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‘世良田東照宮’  ; 群馬名所紹介

「東照宮」といえば、栃木・日光東照宮が有名で、群馬に「東照宮」があるなんて知りませんでした 
神社の名は、‘世良田東照宮’と呼ばれ、群馬・太田市(旧新田郡尾島町)世良田町・東武伊勢崎線・世良田駅の南1.2km程の辺り、新田の庄歴史資料館や長楽寺が点在する歴史公園の一画に建てられており、先日車 で行ってきました
「世良田」は清和源氏の流れ「新田氏」ゆかりの地であり、新田義貞、足利尊氏・徳川家康など、歴史上名を挙げた者は皆新田氏の家系に繋がっています
それ故‘世良田東照宮’は「世良田」が徳川氏の発祥の地であり、徳川二代将軍・秀忠が造営した日光東照宮の大改築を行った三代将軍・家光は先祖の遺徳の高揚と世良田の守護神として、創建時の奥社殿を1644年(寛永21年)この地に移築し、新に本殿を築いて、東照大権現として、初代将軍・家康を祭ったのだそうです


        神社入口の御黒門と社号標・(最奥・拝殿)


        拝殿 (国の重要文化財に指定されている)

‘世良田東照宮’の隣に建つ「長楽寺」は徳川義季開基とする寺で、東照宮の一体宮とも思える装いに見えます
「日光輪王寺」と「長楽寺」の住職を兼ねていた『天海僧正』は三代将軍・家光に発願し、日光東照宮旧社殿の一部を「長楽寺」元境内に移築して、東照宮を勧請しました
それ以後徳川幕府は、「長楽寺」をその別当寺として、東照宮の管理や祭祀に当らせ、二百石の社領を与えるといった手厚い保護をしてきたそうです


          長楽寺・三仏堂 :江戸時代の慶安4(1651)年に建造された仏堂建築
            中には、釈迦如来・阿弥陀如来・弥勒菩薩の三尊仏が安置されています


          長楽寺:太鼓門

  薀蓄(うんちく)で~す  
江戸幕府によって建立された日光、久能山などをはじめとして、各地の徳川・松平一門大名家、さらには譜代大名、外様大名家は競って東照宮を建立し、一時はその数全国で500社を超える東照宮が造られたそうです
明治維新以後には、廃社や合祀が相ついで、現存するのは約130社とされますが、それでも随分あるものですね
日光東照宮・久能山東照宮・仙波東照宮をもって「日本三大東照宮」と称されるそうです
‘世良田東照宮’は格付け的には4番目って事らしい!? 
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