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‘イヌビワ(犬枇杷)’ = ‘ヤマイチジク(山無花果)’

昨日に続いて・・・
山野草店で、イチジクによく似た果実がかわいい、鉢植えされた‘イヌビワ’を見かけました  

‘イヌビワ(犬枇杷 )はクワ科イチジク属の落葉小高木で、別名‘イタビ’、‘姫枇杷’ともいいます
落葉小高木という事で、樹高は3~4mになるらしいのですが、店棚で見かけたものは高さ15cm位しかなく、自生している態は想像できません
関東以西本州、四国、九州、沖縄に分布し、コナラ林などの二次林や林縁などに生育しているのだそうです



‘イヌビワ’は雌雄異株で、通常初夏に花を付け、果実はイチジク状果という偽果の一種で秋過ぎに黒紫色に熟し、食べられるようになるようです 



果実を摘むと‘イチジク’のように乳白色の樹液が出てきます 
この為、古くから‘チチノキ’、‘チチノミ’、‘小無花果’とも云われていたそうです
万葉集に登場し、「大供家持」の歌が残っています

“ ちちの実の / 父の命(みこと) / 柞葉(ははそば)の / 
          母の命 / おほろかに / こころ尽くして思ふらむ / その子なれやも ”
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