ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [8月18日(金)~8月20日(日)]

2017-08-22 18:25:30 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶昨晩観た「ベイビー・ドライバー」は、なるほど、評判通りの見応えあるエンタメ。<カーチェイス版ラ・ラ・ランド>と評されたりもしているそうですが、切れ味・爽快感はずっと上。音楽と映像の自然な一体感はミュージカル映画以上。銃撃戦の発砲音の3連発が音楽のリズムにピッタリ合ってる(笑)とは、いやはや。ま、これは誰にでも薦めたい映画です。

▶「ベイビー・ドライバー」の上映前に「ブレードランナー2049」の予告編を観ました。(→YouTube) 前作が公開されたのは1982年。もう35年も経ったとは! そこで描かれた未来というのは、2019年の世界だったのですね。なんだ、再来年か。そして今79歳になったリドリー・スコット監督が再びメガホンをとるのか。オーウェルの「1984年」はとっくに過去になったし、どんどん時代が過ぎて行きます・・・。(公開日は日韓ともに10月。)
 下は予告編の1場面。正面に<행운(幸運)>というハングルが裏向きになっています。今回の主人公LAPT K(ライアン・ゴズリング)が前作の主人公リック・デッカード(ハリソン・フォード)を訪ねる場面で、そのリックが滞在していた所がロサンゼルスの韓国系ホテル、ということのよう( ?)です。

▶韓国では「タクシー運転手」が今年初めて1000万人を超えたのに対して、話題の「軍艦島」は650万人を超えたものの失速、損益分岐点に達しないままベスト10外に落ちたとのことです。関係記事<あの〈抗日〉映画「軍艦島」が思わぬ失速 韓国で非難された3つの理由>は→コチラ

▶昨年1番の大ヒット作(1156万人)「新感染 ファイナル・エクスプレス」(原題「釜山行き」)の公開日(9月1日)が近づいてきました。→コチラは画像満載の紹介記事。ちょっと詳しすぎじゃない?
    
「朝鮮日報」4月28日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「歌声にのった少年」
  障壁の下の夢、花と咲く ★★★
 「あなたのママになるために」
  笑っていても涙が出る ★★★
 「チャンサンの虎」
  耳に残る「あなた、助けて」 ★★☆
 「ホワイトリリー」
  愛情と執着の間はどこ? ★★☆
 「あなたのママになるために」は2015年のスペイン・フランス合作作品。幼い息子を抱えて乳がんと闘う母親をペネロペ・クルスが熱演したヒューマンドラマ。日本ではDVDのみで劇場公開はナシ。4作品とも下の記事中で紹介しています。「ホワイトリリー」は“日活ロマンポルノ“プロジェクトの1編ですが、私ヌルボは観てないのでなんとも・・・。他の2作品は後の記事中で紹介しています。

         ★★★ NAVERの人気順位(8月22日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
             ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(1) ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン  9.40(220)
②(2) 風の踊り手(韓国)  9.34(56)
③(3) ベル&セバスチャン  9.32(31)
④(5) KING OF PRISM -PRIDE the HERO-(日本)  9.29(546)
⑤(-) 歌声にのった少年  9.27(15)
⑥(6) ファーミング・ボーイズ(韓国)  9,24(66)
⑦(10) モーディー  9.23(1,678)
⑧(8) 徐舒平(ソ・ソピョン)、ゆっくり穏やかに(韓国)  9.23(526)
⑨(9) 影たちの島(韓国)  9.23(99)
⑩(-) フリップ/反転  9.20(2,599)

 今回の新登場は⑤「歌声にのった少年」だけです。このパレスチナ映画は、日本ではすでに2016年9月に公開されています。韓国題は「노래로 쏘아 올린 기적」です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 風の踊り手(韓国)  10.00(1)
②(2) ダンケルク  8.60(10)
③(3) ラ・ラ・ランド  8.34(14)
④(4) アメリカン・ハニー  7.50(6)
⑤(5) オクジャ(韓国・アメリカ)  7,29(14)
⑥(7) エリザのために  7.22(9)
⑦(8) 影たちの島(韓国)  7.14(7)
⑧(9) スパイダーマン:ホームカミング  7.00(10)
⑨(10) 恋物語(韓国)  7.00(7)
⑩(-) その後(韓国)   7.00(6)

 今回の新登場の作品はありません。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績8月18日(金)~8月20日(日) ★★★

         「軍艦島」

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・タクシー運転手(韓国)・・・・・・・・8/02・・・・・・・・・・・949,961・・・・・・・10,353,246・・・・・・・・81,812・・・・・・・・1,033
2(2)・・青年警察(韓国) ・・・・・・・・・・・・・8/09・・・・・・・・・・・848,799・・・・・・・・3,906,571・・・・・・・・30,896 ・・・・・・・・・918
3(28)・・猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)・・8/15・・・683,503・・・・・・・・1,540,985・・・・・・・・12,789 ・・・・・・・・・896
4(32)・・チャンサン(萇山)の虎(韓国)・・8/17・・・・・・・・・・551,133 ・・・・・・・・・642,959・・・・・・・・・5,180 ・・・・・・・・・711
5(3)・・アナベル 死霊館の人形・・・・・8/10・・・・・・・・・・・252,032 ・・・・・・・・1,753,663 ・・・・・・・14,070 ・・・・・・・・・549
6(4)・・怪盗グルーのミニオン大脱走・・7/26・・・・・・・・・・・82,660 ・・・・・・・・3,251,865 ・・・・・・・23,695・・・・・・・・・376
7(36)・・共犯者たち(韓国) ・・・・・・・・・・8/17 ・・・・・・・・・・・・48,399・・・・・・・・・・・65,970 ・・・・・・・・・・539 ・・・・・・・・・208
8(6)・・ビッグフット・ジュニア・・・・・・・・・8/09 ・・・・・・・・・・・・47,532・・・・・・・・・・256,418 ・・・・・・・・1,815 ・・・・・・・・・258
9(7)・・映画ドラえもん ・・・・・・・・・・・・・・8/10 ・・・・・・・・・・・・23,346・・・・・・・・・・153,618 ・・・・・・・・1,093 ・・・・・・・・・169
        のび太の南極カチコチ大冒険(日本)
10(24)・・ドラゴン・キングダム・・・・・・・・8/15・・・・・・・・・・・・21,780・・・・・・・・・・・58,531 ・・・・・・・・・・437 ・・・・・・・・・149
        魔法の森と水晶の秘密
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 頭打ちの感がある「軍艦島」に対し、「タクシー運転手」は順調に数字を伸ばしてもう800万人にとどいています。続いて「青年警察」もまずは好スタートを切りました。
 夏休みとあって子供向きのアニメが目につきます。このジャンルはやはり日本が強いですね。
 今回の新登場は4・7・10位の3作品です。
 4位「チャンサン(萇山)の虎」は、韓国のスリラー。萇山は釜山市東部の山です。都市を離れ、そこに引っ越してきたヒヨン(ヨム・ジョンア)は、何かにおびえて1人で森の中に隠れている女の子(シン・リナ)に出会います。ヒヨンは少女を家に連れてきますが、夫(パク・ヒョックォン)は娘ジュニの声をまねるこの少女を不審に思います。少女が来て以来1人2人といなくなる人々。姑(ホ・ジン)や、夫も? そして聞こえてくる「それ」の声。誰かが私たちの家族の声を真似ている・・・。原題は「장산범」です。
 7位「共犯者たち」は、韓国の現在の言論をテーマにしたドキュメンタリー。2008年、米国産牛肉の輸入問題報道で李明博政権が大きな打撃を受けると本格的な言論掌握が始まりました。最初のターゲットになったKBSが権力によって徐々に崩れ、2010年<4大河川事業>の実態を告発したMBCも占領されます。結局、放送の検閲という最悪の状況に突き進み、もはや公営放送ではなく権力の広報基地に転落したKBSとMBC。2014年のセウォル号惨事の誤報と2016年の崔順実の国政壟断事件の真実さえ隠蔽しようとしています。チェ・スンホ監督は、過去10年の間に公営放送を台無しに主犯と彼らと手を組んだ共犯者たちの実体を明らかにするために、再び動き始めるのですが・・・。うーむ、日本にも同様の問題はあるんだけどなー・・・。原題は「공범자들」です。
 10位「ドラゴン・キングダム 魔法の森と水晶の秘密」は、ドイツ・ウクライナ合作のアニメ。日本では劇場公開はありませんが、すでに今年4月にDVDの発売・レンタルが始まり、それに先立って声優主演の松村沙友理(乃木坂46)等のトークイベントも催されました。作品の予告編・あらすじ等は→コチラの公式サイト参照。韓国題は「드래곤 스펠:마법 꽃의 비밀」です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・ビッグフット・ジュニア ・・・・・・・・・・・8/09 ・・・・・・・・・・・・47,532 ・・・・・・・・・・256,418 ・・・・・・・・・・・1,815・・・・・・・・・258
2(9)・・ドラゴン・キングダム・・・・・・・・・・・・8/15 ・・・・・・・・・・・・21,780・・・・・・・・・・・・58,531・・・・・・・・・・・・・437・・・・・・・・・149
        魔法の森と水晶の秘密
3(2)・・ボンジュール、アン・・・・・・・・・・・・・・8/03 ・・・・・・・・・・・・11,733・・・・・・・・・・・・81,567・・・・・・・・・・・・・647・・・・・・・・・・59
4(3)・・モーディー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/12 ・・・・・・・・・・・・・7,438 ・・・・・・・・・・296,821 ・・・・・・・・・・・2,183・・・・・・・・・・43
5(4)・・終わりの感覚 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/10 ・・・・・・・・・・・・・4,699 ・・・・・・・・・・・29,254 ・・・・・・・・・・・・・232・・・・・・・・・・39

 2位「ドラゴン・キングダム 魔法の森と水晶の秘密」だけが今回の新登場ですが、この作品については上述しました。
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