▼7月3日の記事の続きです。ほろ酔い加減で帰りの電車内、S谷氏との会話。これも7月1日の記事に書いたすき屋のうな牛のことを話題にしたら、S谷氏「食べたよ」との意外な答え。いや、元来好奇心旺盛な人だから意外でもないか。単に「両方食べたかったから」とのこと。そればかりかS谷氏、すき屋やCOCO’S等々のチェーン店を展開しているゼンショーの株主で、6月24日に渋谷CCレモンホールで開かれた株主総会にも行ってきたとか。今年マックやすかいらーくを抜いて国内の外食チェーンで初めて売上高トップになったというゼンショーです。S谷氏いわく「社長がうなぎ自慢してましたよ」。帰宅後ネット検索したら、さるブログにも「ゼンショーグループ以外ではうなぎを食べる気がしない!と今年も強調していました」と書かれてました。(株主総会で強盗対策のことも質疑があったようですが、労働条件の問題についてはどうなってるの?)
▼社長が豪語するくらいだから食べてみるかと、今日の昼さっそく近所のすき屋に行ったヌルボ(笑)。メニューを見てアララと思ったのが、その表紙にでかでかと、うな牛の写真。うーむ・・・。それは当然避けて、特うな丼を注文。で、感想は「なるほどね」。一般の店に比べると980円は1000円を切っている点でお得感はあるでしょう。しかし安価がウリの牛丼チェーン店のメニューの中では絶対値的に高いと思われるかも・・・。
▼サークル仲間の飲み屋談義に戻ります。韓国のうなぎ料理は、私ヌルボは食べたことはないですが、他の面々は晋州で名物のうなぎを食べたことがあるとか。しかし日本の蒲焼が一番!というやっぱりねー、の評価。しかし皆さん、韓国のうなぎには忌避感はないようです。
▼忌避感といえば、ヌルボも初めて聞いた20年ばかり前のTヒョンの体験談。ソウルのタバン(茶房)でコーヒーを注文したら、なんとウズラの生卵入りのコーヒーが出てきたとのこと。うーむ・・・。当時のタバンにはアガシがいて、ちょいとヤバい裏商売と密接不可分だったから、その関係の精力剤という意味合いだったのだろう、というのがTヒョンによる推察。帰宅後ネット検索したら、10年くらい前に「鶉の卵を入れるのがコリアンコーヒー。今、ソウルで流行っているらしい」という不確実情報があるにはあったが・・・。
▼最近読んだ週刊誌(?)で、フランス人を美味しいドリップコーヒーを淹れる店に案内したところ、そのフランス人が帰国後、「日本でやたら薄い、お茶のようなコーヒーを飲まされた」とか何かに書いていた、というような記事を読みました。エスプレッソに慣れ親しんでいるフランス人ならさもありなん。ヴェトナムに行ったこともあるTヒョン、やはり昔は仏領とあってコーヒーも濃いフランス式だったそうです。
▼これまた最近読んだ金栄勲「韓国人の作法」(集英社新書)はあっという間に読める本です。その中に、「かつてコーヒーは貴重品だったため、昔の韓国人は薄いコーヒーを飲んできた。現代も韓国人は薄いコーヒーに慣れている」という記述があります。
▼その「韓国人の作法」という本は韓国文化の諸分野にわたる64項目についてQ&A形式で各々2ページ前後で説明をつけています。その中に「どうして韓国人はご飯とおかずを混ぜて食べるの?」とか「どうして韓国人は一人で食堂に行くのを不自然に思うの?」というものも。前者については「味の破壊というわりは新しい味を作り出すのではなかろうか?」という何とも平凡な説明。後者については「何か変で寂しそうに見える」と書きながらも、「一人で食事をする韓国人が増えている」と冒頭で述べている点はやっぱり、です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/a4/a5c8e9f4d923b8ac479a22696bbcf293.jpg)
【「韓国人の作法」で紹介されていた韓国のさしみ丼(フェドッパプ)。野菜もたくさん入っていて、当然かき混ぜて食べる。】
▼韓国の「混ぜて食べる」文化について。前川さんのコメントによれば、
「ビビンパは、かつては混ぜて食べるものではなく、日本のまぜご飯のように初めから混ぜて茶碗に盛られたのだという話が、「韓国の食」(平凡社)に出てきます。「韓国人はなんでも、親の敵のように混ぜてから食べるのが伝統だ」という説は、はたして「伝統」と呼べるほど古いのかどうか、疑問があります。また、都の上流階級の人々も、あのようにガシャガシャとかき混ぜて食べていたのかどうか、疑問に残ります」・・・とあります。
ピビンバの起源については諸説あるようですね。たまたま図書館で借りて手許にあった「韓国食生活史」(藤原書店)という姜仁姫(カン・インヒ)先生(1919~2001)の労作にはどう書かれているかなと開いてみれば、なんと全く記述なし! これはオドロキ。そのことに意味がありそう・・・。
▼以上、次から次へ、シリトリ式に書き連ねましたが、食習慣も、食事の作法等も、たかだか数十年の間にもけっこう変わるものだなあと思いました。
また、複数の食べ物の取り合わせや、混ぜることに対する日本人の抵抗感についても書きましたが、逆に韓国の人たちが眉をひそめるような料理や食材があるとしたらどんなものか、知りたいところです。韓国人の先生が地震の後ソウルに帰っているので、すぐ訊けないのが残念。
▼社長が豪語するくらいだから食べてみるかと、今日の昼さっそく近所のすき屋に行ったヌルボ(笑)。メニューを見てアララと思ったのが、その表紙にでかでかと、うな牛の写真。うーむ・・・。それは当然避けて、特うな丼を注文。で、感想は「なるほどね」。一般の店に比べると980円は1000円を切っている点でお得感はあるでしょう。しかし安価がウリの牛丼チェーン店のメニューの中では絶対値的に高いと思われるかも・・・。
▼サークル仲間の飲み屋談義に戻ります。韓国のうなぎ料理は、私ヌルボは食べたことはないですが、他の面々は晋州で名物のうなぎを食べたことがあるとか。しかし日本の蒲焼が一番!というやっぱりねー、の評価。しかし皆さん、韓国のうなぎには忌避感はないようです。
▼忌避感といえば、ヌルボも初めて聞いた20年ばかり前のTヒョンの体験談。ソウルのタバン(茶房)でコーヒーを注文したら、なんとウズラの生卵入りのコーヒーが出てきたとのこと。うーむ・・・。当時のタバンにはアガシがいて、ちょいとヤバい裏商売と密接不可分だったから、その関係の精力剤という意味合いだったのだろう、というのがTヒョンによる推察。帰宅後ネット検索したら、10年くらい前に「鶉の卵を入れるのがコリアンコーヒー。今、ソウルで流行っているらしい」という不確実情報があるにはあったが・・・。
▼最近読んだ週刊誌(?)で、フランス人を美味しいドリップコーヒーを淹れる店に案内したところ、そのフランス人が帰国後、「日本でやたら薄い、お茶のようなコーヒーを飲まされた」とか何かに書いていた、というような記事を読みました。エスプレッソに慣れ親しんでいるフランス人ならさもありなん。ヴェトナムに行ったこともあるTヒョン、やはり昔は仏領とあってコーヒーも濃いフランス式だったそうです。
▼これまた最近読んだ金栄勲「韓国人の作法」(集英社新書)はあっという間に読める本です。その中に、「かつてコーヒーは貴重品だったため、昔の韓国人は薄いコーヒーを飲んできた。現代も韓国人は薄いコーヒーに慣れている」という記述があります。
▼その「韓国人の作法」という本は韓国文化の諸分野にわたる64項目についてQ&A形式で各々2ページ前後で説明をつけています。その中に「どうして韓国人はご飯とおかずを混ぜて食べるの?」とか「どうして韓国人は一人で食堂に行くのを不自然に思うの?」というものも。前者については「味の破壊というわりは新しい味を作り出すのではなかろうか?」という何とも平凡な説明。後者については「何か変で寂しそうに見える」と書きながらも、「一人で食事をする韓国人が増えている」と冒頭で述べている点はやっぱり、です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/a4/a5c8e9f4d923b8ac479a22696bbcf293.jpg)
【「韓国人の作法」で紹介されていた韓国のさしみ丼(フェドッパプ)。野菜もたくさん入っていて、当然かき混ぜて食べる。】
▼韓国の「混ぜて食べる」文化について。前川さんのコメントによれば、
「ビビンパは、かつては混ぜて食べるものではなく、日本のまぜご飯のように初めから混ぜて茶碗に盛られたのだという話が、「韓国の食」(平凡社)に出てきます。「韓国人はなんでも、親の敵のように混ぜてから食べるのが伝統だ」という説は、はたして「伝統」と呼べるほど古いのかどうか、疑問があります。また、都の上流階級の人々も、あのようにガシャガシャとかき混ぜて食べていたのかどうか、疑問に残ります」・・・とあります。
ピビンバの起源については諸説あるようですね。たまたま図書館で借りて手許にあった「韓国食生活史」(藤原書店)という姜仁姫(カン・インヒ)先生(1919~2001)の労作にはどう書かれているかなと開いてみれば、なんと全く記述なし! これはオドロキ。そのことに意味がありそう・・・。
▼以上、次から次へ、シリトリ式に書き連ねましたが、食習慣も、食事の作法等も、たかだか数十年の間にもけっこう変わるものだなあと思いました。
また、複数の食べ物の取り合わせや、混ぜることに対する日本人の抵抗感についても書きましたが、逆に韓国の人たちが眉をひそめるような料理や食材があるとしたらどんなものか、知りたいところです。韓国人の先生が地震の後ソウルに帰っているので、すぐ訊けないのが残念。
さて、名著『ソウルの練習問題』(1984)で、関川さんは、韓国で薄いコーヒーに対する憧れを書いています(情報センター出版局版、227ページ)。また、別の本だったと思いますが、アジアのコーヒーはGNPの上昇につれて薄くなるという説を述べています。アメリカ式ファーストフード店が増えると、コーヒーはアメリカ風になります。
『ソウルの風景』(2001)だったと思いますが、四方田犬彦さんは、1979年に日本語教師をしていたころの元教え子と20年後に喫茶店で再会し、「このなかで、あのころ、インスタントではないコーヒーを飲んだことのある者は、いないだろう」というようなことを書いています。ただし、今、現物の本が見つからないので、記憶で書いています。もしかすると、別の著者の本かもしれません。
1980年代の私の記憶では、「薄かった」という記憶はありませんが、人それぞれの体験があるでしょうね。そういえば、露天のコーヒー店のコーヒーは、濃くて甘かったなあ。
蛇足ですが、『韓国人の作法』(集英社新書)は、よくも恥ずかしくなく出版したものだという大駄本でしたね。
たしかコーヒーについても書いてあったかなと思い確認すると、国ごとに詳しく記述されていて、今更ながら驚きます。
別のページの「トウガラシ」の部分も約20年ぶり(?)に再読。「なぜトウガラシを熱愛するのか」という問は、韓国料理に対する基本的な疑問であると同時に、難問なんですね。(トウガラシの辛さの体験的描写のおもしろさに20年ぶり(?)に笑いました。「胃袋と同様に肛門もモリブデン製」とか・・・)
『コーヒーの韓国現代史』というような本、韓国本でもしかして出ているかなと探してみましたが、これはというのはなさそうです。
韓国の食べ物のお話、とっても面白いです(^-^)
香港には熱湯に鶏の生卵を落とした“滾水蛋”という飲み物(?)があるのですが、
さすがの香港通でも試したことのある方は少なく、地元っ子も飲まないようです(爆)
比べてウズラの卵入りコーヒーは、飲まれる方が多いのでしょうか?
味がマイルドになりそう…ってあまり想像したくないかも(汗)
カレーキムパブも、カレーかけ海苔巻きも、私はOK!です。
ちなみに最近、キムチをヨーグルトに入れて食べるのが気に入っています。(もちろんヨーグルトはプレーンで!)
ちょっとインドっぽい味だと思います。
滾水蛋は知りませんでした。コピペして画像検索して見たかぎりでは、私はとくに抵抗感はなかったですが・・・。さるサイトでは「見ただけで気分が悪くなった飲物は生まれて初めて」とあるし、実物を見ると違うのかも・・・。
→
http://www.jptime.tv/riehk/HP/bakauke-hongkong.html
別に雛が孵化しかけというわけでもなく、玉子酒だって飲んだりしてるわけですから・・・。(って、アマいですか?)
ウズラの卵入りコーヒーの現況についてはほとんど情報見つからず。追々調べてみます。