ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国映画「ソウォン/願い」を観てわかる、韓国の社会・文化・習慣等々 ※(ほとんど)ネタバレなし

2014-09-22 23:49:42 | 韓国映画(&その他の映画)
 韓国映画「ソウォン/願い」は、感動的な映画であるとともに、内容的に非常にショッキングな事件を扱っていて、いろいろ考えさせられる作品でした。ぜひ多くの人に観てほしいと思います。

 また、物語とは直接関係のないところで、韓国の文化・社会についていろいろわかる事柄もありました。以下、これから観ようという人の妨げにならないよう留意しつつ、私ヌルボ自身が観て気づいたこと、後で調べたりしてわかったことを列挙します。

①タイトルの「ソウォン」は・・・
 原題「소원」をそのまま音読したものです。漢字で書くと「所願」で、「願い」を意味する言葉です。そして、このソウォンは主人公の女の子の名前であり、また一家の営む文房具の店名でもあります。
 なお、ラストの方で登場する弟の名はソマン。ハングルでは소망、漢字では所望で、望みという意味です。

②物語の舞台は慶尚南道(경상남도.キョンサンナムド)の・・・
 鎮海(진해.チネ)です。
 日本の統治時代に軍港として発達した町で、毎年4月初めに開かれる鎮海軍港祭の時に満開になる桜の名所として知られています。
 2010年に馬山(마산)とともに昌原(창원)市に合併されました。
 したがって、映画の中でも海沿いの道路のシーンがありますが、あの海は南海です。
 <DAUM地図>で鎮海~巨済島のカーフェリー乗り場の東に続く海岸沿いの道路を拡大してロードビューで海の方を見ると、映画とほぼ同じ風景が見られます。

 また鎮海中央初等学校の正門前を見ると、映画がここで撮影されたことがわかります。※作中では「昌原中央初等学校」となっています。
 ※それにしても<DAUM地図>ロードビューは便利。韓国内ではGoogleEarthよりゼッタイ便利!(ご存知ない方は→関係過去記事参照。)
   

③韓国では、文房具店のことを・・・
 「店」を抜いて「문방구(文房具)」ということが多いようです。チェ・ガンヒ主演の韓国映画「ミナ文房具店」も初等学校近くの文房具店の物語でしたが、その原題も「미나 문방구(ミナ文房具)」でした。


 「ソウォン」の場合は、看板を見ると「문구 ・슈퍼(文具・スーパー)」となっています。
 そして「문구・완구(文具・玩具)」、「팬시(ファンシー)」、「악세사리(アクセサリー)」、「복사(複写)」、「코팅(コーティング)」、「교내(教材)」と、扱っている物が書かれています。店頭に置いてあるガチャポン(가챠폰)[orガシャポン(가샤폰)]に子どもたちが群れている場面は映画の中にもありましたね。画面にはフラフープが映っていますが、駄菓子やタバコ等も売られているようです。 ※ガチャポンは韓国では「뽑기」といわれることが多いそうです。
 なお、この文房具店は実在の店ではありません。映画撮影用に作られた看板を一時的に用いたのだそうです。

④2008年に起こった事件は・・・
 この映画のモチーフとなった事件が起こった場所は鎮海ではなく、京畿道安山市檀園区。(あのセウォル号で多数の生徒が犠牲となった檀園高校の所在地です。)
 事件は、当初「ナヨンちゃん事件(나영이 사건)」といわれました。日本のウィキペディア(→コチラ。ネタバレ注意)の見出し語も「ナヨン事件」になっています。以前この事件について関連記事をいろいろ見た時、被害者の名前を事件名にするとはなんと無神経な!と思いましたが、仮名なんだそうです。しかし、その後は加害者の名を冠した「チョ・ドゥスン事件(조두순 사건)」とよぶのがふつうになり、韓国ウィキペディア(→コチラ)の見出し語もそのようになっています。
 安山市は上記以外にも2006~08年のカン・ホスン事件(→関連過去記事)の舞台にもなりました。とくに治安が悪いわけでもない人口70万人の市ですが、このような形で世間に知られるのは関係者の皆さんにとっては残念なことだと思います。

⑤なぜ舞台を鎮海にしたのか?
 実際の現場辺りで撮影すると事件関係者もいたりして、いろんなことが懸念されるから、ということがふつうに考えられますね。

⑥ソウォンの父ドンフン(ソル・ギョング)が応援していたプロ野球チームは・・・
 釜山に本拠を置くロッテ・ジャイアンツです。ドンフンが口にしていた姜珉鎬(カン・ミノ)選手は韓国球界の代表的捕手。(→日本ウィキペディア。)
 ちなみに、この映画の配給会社はロッテエンタテインメント。ロッテ・ジャイアンツファンの父を登場させたことはおそらく関係はあるでしょう。が、ロッテエンタとしてはロッテ・ジャイアンツを出したいがために釜山近くの鎮海を撮影地にした、というわけではないとは思いますけどねー・・・。
 ※道にころがっていたあの不吉な焼酎の空き瓶がロッテ酒類のチョウムチョロムだったか、ライバルのチャミスルだったかはちゃんと見ていなかったので不明です。ふつうに酒を飲むシーンだとさりげなく系列会社の製品を映すのはいつものことなんですけどね。

⑦映画と現実の違い
 この映画では、健気なソヨン、愛情の深い父母、彼らを支える周囲の大人や子どもたちが感動的に描かれています。
 しかし実際のソヨン(ナヨン)はどうなのか気になるところです。
 →コチラの記事(韓国語)は、「われわれは映画の中の温かい大人たちとちがって、あの記者たちのように傷つけているのではないだろうか?」と問いかけています。そしてもしかしたら子どもたちも・・・。ナヨンのお父さん自身「(人工排泄ポケットからの)ニオイがひどくて友だちが近寄ろうとせず、ナヨンがとても傷ついた」と打ち明けていたとのことです。8歳の子どもたちに100%の思いやりを期待するのはたしかにムリかもしれません。
 その他、この種の事件被害者に対する二次被害については後述します。
 8月26日の記事でも書きましたが、SBSの番組<접속무비월드!(接続ムービーワールド)>中の人気コーナー<영화는 수다다(映画はおしゃべりだ)>(→動画)でも出演したイ・ジュニク監督が「善意に満ちた作品だが、実際は・・・」といったことを訊かれていました。監督は「非現実的ではないか、という話はわれわれの間でもあったが、映画は夢の工場であって、観客はそれを買いに来るのです」と答えています。私ヌルボもこの監督の答えを批判しようとは思いません。ただ、この映画を観てこれが現実だとは思うのは軽率ということです。

⑧ココモンは、原作小説ではドラえもんだった
 物語で大きな役割を果たすココモンは2008年当時EBS(教育放送)で放映されていた幼児向けアニメ<冷蔵庫の国ココモン(냉장고 나라 코코몽)>の主人公です。
 教育放送らしく正しい食習慣や環境保護を子どもたちに教えるというコンセプトのアニメで、冷蔵庫の中の食品類(+動物)が各キャラクターのモチーフになっています。ココモンはソーセージ(+サル)、紅一点のアロミがタマゴ(+ウサギ)、そしてケロがニンジン(+ロバ)等々。
 ※済州島にはココモン・エコパーク済州というテーマパークがあります。(→関係ブログ記事。)
 映画の中で、ココモン等としての出番を終えた人たちが食堂で「これはアロミ、これはココモン」と言いながら食事をするのはちょっとおもしろかったですね。
 この映画にはソ・ジェウォンという作家による原作小説があります。
 私ヌルボは未読ですが、映画とは違うところがいろいろあるようです。タイトルは「소원(ソウォン.願い)」ですが、女の子の名前はソウォンではなくジユン(지윤)になっています。またココモンではなく、登場するのは韓国でも人気のドラえもん(도라에몽)ということです。

⑨関連の韓国映画
 この映画が韓国映画としてはめずらしいな、と思ったのは復讐物ではないということ。
 韓国ドラマでは、こんなにも復讐心が韓国人を突き動かすのか!と驚くほど復讐に燃える人物が登場します。ちゃんと数えたわけではありませんが、復讐物は韓国ドラマの半分くらいはあるのではないかと思うほどです。
 私ヌルボ、つい最近韓国映画「さまよう刃」を観ました。原作は東野圭吾の同名小説で、日本でも2009年寺尾聰主演で映画化されました。妻を亡くし、2人で暮らしていた中学生の娘がひどい性暴行の末に殺されてしまった父親が、加害者の高校生(原作では無職)の少年たちに復讐をするという物語です。この作品について今年4月11日の「朝鮮日報」は「ズレた父親感情か、正当な復讐か」という見出しの記事(→コチラ)で「この2、3年性暴行犯罪に対する私的復讐を扱った映画が多い」(←たしかに!)という指摘とともに、この作品は「未成年者の刑事罰を主張したり憤怒の排出を象徴するものではなく、・・・この映画の加害者少年だけでなく大人たちにも向けられている」と記していました。先週の9月16日の記事でも書いたように、私ヌルボは「さまよう刃」の原作は読みましたが日本版映画は未見です。ウィキペディア(→コチラ)に日韓両作品の比較も記されています。イ・ジェンホ監督は「物静かなトーンで描いている日本版とは相反し、湧き上がる激しい感情やそれに伴う行動をしっかりと描きたかった」とのことです。
 今年4月に韓国で公開された「ハン・ゴンジュ」も注目すべき映画です。
 タイトルの「ハン・ゴンジュ(한공주)」は主人公の女子高生の名前です。「予期せぬ事件」で友人を失い、地方の小都市から逃げるように都会の高校に転校します。その事件とは性暴行事件。紛れもない被害者なのに、取り調べの段階から事件報道、裁判、そしてその後もさまざまな二次被害を受け続けるのです。そんな彼女が直面する痛みとその傷を癒しながら克服していく過程を淡々と描く・・・という作品だそうです。
 ※この映画についてのブログ記事がありました。(→コチラ。)
 この映画のモチーフとなったのは2004年に起きた「密陽女子中学生事件」です。この事件については、過去記事(→コチラ)で書きました。なんともやりきれない、ひどい事件(&その後)です。
 また、ちょっと古い映画ですが「あなたが女というだけで(단지 그대가 여자라는 이유만으로)」(1990年)も性暴行事件とその裁判をめぐる作品です。夫と焼肉店を営む女性が夜遅く帰宅する途中で2人の青年に襲われ、レイプされてしまいますが、抵抗して1人の青年の舌をかみ切ってしまったため逆に傷害罪で告訴される(!)という内容です。詳しくは<輝国山人の韓国映画>参照。(→コチラ。)
 これらの映画から、それでも韓国社会がこの問題について良い方向に向かっているといえるかどうか・・・。(昔は「泣き寝入り」に終わっていたようなことが少なくとも問題視されるようになった、とか・・・。)

⑩マスコミの強引な取材
 この映画に限らず、韓国メディアの事件・事故の際の取材のキョーレツさは大いに問題あり!・・・と思います。
 TVのニュースで、検挙直後の容疑者に直接マイクを向けたりしている場面も何度か見たことがあります。
 また、以前2009年11月の釜山の室内射撃場火災事故での犠牲者遺族の方の話をうかがったことがありましたが、他の遺族の人たちへの配慮もなく撮りたい写真を撮ろうとする強引さのこと等も話されていました。
 日本のメディアにも集中的で強引な取材攻勢(メディアスクラム)はありますが、韓国は明らかにそれ以上のようです。

⑪ポシンタン(補身湯)と、ワリカン
 実際の事件が起こったのは12月でしたが、この映画は夏休み前になっています。
 PTAのクラス役員会だかで母親たちが集まって食堂で食事をしながらの話し合い。メインメニューは何かというとポシンタンなんですね。つまり犬鍋。日本のウナギのように夏バテ防止で精力をつけようという料理なのですが、どちらかといえば以上に男のための料理。で、その会食に出るソウォンのお母さんは「え、犬鍋!?」と乗り気ではないものの、結局そうなってしまうのは昨今の女性パワー、かな?
 日本人の日常習慣と違うなーと観た人が思うのは、支払いがワリカンじゃなくて、本人(ソウォン母)が「今日は私が」と一言も言ってないのに1人で全員分払うはめになっちゃうこと。イジメなんかではないんですけどね。誰か1人が払うのがふつうということ。近年韓国社会もいろいろ変わってきましたが、この点はあいかわらず。
 また、ソウォンの父親は工場の給食でサムゲタン(参鶏湯)を食べるシーンがありました。これも夏の元気のモトとされる料理ですね。

⑫先生へのプレゼント
 上記のPTAの会議で母親たちが話していたのが「夏休み前だから、担任の先生に何かプレゼントしなければねー」ということ。ソウォン母が「鉢植えなんかどうかしら?」と言うと「この頃は商品券がふつうよ」と軽く一蹴されてしまいます。(そうなのかー。)
 先生へのプレゼントは問題とされてもいるようですが、そうカンタンにはなくならないのでは・・・。以前ゴールデンウィークの頃韓国に行ったら、5月15日の先生の日(스승의날)に向けての品物が駅だかの特設コーナーで売られたりしてたしなー。当日朝の子どもたちの登校風景を→コチラで見てみてください。

⑬法律関係のこと。量刑、心神耗弱、被害者家族の容疑者との面会等々について
 <庶民の弁護士伊東良徳のサイト>というサイトにこの映画について記されていました。(→コチラ。ネタバレあり!)。
 弁護士の方の感想だけに、法律面からの記述はとてもためになりました。
(a) 実際の事件の裁判で被告に下された量刑は映画と同じです。映画での描き方も、また多くの観客の感想も「軽すぎる!」という受けとめ方がふつうだと思います。しかし伊東弁護士によれば、人が死んでいない事件でこの量刑は「かなり重罰だと思います」とのことです。さらに「軽すぎると激高し嘆く被害者・遺族の様子ばかり強調するメディアのために、被害者・遺族がどんな判決を見ても軽すぎると嘆くのがスタンダードになってきているように思えます。そういう風潮が、ドンフンが、軽い刑なら俺が始末を付けるなどと言い出すことへとつながっているのではないかと私には思えます」とも。
(b) 私ヌルボも「酒に酔うと記憶が飛ぶ」とか心神耗弱とかいうのが刑の軽減の理由になるとは思えません。
(c) また「被告人と被害者家族が刑務官の立会なしで面会」というシーンにも疑問を抱きました。
(d) なるほどなと思ったのは、懲役の年数よりも「損害賠償請求を棄却していることの方が気になりました。・・・刑事裁判に付随して損害賠償請求も審理するということで、「有罪で被害もかなり重いのにどうして請求棄却なのか、理解できません」という部分。たしかに、です。

⑭事件後の法改正と電子足輪のこと
 事件の翌年2009年の12月、児童性犯罪に対する量刑が最大50年まで引き上げられました。また薬品投与による化学的去勢治療法導入、重大児童性犯罪者に対する顔写真公開、電子足輪着用最大期限の延長(30年まで)等々の方策が取られるようになりました。
 GPS機能付の電子足輪は2008年性的暴力の前歴者を対象に導入され、09年には未成年者の誘拐、10年には殺人の前歴者に適用対象を拡大されてきました。今年6月現在、その装着対象者は1885人で、うち性的暴力の前歴者は1561人(←多いな!)、殺人犯は321人(これも多い)、未成年者誘拐犯は3人だそうです。電子足輪導入の結果、性的暴力の再犯率は制度導入以前(04~08年)に14.1%だったのが、導入後には1.5%にまで低下したとのことです。
 今年6月19日から、強盗の2回以上前歴者も電子足輪の装着対象になりました。これにより装着対象者は700人ほど増えたようです。
 電子足輪については、人権の観点から否定的な意見もありますが、上記の数字をみると再犯を抑制する効果は見てとれます。
 しかし、最近のニュースを見ると、電子足輪をはめたまま、あるいは毀して犯行に及んだ事件も起こっています。(どちらも今年8月。→コチラコチラ参照。←なんということだ!)
 性犯罪の前歴がある者の情報を一般に公開する内容の性犯罪者情報公開法(ミーガン法)についてはウィキペディア(→コチラ)にいろいろ説明されています。日本では具体的な制定の動きがなさそうですが、それがこの問題で日本はそれほど深刻なレベルにはなっていないという現況(←ホントかな?)の反映だとすると(韓国と比べると)幸いなことではあります。

⑮その後のナヨンちゃん
 人工排泄ポケットを1日中、それも一生装着しつづけなければならないとは・・・。1ヵ月分で50万ウォン近く(約5万円)もするそれは、→コチラの「中央日報」の記事(韓国語)によれば国内取扱店の好意でずっと無料で提供されることとなりました。また→コチラ(→日本語自動翻訳)の2010年1月のニュースでは、8時間に及ぶ手術を終えて人工排泄ポケットは不要となり、さらに今後の第2次手術が成功すれば妊娠も可能だとか・・・。
 しかし、その後の情報はみつからず、今どんな状況なのかはよくわかりません。

⑯ユン・ドヒョンによるOST
 映画の本編が終わって、エンドクレジットとなるとバックに流されるのがユン・ドヒョンが歌うOST「ソウォン」。
 ♪괜찮아 정말 괜찮아 이젠 다시 설 수 있어 지나간 시간보다 더 남은 날들이 중요해 그래
 ・・・といった歌詞なんですが、韓国の観客は本編が終わるとほとんど席を立っちゃうから聴いていなかっただろうなー。
 <YouTube>にアップされています。→コチラ

⑰慶尚道の方言(사투리)について
 もっぱら標準語で勉強してきた韓国語学習者の皆さん(ヌルボも含めて)にとってはアレッというような慶尚道方言がワンサカ出てきます。たとえば・・・・
  ・イントネーションが平板なソウル弁とは違って、かなり抑揚の幅が大きい
  ・ソウル弁では最初が「高↘低」になることはないが、慶尚道方言の場合はある。
 よく出てくる言葉では・・・
  ・(ウェ.なぜ? なんで? 何なの?)が(ワ)になる。
  ・그리고(クリゴ.それで)、ソウル弁では그리구(クリグ)が그라고(クラゴ)となる。イントネーションも「ラ」が強く高く発音される。
  ・입니다(イ)が입니더(イ)になる。
  ・(ケー.あの子)が(カ)になる。 ソウォンが「あの子が~」というのを「가가(カーガ)~」と言ってました。
 また、ソウォンがある場面で標準語だと덥죠?(トプチョ.暑いでしょ?)」というのを「덥재?(トプチェ)」と言ってました。
 ついでに方言ではないのですが、字幕を見ながら音声を聞いていて知ったこと2つ。
  ・「示談」「합의(合意)」なんですね。「示談にしましょう」は「합의합시다」
  ・「心神耗弱」「심신미약(心神微弱)」。あ、心神耗弱を心神モウジャクと読む人いないかな? 「消耗」の読みは正しくは「ショウコウ」なんですけどね、と今さら言っても「だからなんなんだ?」と反発を招いたりして・・・。

 うーむ、また思った以上に長々と書いてしまいました。映画のパンフには詳しい説明はなかったことだし、この雑文にもそれなりの意味はあるかもと自画自賛、といってもあんまり関係ないことまで書いちゃったからな。いつものことですけど。

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参考にさせていただきました (sugiee)
2015-03-18 21:27:00
初めまして。
こちらの記事を、私のブログで紹介させていただきました。映画の背景もよくわかって、大変参考になりました。

http://d.hatena.ne.jp/sugiee/20150318
返信する
WOWOW (ヌルボ)
2015-03-19 16:51:05
コメントありがとうございます。
前からこの記事へのアクセスが増えているのでなぜかなと思ったらWOWOWで放映されていたんですね。多くの人に観てほしい映画なのに認知度が低くて上映観も少なく残念に思っていました。
Sugieeさんのブログ<BOY’S VOICE ~永遠の少年たち~>を拝読しました。記事の後半で「日本映画だったら・・・」ということを書かれていますが、「きっと日本映画は、本気で”当事者に寄りそう”ことが怖いんでしょうね」というご指摘は当たっていると思いました。「誰も守ってくれない」は観ていませんが、たしかに「毒にも薬にもならない”優しい映画”」は掃いて捨てるほどあるようです。
これ以外の記事もいくつか目を通しました。私はボーイソプラノにはぜんぜんくわしくありません。なんとなく思い出した映画は「独立少年合唱団」です。
※このWOWOWの<韓国ハートフルムービー>特集の全5作品の中では、「7番房の奇跡」も入っていますね。これについても、同じようにオタクっぽい記事を以前書きました。もしご覧になったらのぞいてみてください。 →
http://blog.goo.ne.jp/dalpaengi/e/297b9b3a8e4ad7b40adedc0592af8dc1
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ありがとうございます (sugiee)
2015-03-19 23:50:56
ヌルボさん、丁寧なレスありがとうございました。
やっぱりこの映画、認知度が低い映画、だったんですね。しかししかし、今まで見た数少ない(汗)韓国映画の中で一番印象的でした。
大ヒットした「王の男」とか、期待して映画館で見たのですが、どうも私の感性とは相容れないなあ・・・という感想でしたので、ヒット作よりも、このような佳作のほうがいいのかもしれませんね。

私のブログにも目を通していただいたそうで、ありがとうございます。「独立少年合唱団」大好きな映画でした。邦画にもたまには光る素材がチラホラ転がってるんですけどね。

私もヌルボさんのブログ、いくつか読ませていただきました。日本映画と韓国映画の違いを比較した記事、大変面白かったです。
そうそう日本映画って実は「教えて導こう」とする姿勢、結構ありますね。そこが小説的だとか言われる所以なのかな。
すいません、長くなりました。また、遊びにきますね。
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復讐哲学ルサンチマンと恨(ハン) (カイカイ反応通信愛読者)
2015-04-19 16:52:32
ニーチェはキリスト教を批判してキリスト教の復讐哲学ルサンチマンがヨーロッパ全体を悪くしていると言っていましたが、おそらくキリスト教の復讐哲学ルサンチマンと朝鮮民族の恨(ハン)が、かなりの部分で共通するからこそ韓国でここまでキリスト教が普及して映画も復讐モノが多いのだと思います。
私はキリスト教的な復讐哲学ルサンチマンが欧米を悪い方向に導いたとは思えないのでニーチェの思想には全く共感できませんが、韓国映画で復讐モノが多いこと・韓国は何故ここまでキリスト教が普及したのか?を読み解く一つのキーワードにはなるかもしれないと考えています。
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「恨」の根底と、キリスト教と・・・ (ヌルボ)
2015-04-22 00:22:24
「恨」にしても韓国のキリスト教にしても、一筋縄でいかないテーマの上、ニーチェについての知識もほとんどないのでレスが遅くなってしまいました。

最近何かで「恨の概念というのはそんなに古くからあるものではない」ということを読みました。正確なところはわからないままです。
また韓国のキリスト教はかなり(?)韓国的なバイアスがあるようです。
ということで、これらにどれほど通底するものがあるのか、今後の宿題にしたいと思います。

なお、韓国のキリスト教については、以前関係書を読んだ感想として記事を書いたことがあります。目を通していただければ幸いです。 →
http://blog.goo.ne.jp/dalpaengi/e/19fa1b53105f38efc693aa10aab3103b
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韓国の小学校のランドセル? (カイカイ反応通信愛読者)
2015-05-29 15:54:57
ソウォンを観てみました。個人的には同じ監督の作品では「王の男」の方が好きですが、気になったのは、韓国の小学校はランドセルではなくてリュックサックなんですね。
「さまよう刃」も並べてみてみましてが、こちらでは中学生もリュックサックだったので、韓国の小中学校はランドセルではなくてリュックサックが主流なのかな?と思いました。
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韓国で日本のランドセルがバカ売れ? (ヌルボ)
2015-05-29 21:22:28
 ちょうど、この3月、私が愛読しているアン・ヨンヒさんの記事で「韓国の新学期、日本のランドセルがバカ売れ」という一文を読みました。 →
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43243

 一部の富裕層の間の話なのかもしれませんが、今になってこういう形でランドセルが登場してきた、ということなんでしょうかねー?
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ココモンとNHK「にこにこぷん」 (カイカイ反応通信愛読者)
2015-06-02 09:25:04
映画のなかで入院中のソウォンを元気づけるために病院内でココモンの着ぐるみを着て三体くらいが踊りを踊っていましたが、それがNHK「おかあさんといっしょ」の「にこにこぷん」ジャジャマル、ピッコロ、ポロリみたいに見えました。
ココモンが韓国で普及したのが2008年からだそうです。「にこにこぷん」は1980年代くらいからやっていましたので、これも日本と韓国で24年差くらいあるのでしょうかね?
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着ぐるみ児童番組 (ヌルボ)
2015-06-02 16:52:39
私が幼児番組をちゃんと見たのはNHKの「ブーフーウー」(!)くらいなもので、以後の知識はほとんどありません。
今「にこにこぷん」の画像を見ると、たしかにココモンは目の感じがポロリとよく似ていますね。
ただ、「24年差の実証」(笑)のためには、日韓それぞれの児童番組、とくに着ぐるみ物の歴史を具体的に比較検討することが必要かと思います。(最初は何ですかねー?)
 さらに各キャラクターの原型(動物とか食品とか)、色彩、体型や目鼻の描き方等も比較すると説得力を増すのでは・・・。(笑)
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はじめまして。 (mama)
2015-06-16 09:19:57
場所が鎮海なら焼酎はシウォンかも知れませんね。
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