ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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KBSテレビで仁川アジア大会の開会式を見る

2014-09-20 21:31:12 | 韓国の文化・芸能・スポーツ関係の情報
昨日(9月19日)、仁川アジア大会開会式ということをふと思い出しました。KBSの番組表(→コチラ)によると1時間前の17:30から22:00までずっと中継されるようなので見てみました。
 ただパソコンのメモリー不足のためか音声は途切れがちで、映像もしばしば不鮮明。NHK-BSでも中継していたのですが、ウチは(今どき)見られない(!)んで・・・。

 この画面で、空に飛び立っている鳥のようなものは、仁川アジア大会のシンボル。エジプト神話の太陽神であるホルス(→ウィキペディア)のシンボルである翼のある太陽と、フェニックス(不死鳥)を組み合わせたものだそうです。


 また、開会式が開かれる仁川アジアド主競技場もホルスの目の形をしているということです。

    

 ま、そう言われてみればそう見えるような・・・。

 それから、画面を見て気がついたのは、アナウンサーの前に置かれたマスコット。

    

 アラ、これは見たことあるゾ・・・と思い出してみると、先月末のソウル旅行。金浦空港の空港鉄道構内にありました。


 写真を撮った時には、韓国によくある造形物の1つくらいに思っていましたが、実は仁川アジア大会のマスコットだったのか!
 ・・・で、どんな意味が、と思って調べてみましたが、今朝(20日)からスタートした毎日新聞のリレーコラム<仁川からの風>にわかりやすく書かれているではないの。
 つまり、今大会の公式マスコットのゴマフアザラシの3兄妹なんだそうで、ピンク色の末っ子の妹は韓国語で踊りや舞を意味するチュムをもじったチュムロ、青色の次兄は、風(パラム)から命名したパラメ、ベージュ色の長兄は、光(ピッ)から名付けたピチュオン。
 このゴマフアザラシは「仁川の西、北朝鮮との国境に近い黄海上に浮かぶ白翎島(ペンニョンド)に生息する韓国の天然記念物」で、この記事によれば「北へ南へ境界線もなく自由に回遊するアザラシの起用には、朝鮮半島の緊張緩和のみならず、各地で衝突が続くアジア全体の融和への願いが込められている」と書かれています。
 しかし、白翎島は<VisitKorea>(→コチラ)でも紹介されている観光地でもありますが、下の地図のように2010年10月に北朝鮮から砲撃をうけ韓国軍兵士2人と民間人2名が死亡した延坪島(ヨンピョンド)より北に位置する島。昨年12月には北朝鮮により数千枚ものビラが撒かれたりもしています。(関連記事→韓国語。→日本語。)
 そんな現実を考えると、ちょっとなんだかなー、です。



 開会式で繰り広げられたイベントについては、パソコンの状態がどんどん悪化したためよく見られず。
 他のブログ記事等によると、有名人では以下のような人たちが参加していたようです。

 JYJ、PSY(サイ)、EXO、BIGBANG、CNBLUE、SISTAR、チャン•ドンゴン、キム•スヒョン、そしてラン・ラン(中国のピアニスト)。 ※PSYとラン・ランのツーショットは→コチラ

 また、ノーベル賞候補といわれる詩人高銀(コウン)作詞の「アシアドの歌」が著名なソプラノ歌手チョ・スミによって歌われました。※その歌詞(韓国語)は→コチラ参照。
 この歌ですが、さっそくYouTubeにアップされていましたので貼っておきます。


 韓国映画ファンとして注目は、韓国映画界の大御所イム・グォンテク監督と、「トンマッコルへようこそ」等のチャン・ジン監督がそれぞれ総監督と総演出を担当したこと。イム・グォンテク監督、78歳にもなるのにたいしたものです。
 で、たぶん歴史物語のようなものが演じられるんだろうなあと思っていましたが、案の定。


 テロップにあるように、「高句麗建国の始祖・朱蒙の息子として生まれ、今の仁川である彌鄒忽(ミチュホル)に・・・」と朱蒙の次男沸流(ピリュ)を紹介しています。ドラマを見た人にはおなじみ?
 しかし、朝鮮戦争の時の仁川上陸作戦までこのイベントで描かれたどうかは未確認。
 (先の白翎島といい仁川の歴史といい、ヘタに説明すると対立のモトになっちゃうからなー・・・。)

 各国選手団の入場行進の時にはパソコンの状態はさらに悪化。マレーシアとかモンゴルが出てきたので、もう日本は終わったのかなと思ったらカナダラ順(日本風に言えばアイウエオ順)だったので、最後の方で日本、北朝鮮、中国等々が次々と登場して、最後が韓国。

    

 画面はもうドロドロ状態なので先はもう見るのをやめました。
 今朝の新聞記事によると、朴セリが大きな太極旗(韓国国旗)を運ぶ役。聖火トーチを持って会場入りしたのは読売ジャイアンツにいた李承燁(イ・スンヨプ.現・三星ライオンズ)、そして聖火に点火したのは双子のママになってるあのイ・ヨンエ
 ホントに外国にまで知られている顔ぶれ総動員といった感じですね。

 で、「毎日新聞」の澤田克己ソウル支局長は今朝の「韓国社会の分裂が影」と題した記事で、セウォル号沈没事故以降の保守派と進歩派の対立等の状況下で「韓国社会の関心は、とても高いとは言えない」と現地のようすを伝えつつ、「韓国選手の活躍で盛り上がり、一時的にでも一体感を取り戻せたら喜ばしい」とさめた筆致で期待感(?)を記しています。
 現地(と澤田支局長自身)の雰囲気がよく伝わってくる記事です。

 私ヌルボも、たぶん大多数の日本国民同様そんなに関心があるわけではありません。とくに愛国心てんこ盛りの韓国メディアの報道には毎度のことながらうんざりします。
 昨日はさっそく日本のホッケーチームの選手が現地の練習場の高校で女子生徒に友好のつもりで配ったバッジが旭日旗に似ているということで問題になってしまいました。(→産経の記事。)
           
 上の日本ホッケー協会のロゴをあしらったバッジなんだそうですが、協会が近頃の韓国での旭日旗さわぎを知らなかったとしても知っていたとしても、ウカツなことです。もちろんそれ以前に韓国の旭日旗理解の問題は当然ありますが・・・。日本政府として公式に説明するか、あるいは朝日新聞(や統一教会やチベットの旗等々も??)をはじめとする類似のものも全部否定するか(!)、ちゃんと対応しないといつまでも同様のことは起こると思います。

 スポーツ、文化関係のネタなんであんまり「なんだかなー」の内容は書かないようにと思いましたが、結局はムリでしたねー(笑)。

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