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酒田の本間家VS鶴岡の風間家(その3)

2015-02-24 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2015年 2月24日(火)08時58分56秒

ここ数日、妙にカウンターの数字が伸びていて、昨日あたりからやっと通常ペースに戻ったのですが、原因は本間家・風間家の雛人形訴訟ですかね。
和解が成立したとのニュースを聞いて検索をかけた人が多かったのかもしれません。
ツイッターには少し書いたのですが、備忘のため、こちらに河北新報の記事を保存しておきます。

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<ひな人形訴訟>和解、今春「里帰り」

 ひな人形の所有権をめぐり、鶴岡市の旧家風間家の財産管理団体「克念社」が、酒田市の旧家本間家設立の本間美術館に約65年前に貸したとする人形の返還を求めた訴訟は19日、山形地裁酒田支部で和解が成立した。所有権を美術館側に認めた上で4年ごとに克念社側に人形を貸し出すとの内容で、この春ひな人形の「里帰り」が実現する。
 和解には「郷土の貴重な財産であるひな人形が末永く鑑賞されるよう連携する」との条項が盛り込まれた。美術館側がことしから4年に1度、3月1~31日に貸し出し、荷造りや輸送の費用は克念社側が負担する。
 訴えなどによると、ひな人形は江戸時代に風間家に伝わった56点。時価700万~1000万円とされる。
 2013年に始まった訴訟で風間家側は、1950(昭和25)年ごろに本間家が企画したひな人形展に貸し出したと主張。本間家側は58年以降に10万円を支払ったが、賃貸料と購入費で対立していた。人形は以後、本間美術館が保管して毎春公開してきた。
 和解を受け、美術館は27日にも人形を送る。鶴岡市の旧風間家住宅「丙申堂」で3月1~31日に開催されるひな人形展で里帰り公開される予定。本間美術館が2月28日~4月6日に開く展示会では、ほかに受け継いできた人形を飾る。双方とも会場に経緯の説明文を示すことを検討している。
 美術館側は「さまざまな経緯があったが、この機会に人形の歴史的価値を知ってほしい」と述べ、克念社側は「早く解決して里帰りを実現させたかった。関係者に感謝したい」と話している。


ま、和解といっても所有権が本間家側にあることが明確にされているので、実質的には訴訟を提起した風間家側の全面的な敗北ですが、大人の事情で勝ち負けをはっきりさせるのを避けたのでしょうね。
私も当初から法律論では本間家の勝ちだろうなと思っていました。

酒田の本間家VS鶴岡の風間家
酒田の本間家VS鶴岡の風間家(その2)
コメント
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