投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2015年 2月22日(日)22時39分19秒
今日は読書をサボって群馬県藤岡市で行われた劇団アラムニーの公演「モーツァルト!」を観てきました。
劇団アラムニーといっても全国的な知名度は低いでしょうが、群馬県ではそれなりに有名です。
それなりに有名といっても私もうわさを聞いていただけで、実際に観劇したのは初めてだったのですが、予想を遥かに超えてレベルが高かったので、ちょっとびっくりしました。
アラムニーは卒業生という意味ですが、
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メンバーは群馬県内の女子高校の卒業生を中心にしており、
それぞれの学業や仕事に励みながら、
「高校を卒業して一歩大人になったからこそできる、新たなミュージカルの可能性」
を求めて、大好きなミュージカル制作に取り組んでいます。
とのことで、県立高校が男女別学という全国的には非常に珍しい群馬県ならではの存在形態ですね。
「モーツァルト!」はもともとオーストリアのミュージカルで、日本では帝国劇場でやっていますが、劇団アラムニーは登場するのが全員女性なので宝塚っぽい雰囲気になりますね。
我が郷土ながら文化的なレベルの点ではさほど高いと評価されることのない群馬県ですが、それでもしっかりやっている若い人はいるものだな、群馬おそるべし、と思った一日でした。
帝国劇場「モーツァルト!」
>筆綾丸さん
>『中東戦記』
アメリカがイラクに侵攻する前のアメリカ当局者の発言も興味深いですね。
イラクに突き進んだ人々が、決して栗田禎子氏が強調するような「新自由主義」の金儲け主義者ではなく、むしろ彼らなりの信念を追求する理想主義者であったことが簡潔に描かれていますが、そうした過剰な理想主義が甘い将来予測の原因となり、膨大な戦死者と民間人の犠牲を生んだ訳ですから、何とも落ち着かない気持ちになります。
※筆綾丸さんの下記投稿へのレスです。
映画『アメリカン・スナイパー』 2015/02/21(土) 17:11:04
小太郎さん
ジル・ケペル『中東戦記』を面白く読了しました。デテールの描写が生き生きしていますね。
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もう少し歩くと、背の高いレトロな細首のボトルに入った泡立つステラ・ビールを今でも出してくれる唯一の大衆カフェがある。通りから見えないようにと張られた幕をくぐり、地元産のブランデーを水と一緒に用心深く飲んでいる男たちの間に席を取る。このカフェはコプト教徒の経営である。コプト教はエジプトのキリスト教で、手首の内側にある十字架の刺青で見分けることができる。消すことのできないインクが神の子羊たちの、あまねく広がるイスラーム教の下での脆い被保護者の立場と、支配宗教への改宗圧力への抵抗のしるしである。(「エジプトを嗅ぐ」38頁)
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AD%E3%83%B3%E5%85%B8%E7%A4%BC%E3%82%AB%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E6%95%99%E4%BC%9A
マロン派というキリスト教の一派の名を初めて知りましたが、カルロス・ゴーンはマロン派の信徒なんですね。
http://en.wikipedia.org/wiki/Houari_Boumediene
http://www.bbc.com/news/world-europe-30786139
アルジェリアのブーメディエン大統領の話がありますが(113頁)、先月のパリ襲撃事件の女性容疑者 Hayat Boumeddiene と何か関係があるのか、興味を惹かれました。(なお、両者のスペルは少し違うものの、フランス語風に発音するなら、ブーメディエンではなくブーメディエンヌですね)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%A9
ミシェル・スーラ(Michel Seurat)は(「レバントの街道をゆく」91頁)、新印象派の画家ジョルジュ・スーラ(Georges Seurat)と同じ姓で、これも惹かれますね。
http://wwws.warnerbros.co.jp/americansniper/
『アメリカン・スナイパー』の評価は高いようですが、戦闘シーンをしばしば中断する家庭の話(妻、妊娠、出産・・・)がくどすぎて、興趣を殺がれました。また、イラクの戦場で狙撃の最中に携帯の国際電話で妻と話をする場面は実話なのか、不明ですが、人間として不自然な行為のような気がしました。
二人のスナイパーの対決はゴルゴ13のような神業(キリスト教の神とイスラム教の神の腕競べ?)でした。射程距離2?というのは、時々刻々変化する風向きや風速や空気密度を考えると(また、弾丸の先端に誘導装置がないとき、重力の影響による弾丸の放物線軌道をどのように計算すればいいのか)、ほとんど物理的な限界なんでしょうね。
追記
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%B9%EF%BC%9D%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AA
元国連事務総長ガリはコプト教徒ということなので、手首に十字架の刺青があるのでしょうね。ウィキに「(ガリは)訪日時には必ず東郷神社に参拝していた」とありますが、なぜ東郷元帥なのか。
小太郎さん
ジル・ケペル『中東戦記』を面白く読了しました。デテールの描写が生き生きしていますね。
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もう少し歩くと、背の高いレトロな細首のボトルに入った泡立つステラ・ビールを今でも出してくれる唯一の大衆カフェがある。通りから見えないようにと張られた幕をくぐり、地元産のブランデーを水と一緒に用心深く飲んでいる男たちの間に席を取る。このカフェはコプト教徒の経営である。コプト教はエジプトのキリスト教で、手首の内側にある十字架の刺青で見分けることができる。消すことのできないインクが神の子羊たちの、あまねく広がるイスラーム教の下での脆い被保護者の立場と、支配宗教への改宗圧力への抵抗のしるしである。(「エジプトを嗅ぐ」38頁)
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AD%E3%83%B3%E5%85%B8%E7%A4%BC%E3%82%AB%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E6%95%99%E4%BC%9A
マロン派というキリスト教の一派の名を初めて知りましたが、カルロス・ゴーンはマロン派の信徒なんですね。
http://en.wikipedia.org/wiki/Houari_Boumediene
http://www.bbc.com/news/world-europe-30786139
アルジェリアのブーメディエン大統領の話がありますが(113頁)、先月のパリ襲撃事件の女性容疑者 Hayat Boumeddiene と何か関係があるのか、興味を惹かれました。(なお、両者のスペルは少し違うものの、フランス語風に発音するなら、ブーメディエンではなくブーメディエンヌですね)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%A9
ミシェル・スーラ(Michel Seurat)は(「レバントの街道をゆく」91頁)、新印象派の画家ジョルジュ・スーラ(Georges Seurat)と同じ姓で、これも惹かれますね。
http://wwws.warnerbros.co.jp/americansniper/
『アメリカン・スナイパー』の評価は高いようですが、戦闘シーンをしばしば中断する家庭の話(妻、妊娠、出産・・・)がくどすぎて、興趣を殺がれました。また、イラクの戦場で狙撃の最中に携帯の国際電話で妻と話をする場面は実話なのか、不明ですが、人間として不自然な行為のような気がしました。
二人のスナイパーの対決はゴルゴ13のような神業(キリスト教の神とイスラム教の神の腕競べ?)でした。射程距離2?というのは、時々刻々変化する風向きや風速や空気密度を考えると(また、弾丸の先端に誘導装置がないとき、重力の影響による弾丸の放物線軌道をどのように計算すればいいのか)、ほとんど物理的な限界なんでしょうね。
追記
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%B9%EF%BC%9D%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AA
元国連事務総長ガリはコプト教徒ということなので、手首に十字架の刺青があるのでしょうね。ウィキに「(ガリは)訪日時には必ず東郷神社に参拝していた」とありますが、なぜ東郷元帥なのか。