大福 りす の 隠れ家

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怒りの感情

2011年05月15日 22時09分27秒 | 日記
今日はお恥ずかしい話なのですが・・・。



私自身 今の年齢になるまでの 学生時代や若い頃には 若さに任せて 怒りの感情を持つ事はありましたが この年齢になって 日々の生活の中で 「もう!」 と思うことはあっても 心の底からの怒りというのは 日頃そんなに 感じる方ではありませんでした。

それが数年前の 子供の入学式の時 何年かぶり ・・・いえ、何十年かぶりに その怒りの感情を持ったのです。



入学式は学校ではなく 会場を借りてでのものでした。


会場を借りる都合からでしょうか 学校が始まってから数日目の入学式でした。

入学式の案内も学校から頂いていたのですが もう子供も大きいので 案内を見ず子供からの話だけを聞いていました。



会場に入る前にお洒落な プログラムを頂きましたが 余りにもお洒落すぎて 目を通さないで 着席をして待っていました。 

しかし 子供から聞いていた時間になっても 一向に入学式が始まらないのです。

この学校のオープンキャンパスに来たとき 一番力を入れて先生が仰っていたのは 『挨拶・時間厳守を 必ず子供に守らせる』 と言う事だったのに これはどういう事かと ほんの10分過ぎただけでしたのに 異常なほどまでに 怒りを覚えてしまいました。

人を待つのに 1時間でも全く苦にならないのに たったの10分です。

心の中で私は何故こんなに怒っているのだろう? 一から考えて 今の自分の感情と照らし合わせて考えたり 色んな理由付けをして感情を抑えようとするのですが どうしても怒りの感情が抑えられないのです。 

自分でも整理が出来ないほどの 意味の分からない所から発せられた 怒りでした。 自分では無いような 違う所からやって来ているような感情でした。

20分経ち 30分経つと さすがに周りの保護者もザワついてきました。 まだ今やって来ましたという生徒が ゾロゾロと入ってきているのです。

「いったいどうなっているの」

「これじゃあ、遅刻してきた生徒の為に 早くから来ている 子供たちが可愛そう」

「先生は何をしているの」

皆さん口々に言ってらっしゃいました。 勿論私も口に出さずとも 心の中は同じかそれ以上の怒りでした。



1時間ほど経った頃でしょうか 学校の関係者と思われる方が 座席近くを歩いて来られました。

怒りに任せて「どうなっているのか!」 そう聞きたい気持ちで一杯になった時 近くにいた方が 私の代わりに冷静に聞いて下さいました。

周りの方々も私と同様 そば耳を立てて聞いていらっしゃいました。

関係者の方のお返事は 「あと15分ほどで始まりますので もう少し待ち下さい」 と仰りながら プログラムの一部を指差してらっしゃいました。

私も周りの方々も あわててプログラムを開け よく見ると開始時間がきちんと書かれていました。

どうも 周りの方々の子供さんも私の子供も 子供達の集合時間を言っていたようなのです。

集合時間以前に着いた生徒も保護者も 着いた順に席に案内して頂いたので 勘違いをしていた親がみんな集まって 近くの席に着いていたので 誰もその時間が開始時間ではなく集合時間であったことを知らなかったようなのです。

そして他の保護者の方も私同様 子供からの話だけを聞いていて 学校からの案内を見ていなかったのでしょう。 子供が渡していなかったのかもしれません。


勿論プログラムを見ればよかったのですが 余りにもお洒落すぎて これもまた 皆が皆 見なかったようなのです。 



真実を知ったその途端 今までもっていた怒りが 驚くほどスッと胸からお腹へ下がり そして下腹から消えていったのです。



この時につくづく思いました。


怒りの感情とは なんと不必要な物なのでしょう。 不健全でもあります。

怒りに任せて他の方に怒鳴りたいほどの気持ちも 自分の勘違いだったことを知った途端 お腹の中から無くなっていくのです。 

怒りにどれだけの存在感があったのでしょうか。

もしそれ程までの存在であるなら そんなに簡単に消えるものなのでしょうか。



とても良い勉強をさせて頂いたと いまだに鮮明に記憶しております。



怒っても怒っても気が収まらないという時もあるでしょう。 自分の勘違いではなく 何処から見ても 自分の怒りは正しい、 そんな時も勿論あるかとは思いますが 怒りなど 持っていても決して自分自身にとって良いものではないはずです。



怒りを覚えた時には その感情に自分が支配されず 見方を変えるのも一つの方法ではないでしょうか。

他にも沢山 怒りに心を支配されそうになった時に回避する方法はあるかと思います。




私はこのときの経験から 怒りという物の不必要性をつくづく感じましたので もう感じることは無いと思いますが 皆さんもどうでしょう?


ご自分に合った方法でこれからは不必要な怒りの感情を捨てませんか?



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