この世では何となく悪が目立ち、善は目立ちません。何が悪で、何が善か、難しいところでもあります。歴史を見るとすぐわかりますが、その時代、時代で善と悪の識別が付けがたいからです。男と女の愛の世界でも何が善で、何が悪か、考える必要があります。<真善美の愛>、どんな時代でも、愛する内容で人生の幸・不幸が決まります。魂は愛そのもの、永遠不変なもの、病むこともなく、老いることもない、愛の姿を深く思索していかないと、本当の幸福は得られません。人間の愛に見切りをつけて神仏の愛に生き抜く修道者の生き方も人間のありようの一つです。修道者が世俗で生きている人間への愛の在り方で、その人の修行内容がわかりますが、修道院で生きる人も世俗で生きる人も、愛に生きている人は本当に神秘的で美しい。:<陰と陽のバランス:184-5>:
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