五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

小澤征爾さんの「私の履歴書」

2014年01月25日 | 第2章 五感と体感
経済新聞の今月の「私の履歴書」は小澤征爾さんです。
とても新鮮な気持ちで拝読しています。

私も随分楽天的な性格ですが、天才はそんなもんじゃありません。
征爾氏を育てたお父様もお母様も御兄弟もくじけることの無い前向きな解釈と行動で大変な時代をどんどん生き抜いていきます。

そのような成育史を歩み、数年前の病気についての解釈が素晴らしく、
食道癌の手術を終えた自分の身体を「新しい身体に慣れるのに随分時間がかかった」という解釈をされていることに、深い感銘を受けました。

自己実現という目的を持った瞬間、それに邁進するご家族の姿に学びを沢山いただいている次第です。

最近、「忘れる」という言葉が自分の中に残存し、それについて考えることが多かったのですが、「自分が手がけた曲を忘れなければ次を手掛けることはできず、前に進むことしか考えていなかったけれど病気になったことで初めて向き合うことをしている云々」と語る小澤征爾氏の言葉に改めてそろそろ忘れることと留めることの中間地点に来ている自分の人生過程の位置を考える頃なのだと思い始めています。
私自身の日々の生活も、今日以降の事に思いを馳せながら粛々と仕事をし、勉強し、無理難題に思える仕舞いと謡いをぎりぎりの状態で覚える生活を繰り返しています。
細かい事をいちいち思い出し留まっていたら次の仕事に支障をきたすので、毎日「新しい人」と云う気持ちで日々暮らしているのが現在の私の姿でもあります。別の言葉で表現するなら「終わった仕事は忘れる」です。

とはいっても、その気持で過ごしている私が無理難題の仕舞いと謡いを覚えるには、自分の「忘れる」ことのシフトを変えなくてはなりません。勿論、発表会で舞った仕舞いは次の日にはきれいさっぱり忘れていますが(笑;)
きっと、覚えることの苦しみ?が、「忘れる」こととのバランスを保たせているのかもしれません。
しかし、
身体にも限界がありそうです。

一月いっぱい掲載される小澤征爾さんの手記に学びを頂きながら、改めて自分の身の丈を吟味していきたいものです。
この時期に小澤征爾さんの連載を読むことができ、心から感謝しています。

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