五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

絵画を観て心留める

2014年01月16日 | 第1章 意識と知覚
一枚の絵を鑑賞し、その絵から湧き出す感情を自分自身の意識に留める、というようなことは、案外美術展に行ってもしているようでしていない感じがします。
私自身、美術展に行って、自らの内から溢れる様な感情表出する、というようなことはめったにありません。

溢れる様な感動は、若い時の方があったようです。
いくつかの同じような体験を重ねてていくと、段々とその感受に慣れてしまい、美術展に行っても感動よりも確認するという心情のほうが優先しているように思います。

今回、某カウンセリング講座で行っている絵画鑑賞療法は、一人の画家に絞り、できることなら一枚の絵を毎回講座毎に観続けることが理想なのですが、今回は芸術新潮2013年7月号シャガール特集を使っています。そしてそれを媒体にフォーカシングを学習すると云う内容です。

美術館に行き、そこで直接絵画を鑑賞し、その場でワークショップを開きたいところですが、美術館のキューレターであり学習担当者出ない限り叶いそうも無いので、3月まで静岡市美術館で開催されている仙台からスタートしたシャガール回顧展を講座生に個々に行ってもらいフィールドワークを体験しレポートを書く、という流れで講座が進んでいます。

自分がこの世に生まれてから今日までの自分自身の生育史が一番大切なものであり、美術展に出かけるという投げかけをされた瞬間から、フィールドワークは始まっています。
そして、そのフィールドに立ったことで、どんな思考と感情が湧き出すかを、シャガールの絵を媒体に意識化していきます。
その作業を行う事が自己を意識化する訓練に繋がります。

自分自身の成育史に育まれた個性の美を自分自身が意識化して解釈する作業なのです。

自己の傾向を知らずして他者を援助しようとすると諸々の問題が出てきます。

何故自分はこの勉強をしているのか?という自問自答もテーマの一つになることでしょう。

既に静岡市美術館のシャガール展に行かれた方もいらっしゃり、食事したお店の情報を教えていただいたり、駿府城の場所を確認したり、と、情報を収集中です。私自身も皆様と同じ場所に立ち、シャガールを観ることで自分の内から何が見えてくるか、楽しみにしています。宮城県立美術館の広さとは、どうも条件が違うようです。始めて訪れる美術館で、同じ展覧会が箱が違う事でどう見え方が違うか、というところも私の興味の一つです。

来月は、レポートを書き終えた状態での講座になると思います。
寒い中、ご足労をお掛けしますが、美味しい料理と、できることなら富士山を愛でて静岡の旅を楽しんでいただければ幸いです。

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東急セミナーBE雪谷校一日講座:「生き甲斐の心理学」2月1日(土)が決まりました。詳細は東急セミナーBEのホームページをご覧ください。



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