五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

人の書く字が持つ力

2013年10月15日 | 第2章 五感と体感
9月まで開催されていた「和様の書」展で、改めて書の持つ力に心が動かされました。
そこで嵯峨天皇の書を拝見することができ、審美する目がある人らしさが醸し出ている書であり美しいと思いました。空海というキレ者を大事にしたことも審美する中に本質を見い出すことのできる稀有なお方であったのではないかと、書を見ながら妄想を巡らしました。空海にしてもそうです。まるで気功の大家である様な柔らかさを感じる書もあれば、「ええ?こんな字を書くの??」と字もあるのですが、自然に息をしているような書は、空海の書の素晴らしいところだと思います。

昨日は久しぶりに一日中知り合いの書をひたすら裏打ちしました。

筆の動きがその方の息づかいのようで、裏打ちしながらその生命力に躍動しながら作業を続けました。

いつもなら「れからどんな裂を着せようか」と思案しながら裏打ちするのですが、そんなことよりも書と向き合う自分が楽しくてしょうがないという感じでした。

嵯峨御所であったころ(今は大覚寺)の大沢の池に舟を浮かべ歌を詠むことはほんの一部の貴族の愉しみであったわけですが、
その風情が語り継がれるうちに庶民の心にもあたかも経験したかのようなアイデンティティとして心身に根付いているものとなっているように思います。

いつでも書けるように筆と墨を居間に置いていますが、筆を持つ習慣を身に付けるまでにはちょっとした努力が私には必要なようです…。
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