五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

御会式で蘇る記憶

2013年10月14日 | 第2章 五感と体感
昨日は池上本門寺の御会式に行った報告がてら、門前の池田屋さんの葛切りをお土産に実家に行きました。
御会式の話題から母も段々と記憶が蘇り、祖母が毎年御会式の手伝いをしていたことも発覚。 
祖母の葬儀の時にお経をあげた僧侶が誰だったかとか、従妹の〇さんが僧侶の誰それと結婚したとか、色々な話が飛び出してきました。
いつも適当に喋っていた母も、適当に話を聞いてきた私も、今回ばかりは手帳を出して系図の確認。

そんな話題を横で聞いていた父が「そういえば、御会式は怖いもの見たさで行っていたなぁ…」と呟き出し、御会式の信徒が叩く太鼓のリズムまで覚えていました。
大田区大森生まれの父は池上本門寺から歩いて15分くらいのところに住んでいたので、露店が並び、参拝者と参道で物乞いをする人の雑踏は、子供だった父にとっては、怖いものであり、かつ興味が湧くものであったそうです。
歌舞伎好きの両親に連れられて歌舞伎を観に行っても、戦前の歌舞伎座は換気が悪く気持悪くなったことしか覚えていないという父は、案外感受性の強いデリケートな観察者だったのかもしれません。

今では父の記憶とは違う太鼓のリズムではありますが、祭の記憶は父にとっても懐かしい五感の記憶だったようです。
 
私自身は、お祭りの露店のものを買ってはいけないと母からきつく言われて育てられてきたせいで、露店がひしめき合う中であれこれと買ってもらっている子供達が羨ましかった記憶の方が強く、幼い頃の祭はつまらないものでした。大人になってから「祭」に心が惹かれるのは、ようやく祭の本性を捉えることができるようになったからかもしれません。

御会式が終わり、静かな佇まいに戻ったら母を連れて寺参りに行こうかな、と、思っています。

毎日同じ話題では五感と体感は平坦です。
時々、ちょっと違った視点で記憶を蘇らすと起伏のある奥深い五感と体感を経験できそうです。

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