五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

プライスレスの解放

2013年10月27日 | 第2章 五感と体感
台風の影響で予定が変更となり一日家で書類を書く土曜日となりました。
台風の被害に遭われた方にお見舞いを申し上げます。

秋が深くなると嵯峨野を歩きたくなります。
虫の音も治まり、さやさやと芒の穂が揺れる音を頼りに歩くといつまでも歩いていたい気分になります。

嵯峨野は祇王や仏御前が平清盛に寵愛された後に住んだ場所でもあり、二尊院の庭に佇むと小倉山からの風がぴゅうと落ちてきたり、風情を堪能するにはもってこいの場所です。何よりも嵯峨野から大覚寺に向かう路は住宅地でありながら北側の低い山々の風景がいかにも雅さを醸し出し絶好の散策コースだと認識しています。

当分京都には行けないと思うと、シュンとしますがそんな時は源氏物語を読んで頭の中に平安の物語を思い巡らすと俄然元気を取り戻すのです。
昨日は夕方に集中力が切れ、あとひと踏ん張りというところでパソコンを打つ手が止まってしまいました。
「いやいや、明日遊ぶんだから今日頑張らなくちゃ、、、」という、いつもの貧乏症傾向がふつふつと湧き出し、コーヒータイムを終えると丁度次回から稽古に入る謡本を取りだしひとしきり謡いました。
次回からの稽古は幸運なことに「野宮」です。

斎宮として伊勢に入る前に準備を整えている娘と共に野宮で過ごしている六条御息所を思い募った光源氏が訪問するシーンを盛り込んだ謡いです。勿論、葵上との車争いも盛り込まれていますが。
現在の野宮は、修学旅行者やカップルが訪れる観光スポットですが、謡いの境地に入ると一気に時空が変わります。

好きな世界に入ると解放感が得られます。

自分の解放感のツボをわきまえておくと、緊張感を緩めるタイミングも掴みやすいかもしれません。

言葉にはならないイメージを持つことは、人知れず切り替えの出来る都合のよい方法です。
閉塞的な気持や体感である時に「心の中は宇宙である」ことを思い出すと、プライスレスの解放を得る事ができそうです。

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