五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

山元町勉強会ご報告3

2013年09月19日 | 第2章 五感と体感
宮城県山元町、夏に高台移転を果たした「NPO法人ささえ愛山元」さんでの勉強会の報告です。

二日目

14日土曜日の日中はディサービス事業業務を行いながら、外では震災以降定期的に行ってきた「パラソル喫茶」を開催しました。
お天気に恵まれ、朝七時前から事業所の台所に立っていたSさんに合流し、味噌焼きおにぎりやお萩、豚汁を一気に作り、手慣れた様子で外にテーブルが並べられました。
スタッフやささえ愛のOBの皆さんと手を動かし、口を動かして仲間に入れていただくことはとても貴重な時間です。
近隣の皆様やスタッフの皆様とパラソルの下で語り合いながら食事を共にすることで、大震災から今日の思いや現状をお聴きすることもできました。

お昼過ぎに片づけを終え、勉強会の時間に余裕があったので業務も終了したスタッフの皆さん8人とワンボックスカーに乗り込み、現在の山元町の福島寄りの海岸線を案内していただきました。私自身、二年前に同じ場所に立ち茫然とした事を思い出しながら、車の中でそれぞれの経験や思いを口々に会話する皆様の言葉(言霊)は、壮絶なものでした。でも、二年半という月日が無くては語ることのできない言葉でもあり、具体的な様子を言葉に紡ぐ皆様の言葉に返す言葉も無くただただ聴き続けました。
坂元駅に残っていた打ちっぱなしの建物(トイレ)は取り壊され、中浜小学校の体育館も取り壊され、校舎だけが残っていました。その隣にあった墓地は更地となり、大きな石碑が設置され、この中浜で亡くなられた人々の名前が刻まれた石碑もありました。花が手向けられており、私達がその場に居る間も幾人かが車やバイクを降り、お参りしていました。
同行した方々も親しい人の刻まれた氏名を一つ一つ読み上げ、共に祈りを捧げました。

中浜から更に南に行くと磯浜漁港があります。ここも護岸工事中ですが、海沿いの山に上がっても津波の被害大きかったことに驚きました。5分ほど歩くと福島県です。未だ、道路は分断され、防波堤の工事が進められているだけで、荒涼とした風景が永遠に繋がっているのではないかと思うくらいの虚しさを感じました。
それでも道路脇の山に目を向けるとワレモコウや菊科の花が咲いており、季節の移ろいに安堵の気持を貰いました。

試験的に始まった蕎麦畑。去年よりも増えた田んぼ。イチゴ農家のハウスも随分増えました。
それでも、荒涼とした風景が多くを締めています。

常磐線の線路の移動位置も決まったそうです。

人の手が限られている中での復興を感じつつ、皆様が前に進んでいらっしゃる姿によき変化を感じさせて頂いたことも確かです。

二日目勉強会の内容はまた明日に♪

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