五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

東京決定に感じている事

2013年09月08日 | 第2章 五感と体感
昭和三十年代に生まれオリンピックを経験した私達の世代は、高度成長の「やればできる」という確信をどこかに持ちながら育てられました。
同時に第二次世界大戦の終戦を小学生、高等中学在学中に体験した世代の両親に育てられた人が大半です。

「働く」ことに邁進した世代の親を見ながら、その恩恵を受けてきたことも多くありましたが、歪みを生じながらの親子関係に苦労した人も少なくありません。

戦後日本。そして、大震災後の日本にオリンピック開催が決まりました。

以前に体験した入道雲のような経済成長と丹下健三氏が建てたモニュメント的な構造物がニョキニョキ建つとは思いませんが、戦後68年以降、そして震災、原発問題という避けては通れない真実といかに真摯に向き合っていくかのテーマが、如実に露呈していくことは当然のことでしょう。

希望や期待は、現実をどう生き行動していくかで見えてくるものです。

陽が強ければ強いほど、陰も強くなります。陰陽は廻るだけではなく振り子のようでもあります。

最近になって、あの頃のコンクリートの建造物にやたらと哀愁を感じます。幼い頃は、打ちっぱなしの味気ないコンクリートの塊に美しさを感じませんでした。むしろカッコ悪いと思いながらそれらの建造物を見ていました。
でも、そのような建造が日常的な環境で育った私は、いつしか自分のアイデンティティにとって大切な存在となっていることに気付いたわけです。
東京に建つ大きな寺院にも同じ傾向を感じます。特に東京カテドラルの関口教会は、ダムの底に居る様な気分になります。以前なら気持が悪い環境と捉えていたのですが、今は確信的な安定感を感じるのです。

今日は上野に行きます。駅前の高度成長のシンボルである東京文化会館、西洋美術館を眺め、そして東京国立博物館、芸大と巡ります。
あと、7年後、どのような都市へと変化していくか興味津々です。

還暦一歩手前に開催する東京オリンピックを自分がどう捉えて行動するか、思索のテーマが改めて増えたことに、自分の人生がどんなふうに乗っかっていくかを楽しんでいきたいものです。

自分の謡いの声がもう少し理想に近付いていることを願いながら生きる事が私の7年の過ごし方になる事だけは、どうも確かなようですが。

できることなら私の両親も7年後の二度目の東京オリンピックを観て体感していただきたいものです。

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