五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

幸福感

2013年09月10日 | 第2章 五感と体感
幸福感と幸福の条件は違います。

昨日の保護者勉強会ではその違いを体感していただきたく、二学期初日とはいえ、いきなり濃密な時間となりました。
参加者の皆様、お疲れ様でした。

自分や家族の健康、仕事があること、子育てがスムーズにいくこと、人間関係が上手くいくこと等、「自分が幸福を得るために必要な条件は何でしょう?」という問いかけをすると、スムーズに言語化できるひとがほとんどです。

でも、

「あなたの幸福感は?」と、問うと戸惑うのです。

幸福の条件が幸福感ではなく、幸福の条件と幸福感を分けることに「えっ?」ということに混乱するようです。

人の話を傾聴したり、自問自答をする時、この違いを知っていないと、どんどんとエンドレスな状態になっていきます。

「幸福の条件」が「自分の理想の領域」であることを期待し続けることをひたすら願い言語化しても、今抱えている不安感を解消することはできないのです。

自分の幸福の条件を言語化したら、次は、自分が体感する、つまり身体の奥底から自然と湧きあがる感情の幸福感は、どんな時に湧きあがるのか、意識化しておく必要があるのです。

その幸福感の体感は、幸福の条件が整えられているだけでは湧き出すものではないようです。

どんなに苦しい状況下においても、幸福の条件が整っていなくても、人は幸福感を得られるのです。
逆に、幸福感を得られない状態では、困難を乗り越える事は出来ないかもしれません。

理想と現実のギャップによる不安感を自分で取り扱う際、一体自分の統合した状態「感謝と満足」の感情の状態がどんなものでどんな時に起こるのかを意識化できている人と出来ていない人では、答えを出すためのプロセスの長さに違いが出るようにも思います。

幸福の条件のためのだらだらと想い描き話す事よりも、自分自身の幸福感を意識化したほうが、統合への近道であるように思います。

「傾聴」するには、まず「感情を聴きなさい」と、教えられています。「聞く」ではなく「聴く」のです。
自分の描いている幸福の条件が整わないことへの不安感が一体どんな不安感なのかが聴こえてくれば、幸福感への変換のキッカケになるはずです。

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