五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

自分の伝え方

2013年09月06日 | 第2章 五感と体感
私よりもちょっと年下ではあるけれど明らかに同世代である美容師さんとは、長年のお付き合いです。
読書好きであり、旅好き、美術好きと互いの嗜好が合うので、程好いスタンスで会話が弾みます。

その上、彼の美容室経営を長年見ていると、若いスタッフが素直に付いてくるのです。その彼らとの距離を置き方が上手であることに感心しています。

人生半世紀前後になると、荒波も体験し、仕事に対しての資質も問われ人を教育する立場としての人格も問われ、色々と揉まれてきます。
人生の行程で、人が離れていくような考え方、行動をしていれば、当然お店も成り立ちません。

若さとは森羅万象の解釈の浅さと比例しています。どんなに老成しているように見えても、歳を重ねる経験から得たものから醸し出す言葉には勝てません。
時には持って生まれた稀有の才能がある人もいますが、大抵はそんなものです。

ただし、人には歳を重ねる経験から、どんどん荒くなる人もいれば、凪ぐ人もいるわけです。

人が何らかの経験から自分を守らなくてはならない状況が長く続くと、その守りの傾向は自分の傾向として分化していきます。

言いたい事を言えず、言葉を飲み込むことは、とても不利なことです。泣き寝入りは禁物です。言いたい事は言えたほうが得です。

でも、解釈に偏りがあり、いつも過剰に解釈して反応し続けることは、本人は良いかもしれませんが、この感情を受けた相手はたまったものではありません。

どこまで自分の中に湧き出す理想と現実のギャップに折り合いをつけるかは、その人の気付き次第でありましょう。

先日、早朝に髪を上げてもらいながら、美容師さんと「スルーするとか飲み込んじゃうことが、段々と上手い塩梅でできるようになってきたよね」と云う会話で互いにニヤニヤし合う私達は、その言葉でちょっと大人になった気分を味わったわけです。

人生が修行行程そのものであることを何かのきっかけで知ると、じたばたしないで済むかもしれません。

もやもやした不安感が形になって見えてくると自分の孤独の取り扱い方がどんなものであるかが同時に見えてくるのも、これまた人生の面白さかもしれませんし…。

お天道様に手を合わせ頭を垂れる日常を大切にしたいものです。

クリック応援お願いします♪「生き甲斐の心理学/五感で観る」
人気blogランキング

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする