五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

幸福の条件

2010年09月11日 | 第2章 五感と体感
「貧乏人が貧乏臭い花を活けてどうする!」
と、師匠に言われた、、、と友人が言っていました。

草・木・花の面(おもて)に解釈に裏打ちされた心の背景を活ける術は、精神の内に宿る創造性と好奇心を自己に宿るアイデンティティからふつふつと湧いてくるものから育まれていくように思います。

先日、世阿弥を描いた「秘花」を遅ればせながら読みました。

瀬戸内寂聴さんが思い巡らした世阿弥の心の内を寂聴さんらしい解釈で、私自身肯定的な感情で読ませていただきました。

佐渡に流され、そこでの出会い、そして、耳が聞こえず、目が見えなくなる時の解釈。自分の死を幸福の条件でなく幸福感で思索した結果の死に場所の選択。

自分に与えられた条件をあれこれ考えるのではなく、然りと受け容れることに悠然とした美しさを感じるように思うのです。

冬枯れした百合の花に、華やぐ自信を見出すことのできる人で居たいし、輝かんばかりの薔薇の花弁に躍動する美しさをそのまま感じることが、私のもっとも贅沢な生き方であるように思っています。

自分の人生に与えられた条件を解釈するのは自分自身です。
解釈する人の心模様に触れることが、私の生きている証でもありそうです。

自己の幸福の条件が限りなく幸福感に近づくことを求めることが、人の自然な姿であるようにも思います。

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