五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

比較文化的考察の葬儀体験

2010年09月19日 | 第2章 五感と体感
北海道に住む親戚が亡くなりました。
持病は抱えていましたが大動脈瘤破裂だったため、あっという間の出来事。知らせを受けて慌てて荷物をまとめ飛行機のチケットを取り、出かけてきました。

北海道は秋の観光シーズンで、飛行機のチケット入手は一筋縄ではいかず、結局お通夜の前日から出かけることになりました。

富良野に比較的近い滝川も秋の収穫シーズンで、田畑は黄色に色付き低くなだらか見える山々を見ていると昨年訪れたスロベニアの風景と重なります。

葬儀は土地の風習を、直に味わうことができます。
内地からの移住者が定住し、苦楽を共にしている同じ地区の人々と助け合って生きてきた名残が葬儀によく表れていました。
すっきりと合理的ではありますが、案外、保守的に感じたのは、助け合いの中から育まれた心遣いが習慣化したからなのでしょう。

30キロの日本一長い直線道路を白い霊柩車が走り、だだっ広い大地に建っている火葬場の煙突は信じられないくらい低く、私たちは故人の灰をうっすらと被り、お骨はすべて自分達で拾い骨壷の中に入れていきます。

同じ日本であっても、場所が変われば風習も違います。フィールドワーク無しでは文化は語ることはできないとしみじみ感じた三日間でした。

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