五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

成育史の解釈1

2010年01月12日 | 第2章 五感と体感
成育史は自分の人生の軌跡であり、自分を成り立たせている自分そのものです。

私は高知に生まれ。5年間、龍馬と同じ海を見て育ちました。
しかも岩崎弥太郎の隣町に住んでいました。

高知生まれだと言うと、「強いねぇ~」と言われます。

でも、父は東京生まれ。母は札幌生まれ。
両親の実家は東京にありました。

それだけではありません。
5歳から7歳までは、福井県大野市で豪雪地帯の生活を経験しました。

そこから一気に神奈川県茅ヶ崎市に移ります。
小学一年生の二学期から茅ヶ崎の小学校に転校。
その年の冬、雪が30センチ積もっただけで、学校が休校になったことにショックを受けました。

しんしんと降り積もる雪に足を取られながら、長靴をはき、大きな手袋をして、幼稚園に通っていた私にとって、この出来事は、住む環境によって、人の解釈が違うことを学んだ大きなきっかけでした。

茅ヶ崎の生活は、太陽の生活そのものでした。高知生まれは、やっぱりおひさま大好きです。
しかも父が海外へ赴任していたので、食卓の話題は日本のことだけではありませんでした。

中学生になると同時に今度は横浜です。

だいたい、ここで、私の成育史上、自分の人格形成に影響を受けた流浪の生活は終わるのですが、精神的な流浪は、今もそのまま残っています。

人格形成は確かに両親からの影響も大きいのですが、私は住んだ場所がかなりの幅を利かせています。未知なる場所への探究心は、流浪の生活から育まれたのでしょう。

自分と他人の違和感に、大きく固執しないのもそのせいだと解釈しています。

違和感があって当たり前なのです。

私と他人は違うのですから。

生まれも違う、住んでる場所も違う、受けた教育も違います。

幼い子でも生き抜く術は、既に身に付けてます。
どんな言葉で挨拶すれば通じるのか?
どんな解釈の仕方をすれば、友人との付き合いがうまくいくのか?
どうすれば、自分が生き延びていけるか?
意識化せずとも、すでに備わっています。

それらの体験がしっかりと身体に沁み込んでいる私の個性が、今の私を生かしています。

成育史は宝物です。

自分の考え方、感情の湧きだし方、行動の仕方は、その宝物から成されているのです。

それらは、「個性の美」です。

「自分の成育史を大切にする」ということは、そういうことです。

[生き甲斐の心理学参照」
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