歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

不思議です!「阿武隈洞」は地底人の遺跡か?

2007年11月13日 | 旅の話し
昨日の続きです。

とうとうと云うが、念願のと云うか、初めての「鍾乳洞」です。

4、5年前、北茨城に一泊旅行に行った時、「阿武隈洞」の見学を予定したことがありました。しかし、チョットしたトラブルで中止したのです。丁度「スギ花粉」が舞い始めた時期でした。

2日目、阿武隈洞に向かう為、北茨城インターから常磐道に入りました。料金所で通行券を受け取り、「水戸方面」と「いわき方面」の本線に入る分かれ道で、ぼんやりしていて「逆方向」の「水戸方面」に入ってしまったのです。

間違いに直ぐ気が付いたのですが、数日前より配偶者が「鼻炎」で鼻を赤くしていたのですが、この日は特に症状が酷くなり、旅行気分もそがれ、引き返すのは止めて、真っ直ぐそのまま帰路に着いたのです。

そんなこんながあっての「阿武隈洞」です。昼食は高速の休憩所でカレーを食べました。私の方は「豚カツ」入りです。

この「豚カツ」には夕方まで悩まされたのです、油が最悪でした。きっと「創業当時」より、ウン十年「継ぎ足し」をくり返した「秘伝の油」じゃなくて「ヒデー油」のようです。

しかし、揚げ物で「胸焼け、げっぷ」何て症状は「老化現象」の一つなのでしょう。昔は「怪しい食堂」の「怪しい揚げ物」を食べても、何の問題も起こりませんでした。

それで、阿武隈洞ですが、磐越道の小野インターで降り、30分ほどで到着しました。

これが、予想外の「大規模な施設」なのです。

私は、小さな「こぢんまり」とした所だと思っていました。小さな駐車場で、その先には小さな入場券売場、その先の小さなドアを開けると鍾乳洞の入り口が・・・・・・。

入場券を売っているのは「お婆ちゃん」で、入場券を買った客に、

「その先の扉を開けてお入り下さい。中は暗くて、足元は濡れていて滑り易いですから・・・・・・」何て声をかける。

そんなイメージだったのです。

でも、しかし、この広大な駐車場。


いろいろな施設があるのです。


この銅像、裸足の可愛い足、小さな指で「一生懸命」お星様を差しています。側に居るママに何かお話をしているようです。

可愛いので、頭と足を撫で撫でしてしまいました。

見学時間は40分もかかるのです。


さぁ、立派なゲートから中に入ります。入場券は「お婆ちゃん」ではなく、自動販売機で買いました。1200円だったけ?


階段を下ります。


始めは暗いのですが、奥に進む連れて目が慣れてきます。スゴイです。初めてみる不思議な眺め。


ヌメットした「怪獣」の皮膚のような表面です。触ると濡れています。あれ!もしかして、触ってはいけなかった?


こんな階段が何ヶ所かあります。鍾乳石もスゴイのですが、階段を登ったり降りたり、腰を屈めたり、身体をよじったり、かなりスゴイコースです。

入り口の注意書きに「心臓を患っている方はご遠慮下さい」とありました。見学可能年齢は60歳代迄でしょう。



鍾乳石らしい鍾乳石です。


階段を登り終わり広いホールに出ました。仏像が林立している様に見えたのです。思わず「あっ! 仏像がイッパイ!」と云ってしまいました。

傍らのイスに「案内係」のおじさんが腰掛けて居たのです、急に立ち上がり、

「あれは鍾乳石で、自然のままです。8千万年かかって自然が造りだしたものです。鍾乳石は石灰岩が・・・・・・」と、説明をはじめました。

おじさんの説明に時折頷きながら、立ち並ぶ「仏像」の群を見つめていました。ホントに不思議です! 神秘的です! 観ているだけで「講釈」はいりません。


こちらは妖怪?


配偶者も、驚き、感動し、黙って見つめていました。


不思議です。8千萬年の造形。


石のタケノコ、石筍です。1㎝伸びるのに百年近くかかるのです。


銀河系の果てにある「謎の惑星」、SF映画のセット?


兎に角、凄かったです! 感動と云うよりも、不思議な体験でした。まさに、謎の地底王国です。もしかして、地底人の遺跡か? そんな気持ちにさせるのです。

案内にあった通り、丁度40分の体験でした。私達は「トテモ平均的」なのです。

阿武隈洞は「人類」として、一度は自分の眼で確かめるべき「自然遺産」です、そして「観光施設」です。

今回の旅もここで終わりです。

白河関で芭蕉を思い、陸奥への漂泊に誘われ、白河ラーメンを食べ、

岳温泉で貸し切り展望風呂に浸かり手足を伸ばし、美味しい会席料理を食べ、

安達太良山のゴンドラに揺られて、恐怖を味わい、

浄土平で硫黄の臭いを嗅ぎ、つばくろ谷で紅葉と絶景を眺め、

そして、阿武隈洞・・・・・・。

今回の一泊二日福島の旅は大成功でした。配偶者もトテモ喜んでくれました。

19回にわたる「福島の旅」は今回で終了です。

最後迄お付き合い下さり、誠にありがとう御座いました。


それでは、また次回、お会いしましょう。


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つばくろ谷の「二等橋」は絶景です!

2007年11月12日 | 旅の話し
昨日の続きです。

磐梯吾妻スカイライン中間点(後で判ったのですけど)、浄土平で絶景に感動し、“ツキ”が尽きていない事も確認し、次なる絶景ポイントを求めて車を走らせました。

このまま走って何があるのか? 兎に角、何だか判らないで走っていました。高度は少しずつ下がっているようです。

ガスの切れ間から顔を出す紅葉が綺麗です。でも、ホントのところ、そろそろ「ただの紅葉」には飽きてきました。


先ほどの浄土平で、今日の“メインビュースポット”はお終いかも?との気持ちになり、昼飯は何を食べるか?何て考え始めていると、深い谷を越えるアーチ橋に差し掛かりました。

歩道にはゾロゾロと人が歩き、谷底を覗いています。橋を渡って左折した先に駐車場が見えました。

係員が一人居て、誘導しているのですが、道路の片側を駐車スペースにした狭くて、長い、収容台数が十数台の狭い駐車場です。


これはダメかと思いつつ、空きを待つ車の後ろに並んだら、直ぐに列は動き出しすんなりと駐車。やっぱり“ついて”いるのです。

これまた、絶景です! 紅葉の谷にかかるアーチ橋。 傍らの石柱に“つばくろ谷”と刻まれていました。


スゴイです。プロ仕様?の大判のカメラが三脚を立てて何台も並んでいます。こうして、陽射しの変化を見ながらシャッターチャンスを待っているのでしょう。


ここは、「ただの紅葉」ではありません。深い谷にアーチ橋が架かっているのです。景色に高さがあり、奥行きがあります。

深い谷が、アーチ橋が、色とりどりの紅葉が、互いを引き立て合っているのです。


私も、ここは一つ、イイ写真を狙いました。如何でしょうか?


それで、「つばくろ谷」の“つばくろ”なのですが、この言葉を聞くと、想い出すのが、

 ♪旅の‘つばくろ’ 淋しかないか

 ♪おれもさみしい サーカス暮らし

 ♪とんぼがえりで 今年もくれて

 ♪知らぬ他国の 花を見た   

「サーカスの唄」です。作詞が西條八十、作曲が古賀政男です。いまから74年も前の歌です。

そんな古い歌をこの私が知っているのですから、当時、大ヒットした曲なのでしょう。戦前の歌なのですよ。

歌い出しの「旅のつばくろ」がイイです。哀愁がいっぱいです。兎に角「サーカス」の唄ですから、哀愁がいっぱい、哀愁だらけです。

この谷にも、春になると「つばくろ」が沢山飛んで来るのでしょうね。

念の為に一応説明しておきますが、「つばくろ」は「燕」で、「ツバメ」のことです。

つばくろ【燕】(ツバクラの転) ツバメの異称。

ツバクラ【燕】「つばくらめ」の略。

つばくら‐め【燕】ツバメの古称。〈和名抄18〉

[株式会社岩波書店 広辞苑第五版]


それと、橋は不動沢橋と云い、今見ているのが「新不動沢橋」で、駐車場は「旧不動沢橋」への道路だったのです。展望台は橋の一部を利用したものでした。


この銘板は「橋業界」では、正式名称を「橋歴板」と云うようです。


橋歴板に「二等橋」とありますが、この等級は何をもって分けるのでしょうか?

調べてみたら「荷重」でした。


1939年(昭和14年)の基準では、

一等橋 - 13t (国道橋)
二等橋 -  9t (府県道橋)

1956年(昭和31年)の基準改正で、

一等橋 - 20t (TL-20)
二等橋 - 14t (TL-14)

と、いうような事でした。


「つばくろ谷」も絶景!でした。感動!しました。

これで、磐梯吾妻スカイラインは終わりのようです。


さぁ。次は、いよいよ、今回の「メインイベント」初めての「鍾乳洞」です。

それでは、また明日。 






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磐梯吾妻スカイラインは雲の中?ガスの中?

2007年11月11日 | 旅の話し
一昨日の続きです。


磐梯吾妻スカイラインの入り口に到着、やっぱりここは雲の中でした。平均標高が1350㍍だそうです。

安達太良山もそうでしたが、本日、1300㍍付近は暫し雲の中のようです。


この峠も、素晴らしい眺望らしい?のです。


こんな景色が見えるらしい?のです。


これは、今朝、ホテルの露天風呂「山ノ湯」で出会った「泉質舌舐め確認おじさん」が話していた昨日の様子と同じです。

本日、道の駅土湯での「リンゴと洋ナシ」と、「割引通行料金」までは“ツイテ”いたのですが、ここで、本日の“ツキ”は尽きたと思ったのです。

暫くは、雲の中のドライブと諦めていたのですが、標高が上がるに連れてガスの切れ間があり、少しずつ視界が開けてきました。

対向車とすれ違う回数が頻繁になり始めた頃、視界が開け雲から抜け出しました。目の前に平らな草原が現れ、右手には小高い山が見えてきました。

ここはシャッターチャンスと思ったのですが、対向車が多く運転しながらの撮影は危険なので諦めました。

広い駐車場に休憩所、ここは中間点の「浄土平・・・標高1580㍍」と云う絶景ポイントの様です。右手に見えた小高い山が「吾妻小富士」だそうです。


小富士の頂上までは10分との案内が有り、配偶者と緊急協議を行い登頂を検討したのですが、「大変ソォー!」との意見が大勢を占め断念する事にしました。


兎に角、先ずはトイレに向かいます。


何故か、トイレの先からの眺めが絶景です! トイレは近いですが、空気は澄みきっています。



1580㍍は冷えています。配偶者が「寒い」を連発、車に乗り出発です。浄土平は素晴らしいです、ドキドキしました。感動です!

青い空、白い雲、ゴツゴツの禿げ山、綺麗です! 感動です!


綺麗!感動!


綺麗!感動! 岩石が露出した山肌を見るのは久ぶりです。立っている所が標高1580㍍ですから、あの山は1800㍍位は有りそうです。



路肩に“注意!火山性ガス”の標識。窓を閉めた車内にも硫黄の臭いが侵入してきます。


まさに!まさに!断崖絶壁です。この下を通る時はかなりの恐怖を感じます。落石注意と云われても、一体どう注意すればいいんだ?


やはり、“つき”に見放されてはいなかったようです。浄土平は晴れ渡り絶景の連続でした。

磐梯吾妻スカイラインは、とっても!OK!です。


まだ、まだ、この先には絶景ポイントが有りそうです。


それでは、また明日。 





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“磐梯吾妻スカイライン” 手前まで“ついて”いました!

2007年11月09日 | 旅の話し
昨日の続きでする

ゴンドラ駅から、来た道を引き返し岳温泉の入り口まで戻り、磐梯吾妻スカイラインを目指します。

のどかな高原ドライブ、前後に車の姿はありません。


この雲に被われたところから降りて来たのです。雲は山の周りだけなんです、ほかは真っ青な空。

青い空、白い雲、そして、白と赤紫のコスモス、これぞ絵に描いた「高原の秋」で~す。

こういう澄んだ空気の中で食べるのは「ソフトクリーム」が定番なのです。旅行をすると必ず食べたくなるソフトクリーム。

おあつらい向きの、高原の牧場が見えて来ました。道路に面してログハウス風の休憩所があります。こういう処には必ずソフトクリームがあります。

ブルーベリーとバニラを注文、半分ずつ頂きます。250円と観光地にしてはお手頃価格でボリュームもOK。バニラの方が美味しかったです。


ソフトクリームを食べ終わり満足して出発です。これから向かう「磐梯吾妻スカイライン」なのですが、地図で大まかに位置を確認しただけで、特に細かい見所などはチェックしませんでした。

予備知識なしで「初めての感動」を期待したいのです。事前に写真などを見てしまうのは「もったいない」のです。

「道の駅つちゆ」。福島県と云えば「くだもの」です。


ここで「リンゴと洋ナシ」を孫宛に送りました。洋ナシを選んでいたら、柱の向こうに「大きな洋ナシ」があり、「アレがイイねェ」と云ったら、「スミマセン。あちらはよその店なんです」と云われてしまいました。

店員さんは、隣に客を取られてはならじと、「こちらに“大きめ”なのがありますから、自由に選んで下さい」と後ろから箱を引っぱり出しました。


「お客さん、ホントは箱代200円頂くのですが、サービスしときます」と云われ、リンゴ6個に洋ナシ4個を箱詰めして、送料込みで2千円とお安い買い物をしました。

やはり「自由競争」は「消費者」の利益なのでしょうか? イヤ!やはり、何と云っても「市場原理主義」はダメなのだ! 

でも、しかし、これは隣の店を潰すほどの低価格ではなく、そこそこの市場価格ですし「秩序を保った競争」ですから、特に問題はないと・・・・・・思うのであります。

この方向が磐梯連峰です。あの辺りをスカイラインが走っているのかと思いつつ眺めていると、


『こちらでは、只今、磐梯吾妻スカイラインの通行券を販売しております。割引料金になっておりますので、ご利用のお客様はこちらのレジでお求め下さい』

との、アナウンスがありました。勿論!買いました「200円」得しました。

青空と白い雲と云い、ソフトクリームと云い、リンゴと洋ナシと云い、通行料金と云い、今日は‘ついてる’のです。

スカイラインはもうすぐです。標高が上がるに連れ、ときどき「ガス」が視界を妨げます。


磐梯吾妻スカイラインの入り口はもうすぐです。

さぁて、どんな景色が観られるのか。乞うご期待!

それでは、また次回。 


※お知らせ
9日、10日で出掛けますので、10日の更新はお休みします。
 


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“安達太良山”の上に空は無かった!

2007年11月08日 | 旅の話し
昨日の続きです。

恐怖との闘いを終え頂上に到着、ゴンドラを降り傍らに居た係員に、「今さっき、ゴンドラが止まったけど?」と聞いてみたら、こちらに顔も向けず「風です」と、素っ気ない一言だけ。

彼らにとっては、単なる日常的な出来事なのでしょうが、こちらにとっては非日常的な恐怖の体験なのです。

「客商売なんだから! もう少し云い方があるだろ! なぁ、兄ちゃん!」と心の中で叫んだのでした。当然、兄ちゃんには聞こえません。

頂上は寒むかった! 標高は1350㍍、雲の中に入っています。折角来たのですから、見晴らし台まで行ってみました。昨夜の雨で道はぬかるんでいます。


安達太良山と云えば、勿論、高村光太郎の詩集「智恵子抄」です。智恵子と云えば「東京には空がない」です。

「ほんとの空は安達太良山の上にある」と、智恵子は云いました。

そこで、この石柱が建っているのです。しかし、この天候です。安達太良山の上にも空はありません。




それにしても、この石柱に刻まれた

『この上の空がほんとの空です 二本松市』には違和感があります。

“二本松市”ではなく、ここはやはり“智恵子”と刻んだ方が自然です。

この件、私の勝ってな想像ですが、「著作権」が絡んでいるように思えます。光太郎は1956年に亡くなっています。

亡くなった後で、相続人と出版社との間で、「智恵子抄」の「編集著作権」を裁判で争い、1993年に最高裁の判決が下され、相続人が勝訴しました。

著作権裁判では「有名」な裁判だったそうです。著作権は死後50年ですから、去年まで著作権が相続人にあった訳です。

そんなこんなの「ゴタゴタ」に巻き込まれない為に、誰もが知っている言葉なので、敢えて二本松市は「智恵子」の名を刻まなかった、そんな気がするのです。

それにしても、二本松市と刻む必要は無いと思いますけどね。


それと、今回初めて詩集『智恵子抄』の“空がない”が書かれている詩を読みました。


『智恵子抄』・・・高村光太郎作

“あどけない話し”

智恵子は東京に空が無いといふ、ほんとの空が見たいといふ。

私は驚いて空を見る。

桜若葉の間に在るのは、切つても切れないむかしなじみのきれいな空だ。

どんよりけむる地平のぼかしはうすもも色の朝のしめりだ。

智恵子は遠くを見ながら言ふ。

阿多多羅山(安達太良山)の山の上に毎日出てゐる青い空が智恵子の

ほんとの空だといふ。

あどけない空の話である。

     以上


純粋で、美しく、悲しい詩です。

それにしても、何も見えません。風も強くなり気温も下がってきたのでゴンドラの駅に戻る事にしました。


帰りのゴンドラは「余裕」でした。先ほどの風による揺れにも問題は発生しなかったことで、それなりの信頼性を確信したのです。

車内で立ったり、下を見たり、後ろを振り返ったり、何処にも掴まる事もなく余裕で写真を撮る事ができました。


おばさんのグループです。こうやって見ると、ホントに我々もロープ一本でこんな状態でぶら下がっているのです。落ちても不思議ではないのです。

そんな気しませんか?


登って来る時には、この景色を見る事ができませんでした。上昇する時に後ろを振り返るのが一番怖いのです。


ゴンドラを降り記念撮影です。


さぁ。兎に角、ゴンドラに乗りました。

次に目指すは、「磐梯吾妻スカイライン」です。


その話しは次回とします。


それでは、また明日。 



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安達太良山「風で止まったゴンドラ」の恐怖

2007年11月07日 | 旅の話し

昨日の続きです。

朝食を済ませ、トイレの用足しも済ませ、準備は万端で、8時半過ぎにフロントで会計を済ませ、宿を出立。

参考の為に宿泊費用を記します。

宿泊 18000×2  36000円 
消費税          1800円
入湯税  150×2    300円
ビール           350円 
日本酒           600円
ワイン  500×2   1000円
追加料理         1000円
貸し切り風呂       1500円   合計42550円 でした。

いよいよ予定どうり青空の下、紅葉散策の高原ドライブに出発です。ホテルの脇の一本道を登って行くと終点が「安達太良エクスプレス」の乗り場です。

ホテルの標高が600㍍、エクスプレスの乗り場が960㍍、標高差は360㍍です。

ホテル出発した時は青空が見えました。


こんな山道を登って行くのですが、登るにつれて「ガス」が所々で視界を遮ります。


ホテルを出て10分ほどで「安達太良エクスプレス」に到着。ここは、冬はスキー場になります。ロープウェイではなく、ケーブルカーでもなく、ゴンドラです。

ロープウェイもケーブルカーも、1台が下の時はもう片方は上に居て、互い違いに上下する訳ですが、ゴンドラは「駕籠」が何台も取り付けられていて、連続運転しています。


これは、もしかして、「動いたまま」の状態で「ゴンドラ」に乗り降りするのか?と思っていたら、そうでは有りませんでした。


ゴンドラは一旦、ロープから離れ、客が乗ったら、ロープに「結合」されるのでした。この脱着システムの「信頼性」に不安を抱きつつ、ゴンドラ上部の脱着装置に「疑いの眼」を向けながら搭乗しました。

ゴンドラは6人乗りで各グループ事に搭乗します。少人数でも相乗りは有りません。


わたくし、高層建築、釣り下げタイプの移動運搬装置、及び、観覧装置は「かなり」苦手なのです。技術的信頼性にかなり疑問を抱いてしまうのです。

乗っている間、ずっと突起物に掴まっていました。このゴンドラの車内には「掴まり専用の装置」が取り付けられていません。かなり「不親切」な設計になっています。


ロープウェイ等もそうなのですが、この支柱の前後が「かなり」乗り心地が悪いのです。支柱の手前で急に上昇し、越えた処で急に下降する、この上下動が不安なのです! 気持ち悪いのです! これは絶対に! 改良すべき技術的な緊急課題であると思うのであります。

不安感、恐怖感と闘いつつ、突起物に掴まりつつ、終点に早く到着しないかと念じていると、突然! ゴンドラが停止したのです!

終点まであと数十㍍の地点です。風でゴンドラが揺れます! どうしたんだオィ! 勝ってに止めるな! 早く動かせ! 終点は目の前に見えるのです。

イヤな予感が的中してしまいました。車内には何のアナウンスも有りません。そんな装置もないのです。

慌てる私を配偶者は笑って見ています。彼女は機械装置の信頼性、点検整備、安全管理の現状について、あまり知らないのです。知らぬが仏なのです。

私は「昇降機業界」に居た事があります。そして、最近の「シンドラーエレベーター」、「大阪万博公園のジェットコースター」等の、点検不備による「死傷事故」を考えると、かなり「危ない」のです。

風に揺れる車内で、突起物に掴まり、配偶者の手を握り、なるべく遠くの景色に眼をやりながら、ゴンドラの脱着装置が外れない事を祈りつつ、動きだすのを待ちました。

数分間?してやっと動きだしました。終点までもう少しです。


恐怖の時間を乗り越え、薬師岳の展望台に到着です。


この先の話しは、次回とします。


それでは、また明日。 




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岳温泉「激しく厳しい」朝食バイキング

2007年11月06日 | 旅の話し
昨日の続きです。

7時10分に部屋を出て3階にある朝食会場に向かいました。朝食は7時15分からです。

「お席リザーブプラン」は、朝食では「お席」をリザーブできない変わりに、会場に15分だけ早く入れる特典があり、窓際の眺めの良い席を確保するチャンスが高いのです。

会場には3分前に到着、朝食は始まっていました。先客が2組居ます、私は、入り口にあるトレーを持って、窓際席に向かいテーブルの上に部屋の鍵を置き、テーブルを確保。


いま思うと、この席確保作戦はかなり「浅ましい」行為であったと、恥ずかしい思いに駆られるのであります。

兎に角、バイキング方式の朝食は、興奮し理性を失わせる危険な食事形式なのです。

育ちの悪さ、卑しさが、如実に現れるのです。どうしても、いろいろ計算をしてしまうのです。

宿泊料金に占める朝食の料金を計算し、如何にして元を取るかを考え、カロリーオバーの危険を省みず、皿の上に料理を「てんこ盛り」にしてしまう傾向があるのです。


興奮を抑え、上品に、理性的に、慌てずに、落ち着いた立ち振る舞いで、計算した「料金以上」の「食料」を確保する。

他人には「卑しさ」を悟られぬよう、それなりに「高度なテクニック」と「経験」を必要とする食事なのです。


朝食バイキングは、激しく、厳しい、頭脳ゲームなのです。

そんなこんなを事を考え、それぞれが思い思いに、料理を皿の上に盛り、他人の皿をチェックし、「エッ、あれ何処にあったの? 私も!」何てことが、朝食会場で繰り広げられているのです。


料理を確保し、興奮を抑え、ゆっくり落ち着いて食事を始めます。窓際の席は眺めが素晴らしい。


配偶者は和食です。


私は洋食です。数年前までは、パンを食べた後で仕上げに「ご飯」も頂いておりました。最近はそんな「馬鹿喰い」を、理性で押さえられる歳になりました。有る意味で老化が進行したとも云えます。


ご飯は食べませんでしたが、タンパク質は追加しました。ベーコン、ソーセージ、肉団子を2回目に確保し、美味しく頂きました。これで腹八分目です。


食事をしながら眺める景色。紅葉、青い空、白い雲、もうソワソワして来ます、食事を済ませ、早く外に飛び出したくなります。


さぁ、今日はゴンドラに乗って山に登ったり、紅葉の中をドライブ、そして鍾乳洞の探検もあります。


その話しは次回です。


それでは、また明日。 


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岳温泉「山ノ湯」と「心張り棒」

2007年11月05日 | 旅の話し
昨日ではなく、一昨日の続きです。

前日は夜中まで雨でした。翌朝、いつものように3時に一旦眼を覚まし、外の様子を窺うと、夜空には「明けの明星?」らしき、明るい星が瞬いていました。

今日は晴れ! 予想どおりの展開です。何故か、毎度、旅行の日は事前の予報は雨なのですが、いつも必ず夜間に降り、日中は陽が差すパターンになります。


晴れを確認して、床に戻り一眠りして5時に起床。地平線にかかる雲が明るくなってきました。さぁ! 朝風呂! 朝温泉! 朝露天!


配偶者は未だ寝ています。一人、廊下に出て、エレベーターのボタンを押します。大浴場は三階にあります。

廊下の突き当たりに男湯の暖簾が見えます。


入り口にはスリッパが二足、先客が居るようです。


脱衣所です。まぁ、普通良く有る温泉の大浴場の脱衣所。


脱衣所にも、湯船にも、サウナにも、2足のスリッパの主は居ませんでした。


この仕切られた洗い場は始めて見るタイプです。蛇口数は増やせますが、大浴場の広さ感が犠牲になります。


冬場のスキー客に対する対応なのでしょうかね。一人で入る大浴場は気持ちイイです。こういう独占状態の時は必ず泳いでしまいます。

一泳ぎした後は、窓の外を眺めながら手足を広げて、頭にタオルをのせ「大の字入浴」です。

暫くは、夜の明け切らぬ空をボンヤリ眺め、温泉の薬効と温もりを身体に染み込ませます。

充分に染み込んだところで次は露天風呂です。洗い場のガラスドアを開けると露天風呂につながっています。


早朝の外は、それなりに寒いです。それでも、温泉に来たならば、露天風呂には絶対に浸かる、どんな事があっても浸かる、そうしなければ気が納まらないのです。

温泉とは、露天風呂なのです。露天風呂に浸かって始めて温泉に来た事になるのです。そう堅く信じて疑わないのです。

そして、宿にある風呂は女湯以外はすべて入る事にしています。そうしないと「かなり」損をした気分になるのです。かなり「貧乏臭い」のです。

配偶者は誘っても「寒いからイイワ!」の一言でお終い。もったいないです。

貸し切り状態の大浴場と露天風呂を堪能して、次は、もう一つの露天風呂「山ノ湯」に向かいます。

一旦、浴衣を着て廊下を二十㍍ほど歩き、山の斜面にある「山ノ湯」に行くための引き戸に手をかけました。しかし、戸は開かないのです、鍵が懸かっているようです。

時間が早かったのかと、傍らの壁に貼ってある案内を見ると5時からとあり、時間としては問題ありません。

戸が引っかかって開かないのかと、力一杯引いても開きません。ガラス越しに下を見ると、戸のレールの上に「角材」が置かれていました。

鍵と角材の「二重ロック」になっていたのです。さぁて、どうするかと考えていたところに、熟年の女性客が従業員を連れてこちらに近づいて来ました。

従業員は脇にある「業務用ドア?」の鍵を開け外に出て、「心張り棒」を取り除き、申し訳有りませんと「一言」だけ云って立ち去りました。

この事件、その対応は、「防犯管理」「設備の管理・点検」、「夜間・早朝の指示連絡体制」、「従業員教育」等々の「問題点」を象徴する現象に思われ、「経営体質」から「経営者の資質」まで疑念が及んで・・・・・・、ヤバイ、これから、のんびり「山ノ湯」に浸かるのでした。

それで、引き戸を開け、こんな「山道?」を十数㍍登ると「葦簀張り」の露天風呂が男女別にありました。


確かに、葦簀張りの「掘っ建て小屋?風」と云うか、寂れ感漂う「山小屋風」と云うのか、お金を掛けず「自然の景観」を生かした、「露天」と云うよりも「野天」と云ったほうがよい、野趣溢れるお風呂です。

確かに、「山ノ湯」の雰囲気でした。後から熟年の男性が入って来て、湯船に浸かりながら、お湯を口の中に入れ、下の温泉と違い「無味無臭」と云っていました。

下の温泉は「酸性」なので「酸っぱい」そうです。2種類の「泉質」に入れるとは宿の説明にも有りません。2種類の泉質ならばそれは「売り」になる筈です。

このおじさん、昨日は「磐梯スカイライン」を走り、今日は「塔のへつり」に行くと言っていました。


ここで、恒例の「露天風呂写真」を撮影。空も明るくなり逆光です。おじさんの「鮮明」な入浴写真など見たくないでしょうから、この程度の映りが理想的ですね。



青空が見えて来ました。間違いなく今日は晴れです!



三ヶ所の温泉をタップリ、シッカリ味わいお腹が空いています。朝食は7時15分からです。後1時間ほどあります。


それでは、また明日。 






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岳温泉「光雲閣」ほぼ合格です。

2007年11月03日 | 旅の話し
昨日の続きです。


4品目は「追加料理」です。フロントで宿泊手続きの際に進められた、「天然舞茸」の天ぷらです。一人前だけ頼みました。

この写真、舞茸を一つ食べた後に撮ったものです。それで、写真を見ればお判りの様に、舞茸の天ぷらの脇に「大きな顔」をして「えび天」が一本のっかっているのです。

舞茸の天ぷらは、舞茸だけでいいのです。敢えて「天然」で売っているのですから、正々堂々舞茸一本で勝負すべきなのです。

つい、仲居さんに「何で海老がここに居るの?」と云ってしまいました。



仲居さん曰く「天ぷらには、やはり海老が付き物と云う事では無いかと・・・・・・・」

予想したような回答でした。多分、「追加料理検討調理場会議?」で「天然舞茸の天ぷら」の「盛り付けサンプル」を前にして、

調理長は、

「天然物を売りにしているのであるからして、その貴重感を味わって頂くべきであり、その為には舞茸だけで一本勝負に出るべきである」と、べき、べきを繰り返し主張。

客室責任者、営業責任者、会計責任者の三派連合は、

「天然とは云え「舞茸」だけでは「地味」であり、お客様は不満を抱く、舞茸だけで千円の価格設定では追加注文が取れない、少しでも客単価を上げる為には、「天ぷら界の王者“えび天”は必須条件である」

このような討議を踏まえ、支配人の最終決断が下され「えび天派」が勝利した、そんな気が・・・・・・・。

私としては、「えび天抜き」の「舞茸倍盛り」が望ましいと思うのです。そうでなければ、サンプル写真を見せるとか、「舞茸と海老の天ぷら」と最初から表示するべきだと思うのであります。

まぁ。そんな、こんながありましたが、舞茸の天ぷら、天然物として、歯触り、香り、味、すべて「しっかり」していました。1パック特売99円の「雪国舞茸」との実力の差を見せつけてくれました。


5品目は「えごま豚と通草(アケビ)の胡麻味噌田楽」です。「煮た」のか?「蒸した」のか? えごま豚がアケビに挟まれ、胡麻味噌をかけられ、朴葉の上にのっています。


アケビを「通草」と書くのは知りませんでしたし、食べるのも生まれて始めてです。

「えごま豚」とは、えごまで飼育した豚だそうです。えごまだけを「ひたすら食べて」育ったのかは不明です。また、「えごま」が豚の肉質にどのように影響し、他の豚との違いは何なのか、特に説明も無く、又、質問もしませんでした。

【えごま:シソ科の一年草。インド・中国原産の油料作物。高さ約1メートル。茎は四角。葉・茎は浅緑色、葉は一種の臭気がある。花は白色。果実は小さく、炒いってごまの代用、また荏油えのあぶらを採る。いくつかの品種がある】 広辞苑第五版

えごまの茎が「四角」には驚きました。それで、味なのですが、胡麻味噌の味が強く口に残り、豚もアケビも味がハッキリしませんでした。

横にのっているのは「白い」羊羹の様な物は、アケビの果肉を練って成形したものです。アケビ羊羹? これはアケビ「その物の味?」を生かし、手を加えていない様です。

淡く、柔らかく、やさしい味がしました。これは「かなりOK」でした。


6品目は「松茸と鶏の水菜和え」です。この料理については、あまり記憶に残っていません。


あの輸入松茸と、ブロイラーを「酢」で和えたような料理です。これは、最初に出すべき料理です。

コース最後の手前で、一旦、「さっぱり系」を味わい、メインディシュに繋げるのが定番ですが、これまで、特に「コッテリ系」もなく、特に「満腹」するほどの「量」もなく、ここは、一気にメインディシュに突入しても問題有りませんでした。

7品目は、とうとうメインディシュです。これはよくある「お肉系」と「お魚系」との選択制になっています。ここは、両方味わう為に別々の物を注文。

お肉系は、牛ミンチの「ビーフシチュー風」の煮込み。


お魚系は、サーモン、カニ、貝(種類は不明)のホワイトクリーム煮。


どちらも、それなりにOKなお味でした。


8品目は「木の実ご飯とキノコ汁」です。キノコ汁に入っていた「油揚げ」の表面に「焦げ目」がついていたのです。

最後の、最後に、みそ汁の具と云う「小さな脇役」に、こういう「仕事」をする、調理人の「拘り」は「エライ!」と思います。


仲居さんに、「この、油揚げの焦げ目は、なかなかイイですよ」と、嬉しくなって誉めてしまいました。

キノコ汁、木の実ご飯、美味しかったです。


最後、デザートです。柚のシャーベット、メロン、柿。結構でした。


兎に角、油揚げの焦げ目で、すべてOKになりました。

配偶者も、料理の味、器、盛り付け、量も丁度良く、そして、頂いた個室の雰囲気、窓からの眺め、とても喜んでいました。

和風あり、洋風あり、何だか判らない風あり、いろいろあり、いろいろ文句もつけましたが、宿泊料金を考慮し、総合評価として「ほぼ合格」です。

ここで、ご参考迄に、ホテル名と料金を発表します。

福島県「岳温泉」の「光雲閣」でした。宿泊料金は「一人様一泊18000円」です。


さぁ。次回は、大浴場、露天風呂に朝食チェックです。


それでは、また明日。 





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岳温泉 夕食は「創作会席」から「捜索会席」へ?

2007年11月02日 | 旅の話し
昨日の続きです。

さぁ、いよいよ食事の始まりです。食前酒を飲み干し、固形燃料で加熱された銀色の器に身を委ねる「かの!松茸様!」に意を決して箸をつけます。

大胆に、一片を箸で摘み、中心部に歯を下ろし半分を口の中に入れます。箸先に残るもう半分の松茸を睨みながら、松茸に出会えた喜びを噛みしめます。

これまでの数少ない「松茸体験」を振り返りながら、今、口の中でかみ砕かれていく松茸の、歯触り、舌触り、シャキシャキとした食感の中に、「丸味」と云うか「ねっとり感」を感じつつ、ゆっくりと味わいました。食感はOKです。

次は香りです。かみ砕かれた松茸を、舌と上顎で包み込み、鼻から息を吸い込み、一息おいて、鼻から息をゆっくり出します。



「アリャ? 何だこれ?」と思い、数回にわたり鼻呼吸をくり返し、箸先の松茸にも鼻先を近づけたのですが、それらしき香りはしません。

鍋に鼻を近づけると、松茸の隣に横たわる「長ネギ」の香りが鍋全体を被っています。

あの永谷園の“松茸のお吸い物”の“香り”が無い! 私の「松茸の香り」の「物差し」は永谷園なのです。

始めて松茸を食べた時、これは!「永谷園」の香りだァ!と思いました。

「香り松茸、味しめじ」と云われます。香りの無い松茸は寂しいです。今回の「お席リザーブプラン」の料金では、国産松茸は無理なのです。

今年は、北朝鮮産は経済制裁により、中国産は食品の安全性問題により、出回っていないようです。その分、欧州産とカナダ産で賄われているようです。

兎に角、何処産でも、香りが無くても、それでも松茸は松茸です。当日は「美味しい、この食感がイイ」と云いながら有り難く頂きました。


二品目は「柿と蕪とブロッコリーのサラダ」です。器と云い、盛り付けと云い、味付けとイイ、問題有りませんでした。



三品目は「旬魚と菊花冷製盛り」です。「旬魚」には、ヒラメ、ウニ、アオリイカが使われていました。


それで、この旬魚は「山葵醤油」ではなく、何やら「不思議」なドレッシングが使われているのです。

カルパッチョのような「強い味」も無く、魚の持ち味を生かしたと云えば、そうかも知れないと云った、良く判らない味付けになっていました。

おじさんとしては、お刺身は、やっぱり、山葵と醤油で食べたかったです。

只一つだけ、始めて見た、始めて食べた「大根ゼリー」です。魚がこの、大根ゼリー上に盛り付けられていました。

大根ゼリーは、甘さを押さえ、サッパリしてトテモ気に入りました。但し、これは、これとして、デザートとして味わいたいです。

サッパリとした「旬魚」は、それは、それとして「山葵醤油」。大根ゼリーはデザートとして、別々に出す方が良いと思いました。

ここまでの、「サラダ」と、「旬魚」の料理は、無国籍料理と云うか、創作料理のようです。

これから出される創作料理が、「一体これは何なんだ!?」 云うような「捜索料理」になって行くのか、多少の不安と、多少の期待を抱きつつ、「温めの澗」を飲み干し、グラスワインを注文。

夕食の途中ですが、今日のところはこの辺でお終いとします。


それでは、この続きはまた明日。 




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