先日、牛久に行って来ました。
“小川芋銭”の雲魚亭、芋銭のお墓のある“得月院”を見物してきました。“イモ・ゼニ”と書いて“ウセン”と読みます。
東京からこちらに移って、いろいろ歩き回り、雲魚亭には何度が訪れています。始めて、案内看板に書かれた“小川芋銭”の文字を見て、
“い・も・ぜ・に? いくら何でも、そうは?、読まないよなァ~”と思ったのですが、“芋”を“う”と読むのを知りませんでした。
兎に角、こちらに来るまで“小川芋銭”の名前はまったく持って知りませんでした。教科書とかクイズとかに出てくる名前ではありません。
私の“有名故人独自ランキング”としては“青木昆陽”の一つ下に位置します。
先ずは、道順から得月院を参拝します。寺の構えとしてはイイ感じです。残念なのが本堂の屋根です。
茅葺き屋根にトタンを被せ、朱色のペンキが塗ってあるのです。これは、明らかに財政上の理由からでしょう。
門前の案内板です。一に芋銭、二に榧、三に五輪塔です。芋銭が一番の売りになっております。
無宗派のようで、本堂の看板には「得月禅院」と書かれています。禅寺のようです。
本堂から山門の眺めもいいです。
“汚れ”が付着し、一部に“曇りガラス化”が進行した“透明ガラス”越しに“密かに撮った”本堂の内部です。ふつうの田舎の、ふつうの本堂です。
これが2番目の売り“榧”です。太く、高く、立派で、確かに四、五百年は生きているようです。
墓地に居た三毛猫です。とても愛想が良く、「ミャーゴ」と声を掛けると、こちらを向いて「ミャーゴ」と返事をしてくれました。
こちらが、3番目の売り「五輪塔」です。“まぁ。そうか”と云った処です。
これが、得月院の一番の売り「小川芋銭」の墓です。墓に刻まれた“小川芋銭墓”の書体は何処かで見たような、律儀で、優しく、ゆったりとして、懐かしい感じがします。
芋銭の戒名 “潮光院清淵芋銭大居士”
俗名「小川茂吉」。昭和13年に71歳で亡くなっています。奥さんの「こう」は昭和41年91歳で亡くなりました。女性は長生きです。
奥さんは旦那より13歳年下だったようです。奥さんは丈夫で働き者で、芋銭は虚弱体質だったそうです。
画号の『芋銭』は、『自分の絵が芋を買う銭(金)になれば』という思いによるとの説明を何処かで見ました。
得月院から雲魚亭までは車で5分、歩いて7分ぐらいです。細くてくねくねの道は車では大変なのです。ホントに右折、左折が、連続する道です。
対向車とのすれ違いはかなり困難です、片方が少し広い処を見つけ待機していなければなりません。
得月院の駐車場(20~30台は駐車できそうです。満車になるほど観光客は来ません)に車を置いて歩いた方が賢明です。
雲魚亭です。
3組ほどの見学者が居りました。ここはいつ来ても静かです。来訪者が少ないのです。
ベンチに腰掛け、弁当を食べるのも良いかもしれません。私も以前に二人で来た時は、ここで昼食を摂りました。
【向かい側が牛久沼方向です】
牛久沼は庭先の林の先なのですが、樹が繁り沼を見渡すことはできません。眼を凝らして見つめれば、梢えの隙間から水面がのぞく程度です。
七重、八重、花は咲けども“山吹”の・・・・・・。綺麗です! 爽やかです! 見事な山吹色です。
芋銭を詠った歌碑です。これは数年前?、十数年前? だったか、たまたま行ったその時に、除幕式に接近遭遇したのでした。
雲魚亭から“カッパの碑”へ続く路です。夏は涼しくて快適ですよ。
芋銭が描いた“カッパの絵”を彫ったものです。芋銭と云えば河童です。河童に“特化”したことで、後世にその名を残したのです。
“河童の芋銭”
ここに刻まれている書ですが、
『誰識古人画龍心』と書いてあり、描いた絵に書き入れる「画賛」です。
【昔は龍を画いて宇宙の尊厳を表したように,私は河童を画いて宇宙太陽系の偉大さに感激し,その不可思議さ大自然の大切さを世に訴えようとしているが,誰かこれを理解してくれる人がいるだろうか】
と、云うような意味なのだそうです。龍で「宇宙の尊厳」は、それなりに理解できるのですが、河童となると・・・・・・世間では、なかな理解し難いところがあります。
でも、しかし、今では、龍よりも河童の方が、宇宙と繋がりをイメージするのは容易だと思います。
河童の“地球外知的生物説”とか“宇宙人説”は、“ある層”に“それなりに”受け入れられています。
背中に背負っているのは「甲羅」ではなく、「生命維持装置」の可能性があります?
【アヤメ園近く三日月橋の河童】
芋銭も“河童宇宙人説”を密かに抱いていたのかも知れません。こんなことを想像すると、芋銭がぐっと身近に感じてきました。
兎に角です。得月院から雲魚亭、そして、牛久アヤメ園コースはおすすめです。雲魚亭から徒歩10分くらいです。
アヤメの季節には少し早いです。
【牛久観光アヤメ園】
今週は、我孫子シリーズを中断して、ゴールデンウィーク特集でした。
来週からはシリーズ再開です。
それでは、また来週。
“小川芋銭”の雲魚亭、芋銭のお墓のある“得月院”を見物してきました。“イモ・ゼニ”と書いて“ウセン”と読みます。
東京からこちらに移って、いろいろ歩き回り、雲魚亭には何度が訪れています。始めて、案内看板に書かれた“小川芋銭”の文字を見て、
“い・も・ぜ・に? いくら何でも、そうは?、読まないよなァ~”と思ったのですが、“芋”を“う”と読むのを知りませんでした。
兎に角、こちらに来るまで“小川芋銭”の名前はまったく持って知りませんでした。教科書とかクイズとかに出てくる名前ではありません。
私の“有名故人独自ランキング”としては“青木昆陽”の一つ下に位置します。
先ずは、道順から得月院を参拝します。寺の構えとしてはイイ感じです。残念なのが本堂の屋根です。
茅葺き屋根にトタンを被せ、朱色のペンキが塗ってあるのです。これは、明らかに財政上の理由からでしょう。
門前の案内板です。一に芋銭、二に榧、三に五輪塔です。芋銭が一番の売りになっております。
無宗派のようで、本堂の看板には「得月禅院」と書かれています。禅寺のようです。
本堂から山門の眺めもいいです。
“汚れ”が付着し、一部に“曇りガラス化”が進行した“透明ガラス”越しに“密かに撮った”本堂の内部です。ふつうの田舎の、ふつうの本堂です。
これが2番目の売り“榧”です。太く、高く、立派で、確かに四、五百年は生きているようです。
墓地に居た三毛猫です。とても愛想が良く、「ミャーゴ」と声を掛けると、こちらを向いて「ミャーゴ」と返事をしてくれました。
こちらが、3番目の売り「五輪塔」です。“まぁ。そうか”と云った処です。
これが、得月院の一番の売り「小川芋銭」の墓です。墓に刻まれた“小川芋銭墓”の書体は何処かで見たような、律儀で、優しく、ゆったりとして、懐かしい感じがします。
芋銭の戒名 “潮光院清淵芋銭大居士”
俗名「小川茂吉」。昭和13年に71歳で亡くなっています。奥さんの「こう」は昭和41年91歳で亡くなりました。女性は長生きです。
奥さんは旦那より13歳年下だったようです。奥さんは丈夫で働き者で、芋銭は虚弱体質だったそうです。
画号の『芋銭』は、『自分の絵が芋を買う銭(金)になれば』という思いによるとの説明を何処かで見ました。
得月院から雲魚亭までは車で5分、歩いて7分ぐらいです。細くてくねくねの道は車では大変なのです。ホントに右折、左折が、連続する道です。
対向車とのすれ違いはかなり困難です、片方が少し広い処を見つけ待機していなければなりません。
得月院の駐車場(20~30台は駐車できそうです。満車になるほど観光客は来ません)に車を置いて歩いた方が賢明です。
雲魚亭です。
3組ほどの見学者が居りました。ここはいつ来ても静かです。来訪者が少ないのです。
ベンチに腰掛け、弁当を食べるのも良いかもしれません。私も以前に二人で来た時は、ここで昼食を摂りました。
【向かい側が牛久沼方向です】
牛久沼は庭先の林の先なのですが、樹が繁り沼を見渡すことはできません。眼を凝らして見つめれば、梢えの隙間から水面がのぞく程度です。
七重、八重、花は咲けども“山吹”の・・・・・・。綺麗です! 爽やかです! 見事な山吹色です。
芋銭を詠った歌碑です。これは数年前?、十数年前? だったか、たまたま行ったその時に、除幕式に接近遭遇したのでした。
雲魚亭から“カッパの碑”へ続く路です。夏は涼しくて快適ですよ。
芋銭が描いた“カッパの絵”を彫ったものです。芋銭と云えば河童です。河童に“特化”したことで、後世にその名を残したのです。
“河童の芋銭”
ここに刻まれている書ですが、
『誰識古人画龍心』と書いてあり、描いた絵に書き入れる「画賛」です。
【昔は龍を画いて宇宙の尊厳を表したように,私は河童を画いて宇宙太陽系の偉大さに感激し,その不可思議さ大自然の大切さを世に訴えようとしているが,誰かこれを理解してくれる人がいるだろうか】
と、云うような意味なのだそうです。龍で「宇宙の尊厳」は、それなりに理解できるのですが、河童となると・・・・・・世間では、なかな理解し難いところがあります。
でも、しかし、今では、龍よりも河童の方が、宇宙と繋がりをイメージするのは容易だと思います。
河童の“地球外知的生物説”とか“宇宙人説”は、“ある層”に“それなりに”受け入れられています。
背中に背負っているのは「甲羅」ではなく、「生命維持装置」の可能性があります?
【アヤメ園近く三日月橋の河童】
芋銭も“河童宇宙人説”を密かに抱いていたのかも知れません。こんなことを想像すると、芋銭がぐっと身近に感じてきました。
兎に角です。得月院から雲魚亭、そして、牛久アヤメ園コースはおすすめです。雲魚亭から徒歩10分くらいです。
アヤメの季節には少し早いです。
【牛久観光アヤメ園】
今週は、我孫子シリーズを中断して、ゴールデンウィーク特集でした。
来週からはシリーズ再開です。
それでは、また来週。