思うところがありBMWのドライビングエクスペリエンスに参加してきました。
自動車メーカー主催のドライビングスクールはアウディばかり2回ほど
最初は2006年のツインリンクもてぎ
2回目は2007年の女神湖
いずれもクワトロの特性を理解するためのレッスンでした。
BMWといえばFRの代名詞の一つだと思いますが、ボクのそれなりに長い車歴の中でFRはFDの一台だけ
雨の日こそ普通に走っていてもお尻を振ることがありましたが、基本グリップ走行に徹していたので
挙動が乱れたことはあまりありませんでした。
今回のレッスンは抽選による選抜という話でしたが、当選の通知が届き、いざ出かけてみると定員12人のところキャンセルが出て8人で受講となりました。
場所は最近完成した、お台場にあるBMWグループ東京ベイ
ショールームのオープン前なので、スタッフは洗車に余念がありません。
駐車場側から入るとこんな感じ
ラウンジで開講を待ちます
カンファレンスルームで座学が行われます
受講証と箱に入ったボールペン
講師はモータージャーナリストの菰田 潔氏
BM系では有名人なのでしょうが、ボク的には何となく写真で見たことのある人
ドライビングポジション、ステアリング 持つ位置など基礎的なレクチャーのあと
コースに出ます
トレーニングカーはM140i
」
青いMのブレーキキャリパーがカッコイイ
リアのキャリパーも抜かりがありません
この車、ボクの事前のチェックが甘く2Lの4気筒ターボあたりだろうと思って乗っていたところ
レッスンが終わってボンネットを開けてみたら、実は(M2と同じ)3L6気筒ターボエンジンが積まれていました。
あまりパワー感を感じられなかったのは車のバランスが良いためなのか
ステアリング操作の練習
BMW Driving Experience 1
一昔前は10時10分で握っていましたが、エアバッグが標準装備となった現在は作動の際の手指への障害防止ということで
9時15分が推奨されているとのことでした。
ミニジムカーナで、ドライビングの欠点をチェック
BMW Driving Experience 3
1本目は受講生がよくやっている、スキール音をたてた走りで、2本目はライン取りも考えタイヤグリップの美味しいところを使った滑らかな走り
当然2本目の方が良いタイムなのですが受講生2人というバラストを積みながら、どちらの走りでもこの日の受講生より1秒以上速いのはさすがです。
パイロン脇で曲がるのではなく、あらかじめ手前で向きを変えておいて直線で抜けるというのはアルペンスキーにも共通した点ですが、どちらも実践するのは難しいです。
お昼ご飯
午後は、まずアンダーステアの状態を作り出し、それを回避する方法
ミニジムカーナのUターンでは、どアンダーで走っていたのに、いざやろうとするとなかなか出来ないもの。
ステアリングを切りすぎて曲がらなかったら少し戻すというのは、雪道にも共通するところです。
いよいよ本日のメイン、オーバーステアからの回避方法です。
午前から水が撒かれていましたが、ウェット面はさらに拡がります
最初はDSC(ダイナミックスタビリティコントロール)を完全にオフにしてスピンアウトの経験
面白いように回ります。
次はDSCオン、先ほどと同じような走りをしても電子制御のおかげで全くラインが外れません。
続いてトラクションモード(ある程度のスリップを許容する設定で雪道などで重宝するようです)
スピンアウトする勢いでアクセルを踏んでもエンジン出力に制御が入り、軽いカウンターステアを当てて曲がることが出来ます。
そして再びDSC完全オフ、スピンアウトするところをアクセルコントロールとカウンターステアで立て直すというわけですが
頭でわかっていても足がいうことをききません
BMW Driving Experience 2
アウディのレッスンでも、スキッドパッド上や氷上でESCをオフにして同じようなシチュエーションを作っていましたが
クワトロの場合、テールを流したらアクセルを踏んでカウンターを当てた状態から直進状態(いわゆるゼロカウンター)に持っていくわけで
ちょっとFRとは感覚が違います(FFでも雪道でテールが流れた時はアクセルオンにしないとスピンアウトします)
Audi driving experience
この日は受講人数が少ないこともあり、普段より多くアタックすることが出来
また最初に左に振るのはフェイントモーションだということに気付いたら、最後は確率5割くらいで立て直す立て直すことが出来るようになりました。
常に前輪に駆動がかかっている車に乗り慣れていると、前輪は操舵、後輪は駆動というシステムは、かなり繊細な操作が必要な感じです。
低μ路でのクワトロの優位性を改めて実感するとともに電子制御で走れるとは言え、ゲレンデエクスプレスにFRは無いなと思った次第でした。