鎖骨、腓骨と過去2回スキー場で骨を折った嫁さんが、2回目の骨折後に買ったブーツがラングのRRS V8
男性よりも2倍女性の方が多いとされる、スキーでの前十字靱帯の損傷を防ぐために
ブーツのアッパーシェルが90度まで後方に解放されるというものでした。
カタログでは、TÜVやイタリア、スイス、日本の識者からのお墨付きとなっています。
ちなみにRRSはリア・リリース・システムの頭文字です。
これが通常のポジション
RRSのバーをアッパーシェルから外してフリーにするとウォーキングポジションに
後方に荷重がかかると、こんな感じにリリースするようです
21世紀初頭に華々しくデビューしたRRSですが(当時のカタログで3ページ以上を使って解説する力の入れようでした)、3シーズン目あたりで消えてしまったようです。
まあ画期的なブーツだったのでしょうが、これが出る以前からビンディング側で後方転倒に対するシステムは確立されていたわけですから(チロリアのダイアゴナルやサロモンのスフェリック、マーカーのフルスペクトラムツインカム等など)
何もブーツでやらなくてもと言う感じで消えて行ってしまったのでしょうか。
20世紀後半(カービングスキーの黎明期)サロモンからプロパルスというビンディングもあったので
尺取り虫みたいなシステムは、この頃の流行だったのかもしれません。
昔はブーツのリアにフレックス調整のためのバネが付いていたりしたものですが、RRSを最後にメカメカしたブーツも見かけなくなりました。
このブーツのおかげなのか 以来怪我をすることも無くなった嫁さんですが
年期が入ってきたのと、4バックルが脱ぎ履きに面倒なようなので
昨年ボクが気になったブーツの一つ、ノルディカのファイアアローに替えてあげました
後ろに前傾調整機能と補強のためのバーが付いています
全体のシェイプは古いラングの方がスマートに見えて、ノルディカの方が昔風に見えます