1月のオートサロンで実車を見て以来、気になっているアルファ4C
近くのディーラーには展示車はあるのですが、試乗車は当然のようにありません
サイドシルの幅がスーパーカー
まさにカーボンバスタブ
リアのバルクヘッドも当然カーボン
ちょっと座らせてもらったのですが、絶望的な後方視界に日常使いは無理かなと
そんなこんなで4C熱も若干下がっていたところ
石井のフェアに行く途中でナンバー付きの4Cを発見
通りすがりですが、入ってみました
試乗予約も無しに田舎から出てきた一見さんには、乗せない雰囲気でしたが
シートに座らせてもらって、ボクが「エンジンかけさせなきゃ降りないぞ」オーラを出しているものですから
ちょっと走ってみます?とセールス氏 やった
アクセル、ブレーキペダルはこんな感じですが微調整は効かないようです、センター側にオフセットされているわけでもなく(脚を投げ出す感じですが)自然なポジションがとれます
これだけレーシグカーライクな室内でも、エンジンスタートはキーを挿して回す方式
それなりに爆音ですが、ガヤルドやR8のV10エンジンに比べると排気量なり4発なりな感じです。
でも1750ccという排気量は、アルファ好きにはグッとくるものがあるのかもしれません。
エンジンマネージメントは4つのモードがあり、ダイナミック
ナチュラル、この下にオールウェザーがあって
ダイナミックの上にレースがあります、電子デバイスがオフになるようです
試乗は(なぜか)最初からダイナミックモードで出発
ノンパワーのステアリングは据え切りこそ恐ろしい腕力を必要としますが、少しでも動いていれば気持ち軽くなります。
ガヤのeギアのようにシフトレバーが無くボタンを押してギア選択
ATというのが頭にあったので、全くクリーピングしないところはちょっと戸惑いますが、その分アクセルとのダイレクト感はあります。
足回りはほとんどロールを感じさせない仕様ですが、シートが薄いわりにゴツゴツ感も突き上げも無くて不快な感じではありません(これよりもっと固いと感じさせる乗用車は結構ありそうです)
ダイナミックモードだと(ポストでは無くステアリングに付いている)パドル操作をしなくとも(しつこいほど)ブリッピングしながらシフトダウンしてくれます。
ノンパワステにしがみついてパドルを操作しながら(ルームミラーでの)後方視界がほぼゼロのため左右のドアミラーを常にチェックしながら走っていると、この手のクルマに乗ると必ずMTがいいなと思うのですが
今回ばかりはATで良かったと思ってしまいました
ノンパワステの車なんてボクが免許を取った頃は珍しくはなかったのですが、さすがに現代では異質です。
その代わりステアリングのダイレクト感は半端ないものがあります。
遮音材が無いフロアは砂利などをタイヤが巻き上げた時など、かなりの音が響いてびっくりさせられますが
ボディからのきしみとか変な音がないので、ドライバーは全身で路面状況を感じ取ることが出来そうです。
車速が上がってくると、何となくフロントの接地感が軽くなる感じが、ちょっとルーテシアV6を思い出させます。
が、4Cはアレと違って曲がる止まる走るがしっかりしてます
ミラーは電動で調整できますが、格納は手動。リアがこれだけ張り出しているので車幅が1870mmもあります
給油キャップはフューエルリッドと一体式、給油孔の脇にヘビが付いてました
日本仕様は最低地上高をあげているそうです、オーバーハングは前後とも短いものの
いちばん擦りそうなのは盾の下の部分かな
思ったよりスペースがあったリアトランク、ハッチにはダンパーが無くステーで止めます
フロントにもカーゴスペースがありそうなのですが、整備工場以外では開けられないということでした。
ウオッシャー液の補充はウインドウとボンネットの間にある注入口からいれるそうです。
アルファ4C
安定性では、やはりミッドシップでもクワトロが一番な感じですが、価格的にはるか上を行くので比較になりません。
近い価格帯で言うとケイマンシリーズがあげられると思いますが、実用性、懐の深さともにケイマンの方がありそうです。
(ロータスは乗ったことが無いのでわかりません)
それでも4Cは、この車にしかない雰囲気があります。
ジジイの領域に入ってきて、それでも本当にジジイになる前に乗っておきたいと思わせる一台でした
こんな貴重な体験をさせてくれたガレ伊太のセールス氏に感謝
2階は、こんな素敵なスペースでした