ふと。
シャルケン画伯のヒロイン、ローゼを描いてみたいと思っている。
舞台はロッテルダム、ライデンだから、北方には違いない。作中、17歳のローゼは「明るい色の髪」とあり、たぶん亜麻色か金髪、金髪に近い栗色の髪だったろう。
モデルがいないから、ビンテージ画像からインスパイアを探して、こんな少女がいいかなと思う。
この子もかなりの美少女だ。ヒロインのローゼはあまりに可愛らしく無垢なので、彼女に惚れ込んだ魔物に攫われるという筋立てになっている。
怪談ではあるものの、典型的な、世界普遍な異類婚姻譚だが、作家が北欧アイルランド人のためか、その雰囲気はメルヘンより恐怖感が勝り、例えばフランスの御伽噺「美女と野獣」のような華やかな展開にはならない。
が、演じよう、語りようで、この話も幻想的な透明感、生身の人間の娘に恋した醜い悪魔の一途な姿を見せることができると思う。
今日も良い日だった。
愛と感謝。