市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

白妙の頬に触れたし無垢なれば童女のおもちゃみな艶やかに

2022-05-28 17:38:00 | Weblog
油彩F6号  イノセント

 このあどけない少女の背景を、例えばダリがよく描くような砂漠や空漠、浜辺、ピラミッドなどにしたり、フリーダ・カーロやレオノール・フィニのような乾いて亀裂の走った大地を組み合わせるなら、奇抜で潜在意識を揺さぶるシュールレアリズム画面になるのかもしれない。

 そうしても良かったのだが、私はごくなだらかに、着物を肩上げした明治期の、きよらな少女の姿にフォーカスすることにした。

 少女の膝に抱かれた子猫の、いかにも愛され、大切にされている獣の、気位高そうで安心しきった眼差しも。




主に栄光を。
神に感謝。

愛と感謝。


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