プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★孤独にいそしむ(≠耐える)

2011-03-16 09:59:39 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日のブログに書いた「思考回路の切換え」は、昨年暮れあたりからずーっと考え続けていたことである。なかなか回答が見つからず、結論らしきものが出ても認めたくない気持ちが渦巻き、堂々巡りをしていた。が、東北災害で救出された二人のニュースが私に指針を与えた。

 92時間振りに救出された75歳の女性は、自宅の部屋にうずくまっていた。25歳の男性は、津波で流れ着いた建物内でじっと耐えていた。運が良かったと評するのは安易で、死と対峙し、孤独に耐え続けた事実を重視したい。

 人間は、本来、孤独だ。孤独なだけに群れを求め、組織を作り、助け合いながら生活するが、最後は一人で死んで行く。これは宿命であり真実だ。私のような高齢者は、それに備えた準備を整えておかなければいけない。「断捨離の勧め」などと騒ぐのはた易い。その先にあるものを見据えて、自立し、孤独に勤しむことを基本にしたい。

 高齢者にとっての自立とは、社会的には活躍の場を若い人に譲り、何事も周囲の人や家族の世話にならずに、自分ですることだ。料理や洗濯、掃除等は、60歳を過ぎて、かなり実践したきたつもりだが、更に徹底すべきと思いいたった。改めて、同年齢の走友と「70歳フル完走」を誓い合った。「孤独に耐える」のではなく、「孤独にいそしむ」エネルギーをマラソンで培うためにも。


★安否確認「完」!

2011-03-15 08:51:08 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日の小ブログで安否を心配していた友人と今朝方、ようやく連絡がとれた。「便りのないのは元気な証拠」と思い直しても、病気や怪我で入院しているのではないかとか、不安になるのが人情だ。

 「東京じゃ食糧買いだめでパニック状態で、昨日、スーパーを回ってお米を買ってきた」と、電話の向こうで屈託なく笑う彼に、張りつめていた緊張感が吹き飛んだ。

 さて、定期的に連絡を取り合う人が音信不通になると、気になるものである。災害発生と重なると、不安を助長する。さらに、メディアの無責任な報道が拍車をかける。情報発信が東京一極集中だけに、ローカルの住民に与える影響は甚大だ。金沢市民がお米や非常食を買い占める光景は、滑稽でしかないのに、真面目に考えている人達がいて愕然とした。

 私は、若い頃、周囲の人からよく悲観主義だと言われた。楽観主義ではないが、それ程暗い性格とは思っていない。ただ、物事を最悪の事態で捉える習性があることは確かである。としをとるにしたがい、経験と共に知恵がつき、多少のことでは驚かなくなって来た。しかし、今回の災害で思考回路の切換えをする必要性を噛みしめている。


★マスコミは野次馬か!

2011-03-14 13:52:50 | 日記・エッセイ・コラム

 何度も同じ映像を見せつけられ、息苦しく感じた始めた今朝、民放のCMが流れた。日頃、CMをカットして欲しいと思っているのに、今朝は妙に新鮮に映った。

 我が家の欲しい情報は、マスメディアに期待出来ないと分かっていても、ひょっとしてとの期待が働き、TV・ラジオをつけっ放しにしている。ところが、民放のキャスターやレポーターは、「もう少し勉強せぇ!」と叫びたくなる程、当事者の感情を度外視した発言を乱発する。

 例えば、上空からの映像を見せて、「孤立した人達に食料を一刻も早く届けるべきだ」と言うのは、た易い。映像で確認出来ても、陸路が遮断されていて行けないもどかしさは、現地で、文字通り、命がけで救援活動に従事している人達が一番感じている筈だ。

 離れていても支援出来ることが何かを視聴者に示し、誘導するのがマスコミの使命だ。

 我が家でもあと一人だけ安否を確認したい人がいるが、依然として連絡がつかない。ただただ無事からんことを祈っている。


★国と個の違い

2011-03-13 09:52:22 | 日記・エッセイ・コラム

 昨夜になって、ようやく水戸に住む妻の妹と連絡がとれた。人身被害は無かったが、店(理髪)の損壊はかなり深刻な状態のようだ。自宅は離れており無傷だったので、日常生活に支障無いのが救いだった。

 とはいえ、強い余震が続いている状況下では、店を再開するめどは立たず、途方に暮れているのが現実だ。現地に駆け付けようにもアクセス手段も無く、個の力の無力さを痛感させられる。

 さて、福島原発の炉心溶解危機対策を誤れば、被害が拡大するだけでなく、原発への信頼が失われ、日本の技術力の真価をも問われ兼ねない。一部の外国に見られるような暴動や略奪行為も無く、被災者の冷静で秩序ある避難行動を見ていて、日本人の特質を再認識した。

 日頃、政治批判をしていても最後に頼るところは国だ。未曾有の大惨事に遭遇し、政府・与野党が一致団結して復興に全力を傾注すれば、必ずこの難局を克服出来る。そうすれば、国民の行政に対する目も必ず違ってくると確信する。


★安否確認

2011-03-12 10:50:38 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日の午後、外出先から戻ったら、パースに住む娘から電話が入った。オーストラリアのテレビで、宮城沖地震のニュースを見て、心配になり電話したという。間抜けな話だが、外国からの情報で、観測史上最大の地震を知った。

 それからは、次々に報じられる速報に、我が家は一瞬にしてパニック状態に陥った。というのも、長女家族のほか、妻の実家や姉妹、親戚は全て東北・関東に在住している。電話は、輻輳状態でつながらず、web171もセットしたが、時間だけが経過し、ただただ気をもむばかりだった。

 夜、娘が会社(池袋)から「帰宅出来ないが無事」との一報が入り、続いて、群馬の実家とも連絡がとれ無事を確認した。最後まで連絡がとれなかった茨城(水戸)に住む妹夫婦の安否は、今朝、親戚経由で「家は損壊したが、家族全員無事」と知らされた。

 たとえ物損や停電・交通機関のマヒ等々、不便があろうとも、生命の危険だけはないようにと、友人・知人の安全を祈っている。