プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★パース&シドニー紀行(完)

2017-05-12 08:51:04 | 旅行記
 帰国する日、シドニー国際空港へ送ってくれたタクシー運転手は、偶然、日本人だった。途中で、違うと分かったが、あまりにも流ちょうな日本語だったので、渋滞に巻き込まれても退屈せず、話が弾んだ。

 彼によると、「金持ちは、日本。中流は、東南アジア」へ行って、バカンスを楽しむそうで、「観光資源、料理、治安、やさしさ、どれをとっても、日本は素晴らしい」と、持ち上げた。

 私が、いじめや児童虐待、或いは、近隣住民トラブルが頻繁に起きていると話すと、「ここも変わらない」と笑った。

 オーストラリアでは、親の責任が重く、日本のように、集団登校や給食はなく、親が、学校の送り迎えや、弁当を作る。また、子供に留守番をさせると、行政が介入する場合もある。そして、「罰金好きな国だから、横断歩道を渡るときは、気をつけろよ!」と言って、ウインクした。

 そういえば、パースの電車やバス内の優先席には、次のステッカーが貼ってあり、学生が、空席でも座らなかった。娘によると、車掌が車内巡回し、見つけたら学割特権を失うことになるらしい。

 「Priority Seating」
Please offer your seat if someone needs it more than you. Students using the concession student fare shoud stand for adults.

 両国の違いは、「ルールに厳しく、違反、即ペナルティ」で社会秩序を守る行政機関と、「違反しても、黙認・警告」で済ませる行政機関の基本姿勢の差だと感じた。

 そして、外国人観光客にとって、日本の最大の魅力は、「居心地の良いルーズさ」にあるのではと、複雑な思いをしている。


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