プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★青天の霹靂

2009-03-29 17:13:55 | 日記・エッセイ・コラム

 世の中一寸先は闇だと頭では理解していても、我が身に降りかからないと実感出来ないのも人の世の常。一昨日の夜、娘からかかった電話はまさに青天の霹靂とも言うべき、予期せぬ事件だった。

 昨年暮れ、挙式した娘夫婦が新居さがしを始めた矢先に、経済不況の波に呑み込まれた。私たちは、異国に住む娘が解雇されないかと心配していたのだが、リストラの憂き目に遭ったのは夫君だった。こうなると、住まいさがし処ではない。

 ニュージーランドは、もともと、手厚い福祉政策の代償として、深刻な財政不安を抱えている国で、輸出入の主要相手国は、「オーストラリア・アメリカ・日本」。これら3カ国がいずれも大きな打撃を受ければ、ニュージーランドは自力で再建出来ない構図だ。

 彼らは、先方の両親と相談した結果、オーストラリアのパースに移住し、仕事を探すことにしたという。両国の関係は、日米関係以上に親密だが、外国であることに変わりはない。しかも、娘の方は、好処遇の会社を辞めなければならない。オーストラリアの永住権を持っている夫君は、来週にでも単身で渡り、娘は必要な手続きを終えて、後追いでパースへ移住する。

 今夏、クライストチャーチを訪ねようと計画していただけに、ショックは大きかった。遠く離れて、何も手伝えない妻はふさぎ込んでいる。「若いうちの苦労は買ってでもしたらよい」と、口にはしたが、割り切れずもどかしい。気分転換に小旅行に出ようと思う。


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