東横インの違反建築は、もはや常識の次元を逸脱し、犯罪行為といえるほど、意図的・計画的だ。点字ブロックの撤去や駐車場改造等、耐震強度偽装マンション事件とは別の意味で腹立たしい。
強度不足で自主休業に踏み切ったホテルがあるのに、自らの責任で違法建築を行った東横インの社長は営業を停止しない。“スピード違反“会見から一転して、平身低頭、涙ながらに「一日も早く直したい」と、陳謝するだけ。
国交大臣のコメントも官僚が作成した文章を読み上げるだけ。「人間性を否定するような理不尽なホテルを建てた東横インに対して、元に戻すまで営業停止を言い渡す」位の発言がなぜ出来ないのだろう。取り締まり法規が無いからこそ、超法規的な政治的判断をして欲しいのだ。玉虫色解決=政治判断ではない。
「ホテル側が訴えるなら訴えたらよい。私は民意を代表して自分の首を賭ける」と、決意表明すれば、誰が反対するだろうか。政治家の見識とは、国民の利益や社会秩序に反する活動に鉄槌を下すことでは無いのだろうか。もっとも、議員年金廃止と言いながら、議員恩給創設法にすりかえた人種には、国民の痛みは分かる筈もないかも。