日本人には当たり前のことが、外国人にとって特別なことと思われるものが沢山ある。外国人が日本に来て一番驚くことに、レストラン等で頼まなくても水が出てくることがあげられる。逆に、外国では、多くの国で水は有料だ。しかも、値段がジュース類と大差無い。
国にもよるが、公衆トイレが有料の所が多い。また、街頭でティッシュを配っているのは日本くらいだ。たかがティッシュだが、貴重な資源だ。ニュージーランドから来た娘は、バッグにいっぱい詰め込んで帰国した。
また、外国では救急車を呼ぶと有料だ。日本でタクシー代わりに救急車を使う不届き者が出るのは、タダだからだとは言わないが、安易さを増長させているのは確かだ。町内会の回覧板システムも日本固有のもので、上位下達の最たるもので私は殆ど読まない。必要な情報は、自ら収集するものとの意識が希薄だから、周知徹底のための行政コストが膨らんでしまう。
事の是非は別としても、我々の社会の底辺に根付いていることが、外国では特異なサービスであることが多々あり、行き届いたサービスと過剰サービスは紙一重。コスト意識は、行政サイドにも住民側にも等しく求められるのが我が国の最大の課題だと思うのだが。