プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★虚無感

2007-06-30 10:21:48 | 日記・エッセイ・コラム

 「おもしろきこともなき世をおもしろく」とは、安倍総理が尊敬する高杉晋作の句。就任からわずか9ヶ月の間に、次々と重要法案を成立させた総理の胸中には、結びの「おもしろく」が心地よく響いているに違いない。

 予想通りとはいえ、会期延長した国会で、政府懸案の法律がすべて成立した。民主主義の原則をこれ程、痛切に思い知らされたことはない。審議不十分との思いもあるが、かといって、無制限に議論を続けるのも考えものだ。中身はどうあれ、一応、体裁が整った以上、実のあるものにして貰いたいと願う。

 さて、安倍総理は就任後、訪中・訪韓、予算成立に引き続き、国民投票法、教育3法、イラク特措法、社保庁改革、公務員人材バンク、政治資金規正等々の重要案件をこの短期間に成立させた。「成果をあげて国民に信を問いたい」との言葉と裏腹に、恐怖すらおぼえる。強行採決も議会制民主主義の合法的な側面であることを、有権者ひとり一人がわきまえて、国政を見つめる必要性を改めて思い知らされた気がする。

 晋作の師にあたる吉田松陰は、人間の人生には長い短いに関係なく四季があるとのたまった。総理は、まさに冬から春に向かう気分だろうが、秋から冬に差し掛かった私は、与えられた時間を、「おもしろ おかしく せいいっぱい」満喫したいと思っている。


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