プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★千曲川旅情消し飛ぶ

2019-10-13 08:55:24 | 日記・エッセイ・コラム
 昨夜、強風と雨の音に怯えながら眠りについたが、今朝、我が家の無事を喜んだのも束の間。千曲川氾濫のニュースにくぎ付けになった。

 長野駅からJR篠ノ井線の「リゾートビューふるさと小谷行き」に乗ると、日本三大車窓の旅を楽しむことができる。

 土休日限定の全車指定席で、アテンダントが沿線の案内や車内販売のほか、記念撮影の手伝いもしてくれる。途中、姨捨駅で約15分間停車するので、ホームに降りると、棚田の向こうに千曲川が流れ、善光寺平が広がる景色を一望できる。

 朴念仁の私でも、展望台に佇み野焼きの紫煙たなびく絶景を前にしたら、藤村の「千曲川旅情の詩」の一節を思い浮かべ、しばし、旅情にふけったのは、つい、2週間前のことだった。

 穏やかな流れが漂っていた千曲川が、激流に一変した。「昨日またかくてありけり 今日もまたかくてありなむ この命なにをあくせく 明日をのみ思ひわづらふ」。悲しすぎる。