自白させ逮捕状とる筋道か 警察小説「ナンバー」を読む
「ナンバー」 相場英雄 双葉社
あの山下幸夫弁護士が、「警視庁捜査2課の、経済犯罪を追う刑事の成長を描いた」として『ナンバー』を評価していたので...。
「保持」 「十二桜」 「あたり」 「へそ」。 4つの連作短編小説。
短歌に挙げたくだりは、150頁の「弁護士の入れ知恵やマスコミへの情報漏洩を防ぐ、うんぬん」の場面でのやりかた。
ま、それが定石なんだろうな(溜息)。
所轄署から警視庁本部へ、経済事犯を扱う横領や詐欺事件を捜査する捜査二課の新人くんの成長譚。物語としては、そこそこかな。
-------- 備忘メモ --------------
72 特別協力者 たれこみ屋
78 行確 こうかく 行動確認。 尾行は靴を見ながら、絶対に目を合わせない。なるほど。