元・検事ならでは、というか特捜検事だもんね。エリートなのだが、理想通りにはいかない。自身の体験を踏まえて「告発の正義」の腑分け。
現実を見ると、警察・検察の焼け太りを狙う「刑事訴訟法等改悪案」とか不信感もりもりなのだが...郷原信郎弁護士は「よりよき検察」めざして提言し続けるのであった。
----------- 目次 緑字は千恵子メモ ------------------------
第1章 「社会的事象としての告発」をめぐる構図
雪印食品牛肉偽装事件におけるホイッスルブローワー
オリンパス 内部告発
第2章 「法律上の告発」の諸相
「告発の正義」と「検察の正義」
うちらの会も告発したので、おさらい
第3章 「告発の正義」と「検察の正義」―対立の系譜
「検察の正義」が公取委「告発の正義」に完全敗北 石油ショックと石油カルテル
米国に要求されていた独禁法の運用強化のころ、90年に公取委に出向した郷原検事
ラップ事件 埼玉土曜会事件の告発見送り 公取委トップにとっての「告発の正義」と、検察幹部の「検察の正義」
第4章 激変する「告発の正義」と「検察の正義」の関係
2009年、裁判員制度導入と同時に行われた検察審査会法の改正→「告発の正義」を変える
小沢公判で表面化した検審起訴議決への誘導
「検察の正義」さえ覆そうとする画策
国税局と特捜検察の完全敗北 クレディ・スイス証券の八田隆さん
厚労省によるノバルティスファーマ告発
5000万円資金提供で知事辞任 あー、そんなんもあったなあ 妥協的解決?1 罰金50万円の略式処分
第5章 美濃加茂市長事件における「告発の正義」
現金授受を全面否認する市長に有力な裏付け
弁護人の告発 初めてみたいね
闇司法取引 ずるいなあ検察
証拠開示制度の拡充 ←もともとやってりゃよかったのに 検察審査会による起訴議決制度