「都市と暴動の民衆史 東京・1905-1923年」 藤野裕子 有志舎
1905年、日露戦争の講和条約に反対する集会をきっかけとして、日比谷焼打(やきうち)事件。
1918年の米騒動までの間、東京をはじめとする都市では民衆暴動が相次いだ。
普通選挙運動が活発となる1920年代になると秩序化が進み、表面上は暴動が見られなくなる。それらの経緯を、裁判書類も含めて丁寧に調べたもの。
特に中心となった20代の男たちの「飲む、打つ、買う、暴れる、喧嘩する、刺青を入れる」遊蕩的生活実践には驚愕しまくり。