千恵子@詠む...................

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まんこの字いまでも伏せる瑞語訳 「笑う警官」マルティン・ベック

2015年02月08日 | 詠む

刑事マルティン・ベック 笑う警官」 マイ・シューヴァル ペール・ヴァ―ル 角川文庫

>社会活動家でもあったマイ・シューヴァルとペール・ヴァ―ルー(事実婚)が、1960年代後半に国家への批判の意味を込めて描いた、北欧初の本格的な警察ミステリー小説。

佐々木譲の「北海道警」シリーズ第1作は「笑う警官」。本邦でも評価が高い。

人気シリーズは、英語版からの手慣れた高見浩の訳。

このたびスウェーデン語からの訳で出版された。それも期待していた柳沢由美子の訳だが、校正が不充分なのが惜しい。

じゃーん、お○○○だってさ143頁。

基本は警察小説なのだが、冒頭場面ではストックホルム市内でのベトナム戦争反対、反米デモ。牙警官じゃなかった騎馬警官まででる。国家の強権支配に批判的な刑事、行動には表さないけどね。

終わりの頃場面では、主人公刑事マルティン・ベックが娘と歩くのだが...小学生の鞄にはベトナム反戦のシールが貼られている。60年代後半の北欧の空気を孕んだ小説。

 

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