千恵子@詠む...................

リンクにて開く世界は万華鏡 あれやこれやと交差の果てへ

シンガポール70年前ものがたり 「昭南島に蘭ありや」考

2015年08月14日 | 詠む

「昭南島に蘭ありや」 佐々木譲 中公文庫

直木賞受賞作も含め5冊くらい読んだ佐々木譲のなかで、今回ぴったり嵌まった。

猛暑8月のなか戦争もの、映画小説も浸っているところ。さらに戦後70年を経て、きな臭さむんむんだから。

沼南島とは、東洋の真珠と謳われた英領シンガポール侵略後の名前。

なんせ占領ちゅうはラッフルズホテル沼南旅館になっちゃうんだから。

南京虐殺のあと、ここでも華僑20万人を敵性国民として「検証」し1割を殺す。

主人公は、台湾生まれの日本国籍の青年、客家

国や民族によっての違いのなかを、彷徨する姿。

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