「ヴァイマル憲法とヒトラー 戦後民主主義からファシズムへ」 池田浩士 岩波書店
著者の4回連続講座の、予習用というか復習用。
どこに光があるのかしらという気にもなるが、ネズミの喩に微妙な光明。
要請があったので、ヴェイツゼッカーについて稿を改めて書く予定なり。
----------- 目次 緑字は千恵子メモ --------------------
1 もう一つの戦後民主主義とドイツのファシズム
戦争とファシズムの世紀
1993年1月30日―ヒトラー内閣の誕生
ナチスは合法的に国家権力を掌握した
革命運動としてのナチズム
2 ドイツの敗戦、もっとも民主的な憲法
民族・国家・国民
ドイツ革命からヴァイマル共和国へ
ヴァイマル憲法と最初の戦後民主主義
匕首伝説の説得力
3 戦争する国をボランティアが担う
ファシズムとは何か?
国民はなぜナチズムを支持したのか?
自発性と社会参加―善意とやる気の組織化
「労働奉仕」の法制化と義務化
4 死と政治
ヴァルハラという靖国神社
ヒトラー政権はまず最初に誰を抹殺したか?
国家儀礼から戦争国家へ―ファシズム政治の大道
ボランティア労働からホロコーストまで
5 遙かな国の遠い昔ではなく
ふたたびファシズムとは何か?
ナチス・ドイツと歴史認識 ヴァイツゼッカーの欺罔 232 「朗読者」 237
二つの憲法、二つの戦後民主主義 ハンナ・アーレント 239
「戦争のできる国」から「戦争する国」へ ヒトラーでさえそんなことはしなかった! 255