千恵子@詠む...................

リンクにて開く世界は万華鏡 あれやこれやと交差の果てへ

「ヴァイマル憲法とヒトラー 戦後民主主義からファシズムへ」 池田浩士 岩波書店

2015年08月21日 | 

「ヴァイマル憲法とヒトラー 戦後民主主義からファシズムへ」 池田浩士 岩波書店

著者の4回連続講座の、予習用というか復習用。

どこに光があるのかしらという気にもなるが、ネズミの喩に微妙な光明。

要請があったので、ヴェイツゼッカーについて稿を改めて書く予定なり。

 ----------- 目次 緑字は千恵子メモ --------------------

1 もう一つの戦後民主主義とドイツのファシズム

 戦争とファシズムの世紀

   1993年1月30日―ヒトラー内閣の誕生

   ナチスは合法的に国家権力を掌握した

   革命運動としてのナチズム

2 ドイツの敗戦、もっとも民主的な憲法

 民族・国家・国民

   ドイツ革命からヴァイマル共和国へ

   ヴァイマル憲法と最初の戦後民主主義

   匕首伝説の説得力

3 戦争する国をボランティアが担う

 ファシズムとは何か?

   国民はなぜナチズムを支持したのか?

   自発性と社会参加―善意とやる気の組織化

   「労働奉仕」の法制化と義務化

4 死と政治

 ヴァルハラという靖国神社

   ヒトラー政権はまず最初に誰を抹殺したか?

   国家儀礼から戦争国家へ―ファシズム政治の大道

   ボランティア労働からホロコーストまで

5 遙かな国の遠い昔ではなく

 ふたたびファシズムとは何か?

   ナチス・ドイツと歴史認識 ヴァイツゼッカーの欺罔 232 「朗読者」 237

   二つの憲法、二つの戦後民主主義 ハンナ・アーレント 239

   「戦争のできる国」から「戦争する国」へ  ヒトラーでさえそんなことはしなかった! 255

Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「遊廓のストライキ」あり20世紀 山家悠平・共和国本 

2015年08月21日 | 詠む

「遊廓のストライキ 女性たちの二十世紀・序説」 山家悠平 共和国

同盟罷業、ストライキだ。

自由廃業、そんなんあったんだ。1900年に函館の娼妓が起こした裁判。

貴重な資料を丹念に辿った娼妓たちの記録。

装丁。を使ったデザインが秀逸。

--------------------- 目次 -----------------------

はじめに 
語られなかった歴史を語るということ

第1章 芸妓・娼妓を取り巻く環境
遊廓の「近代」の始まり/廃娼運動の誕生/廃娼運動への批判的視座

第2章 遊廓のなかの女性たち
閉ざされた門のなかで/識字率の上昇と情報の流入/遊廓を離れてから

第3章 1926年の大転換
遊廓の改善という世論の高揚/新聞にあらわれる「娼妓」たち

第4章 実力行使としての逃走
逃走の時代の幕開け/広島、弘前、ふたつの直接行動/逃走の時代のあとに

第5章 逃走からストライキへ
凋落する遊廓/大阪、松島遊廓金宝来のストライキ/佐賀、武雄遊廓改盛楼のストライキ/遊廓のなかの女性たちが「求めたこと」

おわりに 
「解放」と「労働」の境界で

Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする