女子高生の裏社会 「関係性の貧困」に生きる少女たち 仁藤夢乃 光文社新書
「JK リフレ」や「JK お散歩」の実態をルポ。ぞっとする真実。
著者いわく、「JK産業」で働く少女は、次の3つの層に分けられる。
(1)貧困層:貧困状態にあり、生活が困窮している層。
(2)不安定層:経済的困窮家庭の子ではないが、家庭や学校での関係性や健康・精神状態に不安や特別な事情を抱えている層。
(3)生活安定層:経済的にも家庭や学校における関係性的にも困窮しておらず、その他特別な事情も抱えていない層。
(1)だけでなく(2)や、(3)なんて誰でも罠に嵌っちゃう可能性があるんだよ。
スカウトする側、管理する側、支配する側のほうが圧倒的に鍛錬されてる。
さらにJKを卒業して風俗で働く少女の言葉、「個人で買春しているような男は、風俗で出禁になるような人ばっかり。風俗の客の方がちゃんとしている人が多いんですよ。風俗では満足できなかったり、風俗に行くお金のない人が個人で女子高生を買う。だからたちの悪いのが多いんですよ」。げっ。
----------------- 目次 緑は千恵子コメント -------------------------
第1章 レナ・17歳――「JKお散歩」の日常 立ちんぼするんだ
第2章 サヤ・18歳――「JKリフレ」で働く理由 稼いだ半分を親に渡す!?
第3章 リエ・16歳――売春に行き着くまで 7000円で売るの!!
第4章 カオリ・18歳――社会に慣れるためのリハビリ いじめ、高一で強姦され低用量ピルを飲み続ける
第5章 アヤ・16歳――家庭と学校に居場所を失う 地方の少女に飛行機のチケットを送るスカウトマン
第6章 表社会化する裏社会 受験勉強の学習支援までするJK産業
第7章 少女たちのその後 「女子高校生サポートセンターColabo」