原題: 「The Broker」
グリシャムの裁判ものは十数冊を制覇したつもりだったが、題名が似ていたせいか忘れてた。
元弁護士の受刑者が、大統領の特赦により釈放される。実は暗殺されるために、野に放たれたのだった。
6年の禁固刑で、ひもじく27キログラム体重減、寒さで体力が弱りきり毎日が眠るばかりだった彼。
潜伏先。がさつな米国人、人生を謳歌するイタリア人の対比が興味深い。
そして古都ボローニャで、彼は生まれ変わっていくかのよう。
孫までいる老人だが、成長譚なの。人間はいつまでも変わることができると。
このまえ詠んだ「The Racketeer」に続いて...CIAが虚仮にされてるのが愉快。