千恵子@詠む...................

リンクにて開く世界は万華鏡 あれやこれやと交差の果てへ

CIA虚仮にされてる愉快なり 「大統領特赦」グリシャム本さ 

2014年12月27日 | 詠む

大統領特赦」 ジョン・グリシャム 新潮文庫

原題: 「The Broker」

グリシャムの裁判ものは十数冊を制覇したつもりだったが、題名が似ていたせいか忘れてた。

元弁護士の受刑者が、大統領の特赦により釈放される。実は暗殺されるために、野に放たれたのだった。

6年の禁固刑で、ひもじく27キログラム体重減、寒さで体力が弱りきり毎日が眠るばかりだった彼。

潜伏先。がさつな米国人、人生を謳歌するイタリア人の対比が興味深い。

そして古都ボローニャで、彼は生まれ変わっていくかのよう。

孫までいる老人だが、成長譚なの。人間はいつまでも変わることができると。

このまえ詠んだThe Racketeerに続いて...CIAが虚仮にされてるのが愉快。

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