千恵子@詠む...................

リンクにて開く世界は万華鏡 あれやこれやと交差の果てへ

「V.I.」の

2010年12月24日 | 詠む

「V.I.」の人物造形するまでに 彼女のきた道これからの道

吾がために綴りしものかこの書物 沈黙のなかサラは語りぬ

沈黙の時代に書くということ―ポスト9・11を生きる作家の選択 サラ・パレツキー

80年代に、V・I・ウォーショースキーの活躍に、どれだけ励まされたことだろう。
  • 『サマータイム・ブルース』
  • 『レイクサイド・ストーリー』
  • 『センチメンタル・シカゴ』
  • 『レディ・ハートブレイク』
  • 『ダウンタウン・シスター』
  • 『バースデイ・ブルー』
  • 『バーニング・シーズン』
  • 『ガーディアン・エンジェル』
  • 『ブラック・リスト』

最初の作品を読んでから、出るたびに即、頁を開いたものだ。

サラが小論集を刊行したので、その背景が分かった。「天使でも怪物でもない」一人の人間。以下、気になった箇所の備忘録

V.I.は彼女の分身でなく、彼女の「声」 18頁

中絶。存在しない医療処置に関して、法的権利を持つ状態に近づきつつある米国 121頁

すべての女性がレイプの高い危険にさらされている。6人に1人がレイプされている 128頁

キリング・オーダーズ 192頁

NSA通告 196頁

それを弁護士に話しただけで逮捕 198頁

ネットで外国サイトを調べただけで逮捕、送検もせず、弁護士への電話もさせず3日間勾留 201頁

ほんとうに恐ろしい状態になっている。だからこそ、サラ・パレツキーは声を挙げ続ける。

 

 

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