その遊びが流行ったのは、理科の授業でじしゃくの学習をしたからでした。
下敷きの上に置いた砂鉄に、下敷きの下から棒磁石を近づけると、あら不思議!
磁石に引き付けられた砂鉄が意思を持ったように動いて、模様を作ります。
この授業をする前、チエちゃんたちは校庭の砂場に行き、砂鉄採りをやりました。
砂の中にU字磁石を入れて探ると、砂鉄がくっついてきます。
それを知ったチエちゃんたちは、それから毎日昼休み時間や放課後になると砂場へ行き、砂鉄採りに励んだのでした。
だれが一番砂鉄を集められるのか?競争ですw
そして、一番砂鉄を集めていたのは、
みつおくんです。
休み時間になると、みつおくんは両極にもっさりと砂鉄を付けたU字磁石を自慢げに見せびらかすのです。
負けてなるものかと、みんなは増々砂場通いを続けたのでした。
チエちゃんはこうして集めた砂鉄を薬びんに詰めて、大切に持っていたはずなのに、何処にいっちゃったのかな~
今の子どもたちは、こんなあそび知ってるかな?
福島県は無理かもしれない。砂場遊びはできないんだから。