チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
+昭和50年代~現在のお話も・・・

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私は、臓器を提供しません。

2014年07月25日 | チエの玉手箱
突然ですが、あなたは臓器提供意思表示をしていますか?
そう、健康保険証の裏側に記入欄がある「臓器提供の意思表示」です。
画像は、息子の保険証なのですが、たぶんこれと同じで何も書いていない方が多いでしょうね。

私は、「3私は、臓器を提供しません。」に〇をつけています。
それは、死んだ後に裸を見られるのが嫌だとか、身体を切り刻まれるのは嫌だとかそういうことが理由ではありません。
臓器提供によって救われる命があるなら、それはそれで良いことだと思います。
ドナーを待っている患者さん本人やご家族の気持ちを考えたら、喜んで臓器を提供したいという気持ちもあります。

けれども、私を踏みとどまらせるもの。
それは、人が成してはいけないこと。神の領域であると思うのです。
臓器移植をした時、なぜ拒絶反応が起きるのか?
それは、やってはいけないことだから。

今話題のips細胞やSTAP細胞から、将来画期的な治療法が開発され、神の領域など無くなってしまうのかもしれないけれど、自然というサイクルの中で保たれている微妙なバランスにズレが生じはしないのか?と不安になるからです。

人それぞれの考え方があるから、そのための意思表示だと思うので、

私は、臓器を提供しません。


木練柿/本

2014年07月21日 | 
著者:あさのあつこ(光文社) 2009年

私がここの所、ハマっている弥勒シリーズ3作目です。
1作目、2作目と長編が続き、3作目は短編集。

岡っ引き 伊佐治の息子 太助 とその嫁 おけい の馴初めを描く「宵に咲く花」。

養女 おこま の誘拐事件に絡めて、おりんと出会い、清之介が武士を捨て、小間物問屋 遠野屋に婿入りするまでを描く「木練柿(こねりがき)」。

を含む4編。

一編ずつ一話で完結しながら、物語を進めてゆく。
私の一番好きな物語の書き方です。
過去のエピソードや、周りの人々の物語を加えることによって、物語の幅が広がってゆきます。
ますます、おもしろくなってきました。

タイトルの「木練柿」とは、木になったまま甘く熟する柿のことだそうです。


鯨の大和煮

2014年07月20日 | 昭和なもの
私は、豆乳を宅配で購入しているのですが、その宅配業者さんが時折チラシをいっしょに届けてくれます。
まあ、漬物とか、お菓子類とか、健康食品とか、通販と同じような品物が掲載してあるわけですが、その中に見つけました!
以前にもこのブログに書いた「鯨の大和煮」缶詰めです。
子どもの頃、私はこの缶詰が大好きでよく食べていました。
3缶で、2,160円。
あの頃に比べたら高価ですが、もう一度鯨缶を食べてみたい誘惑に負けて購入しました。

さて、そのお味は?
うんうん、この味だ!
でも・・・、お肉の切り身が小さい。それに、少し硬い。
鯨の種類が違うのかな~?
汁がやけに多いなぁ~



ああ、やっぱり、微妙に違う気がします。
今回も期待を裏切られた感じです。

東京奇譚集/本

2014年07月18日 | 
著者:村上春樹(新潮社)2005年

ベストセラー作家さんなのに これまで彼の作品を手に取ることができずにいましたが、昨年暮れにやっと「ノルウェイの森」を読みました。
でも・・・、なんかよく分かりませんでした。
読もうとする気持ちが起きないというのは、やっぱり波長が合わないってことなのかな?
あるいは、私が彼のレベルについていけてないってことなんだろうね。

それでも、今回読んでみる気になったのは、タイトルが気になったからです。
私は、不思議な話が大好きなんですよねえ。

サメに襲われて死んだ息子の亡霊に会いたさにハワイに行く母親の話。
「男の一生に、本当に意味を持つ女は3人しかいない」という父親の言葉にこだわり続ける男の話。
人の名前を盗む猿の話。など
5作品どれも、おもしろかったです。

次は、「ねじまき鳥クロニクル」あたりがいいかな?

夜叉桜/本

2014年07月13日 | 
著者:あさのあつこ(光文社) 2007年

弥勒シリーズ2作目!
実は、このシリーズで最初に読んだのがこの作品です。
女郎が喉を裂かれて、次々と殺される・・・
一方、清之介を拉致する過去からの追手・・・

準主役の 小間物問屋 遠野屋清之介がとても魅力的に描かれています。
同心 木暮信次郎のセリフじゃないですが、
「こいつぁおもしれえ」なのです。


人ってのは、おもしれえ。
鬼より恐ろしく、蛇よりおぞましく、物の怪より剣呑だ。
そのくせ、健気で温かく純で、神々しくさえある。
・・・・・・
弥勒にも、夜叉にも、鬼にも仏にもなれるのが人なのだ。
身の内に弥勒を育み、夜叉を飼う。
鬼を潜ませ、仏を住まわせる。
 ああ、おもしれえ。ぞくぞく背中が震えるじゃねえか。


あ~、おもしろかった!

帰ってきたキャシー

2014年07月12日 | 
↑まだ、どこかうつろな目をしたキャシー

昨日のこと、行方不明になっていたのキャシーが帰ってきました。
私たちは半分あきらめかけていたところでしたので、それはもう泣いて喜びました。
休日だった二男が、ベランダの物干し台にいるキャシーを見つけて保護したのです。

行方不明になって16日。
部屋飼いでしたので、戸外の世界ことをまったく知りません。
まして狩りをして獲物を捕まえたことなど、一度もないのです。
どのようにして、飢えと乾き、雨露をしのいでいたのだろう?
私たちの不注意のせいで、本当に可哀相なことをしてしまった。
ごめんね、キャシー。

バクバクとエサを食べ、ゴクゴクと水を飲んで、横になり、
またバクバクとエサを食べ、ゴクゴクと水を飲んで、横になり・・・
4回繰り返したそうだ。
それから、死んだように眠った。
いえいえ、これは正しい表現ではありません。
疲れ果て眠りたいけれど、神経はピンと張りつめ、僅かな物音にもピクッと反応しながら、それでも眠りたい。

キャシー、安心していいんだよ。
今は、ゆっくりお休み。

キャシー、私たちの許へ帰って来てくれて、ありがとう。



弥勒の月/本

2014年07月12日 | 
著者:あさのあつこ(光文社) 2006年

商人の若妻が身を投げた!その死の真相は?

北定町廻り同心 木暮信次郎 と 小間物問屋 遠野屋清之介を巡る最初の事件。

他人を信じることも、情けをかけたこともない冷徹な信次郎に対し、寒々とした思いにとらわれ、女房の温もりが恋しくなった岡っ引き 伊佐治親分が心の中でつぶやく言葉。


女と睦んで、子を作って、生きて、働いて、
寒い夜に、閨でお互いの暖かさに気を許して・・・
 それが、まっとうな暮らしってもんだろう。

あさのあつこさんというと、「バッテリー」など少年少女向けの作家という感じがしますが、時代もの捕り物帳です。
実は、あさのさんの作品は初めて読みました。

あ~、おもしろかった!


きゅうりができたよぅ~

2014年07月06日 | チエの玉手箱
昨年のトマトの出来に気を良くしたヒロシが、今年は種類を増やそうとトマトに加えて、きゅうりとなすを植えました。

狭い花壇のようなところでも、栽培できるんですね。

きゅうりが生りました。

やわらかくて、みずみずしくて、とってもおいしかったです。


ソロモンの偽証/本

2014年07月05日 | 
今回、カテゴリをもう一つ増やしました。
読んだ本の記録を、ちょっとした感想と共に残しておきたいと思ったからです。
記念すべき第1回は、私の大好きな作家 宮部みゆきさんの作品です。

著者:宮部みゆき (新潮社) 2012年
第1部 事件  第2部 決意  第3部 法廷

3巻、どれも700ページを超える大作。
クリスマスの朝、学校の屋上から落下したとみられる中学生の遺体が発見される。
自殺か、他殺か?
真相を解明すべく、中学生たちが学校内裁判を開廷する・・・


 幼さは、若さは、すべて同じ弱点を持っている。
 待てないという弱点を。
 事を起こせば、すぐに結果を見たがる。
 人生とは要するに待つことの連続なのだという教訓は、平均寿命の半分以上を生きてみなければ、体感できないものなのだ。
 そして、うんざりすることではあるけれど、その教訓は真実なのだと悟るには、たぶん、残りの人生すべてを費やすまでかかるのだ。



作品の中の一節です。
ここ、すごく共感できたので、残しておきます。
私は、この作品を読むために2年近く待ちました。
だってね、宮部作品は大人気だから、新刊が出ると図書館に予約が殺到して、なかなか借りられないんです。
3部続けて読みたかったから、ブームが去るまで待ちました。
つまりサ、私は歳とったってことですよ。

あ~、おもしろかった!