チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
+昭和50年代~現在のお話も・・・

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はじめての方は「チエちゃん」のカテゴリからお読みいただくことを推奨しています。 もちろん、どこからお読みいただいてもかまいません。

第160話 マリッジ・ブルー

2009年01月27日 | チエちゃん
せっせとチエちゃんのもとへ通うヒロシ。
そんな二人の様子に、できちゃった婚にでもなったら大変と考えたものかどうか・・・ ヒロシの両親は、二人に結婚の意志を確認すると、チエちゃんの実家を訪ねたのでした。

縁談というものは、一旦まとまってしまうと、後はとんとん拍子に事が運んでゆくものです。
そうなると、もう二人の思惑などは蚊帳の外で、結納の日取り、結婚式場、挙式の日取りとたちまちの内に決まっていったのでした。

チエちゃんのお母さんは、うれしそうでした。女親というものは、あれやこれやと娘の嫁入り準備をすることが、自分のこと以上にうれしいものなのだろうと想像するチエちゃんでした。

着々と準備が調っていく中で、チエちゃんはひとり不安を感じていたのでした。

本当にこれでいいのかしら?
ホントに、この人でいいの?
この人に、私の人生をかけてもいいの?
もっと、違う道があるかもしれない・・・
結婚してしまえば、簡単に離婚など、できない

まだ、今なら間に合う。今、やめるって言えば、止められる・・・

でも、もう・・・ 結婚式の案内状は出してしまったし、婚約指輪ももらってしまった、
今更、止めるなんて言えない・・・



ほとんどの女性は、結婚直前にこんな想いに囚われるらしい。
あまりに幸せすぎて、かえって不安になってしまうのでしょうか?



それから半月後、ヒロシの笑顔に出会ったチエちゃんは思いました。

よかった!この人と結婚してよかった!
わたしは、この人と歩いていく!



第159話 みなみ山のばか婿 その2

2009年01月23日 | チエちゃん
むが~し、むが~し、みなみ山さ、ばが婿がいだんだど。

あるどき、嫁様の実家さ よばっち 出がげで行ったんだと。

舅さまは、婿さまさ ごっつおうすっぺど思って こう聞いだんだと。

「婿どん、なに食うべなあ。

 手打ちが? ほれども半殺しが? みな殺しがいいべがなあ?」

ばが婿は、舅さまの言葉にびっくりして、逃げ帰ったんだど。

嫁さまが、「とっつあ、あんまり早かったでねえが? 

 なんにも ごっつおうになんねで帰ってきたのが?」と聞くと、

「おっかあ、おらあ、舅さまに殺されそごなって、逃げできたんだ。

 ごっつおうになっとごでねえべ。

 舅さまはなあ、手打ちが、半殺しが、皆殺しと言ったんだぞ」

「なんだべ。手打ちっつうのは、手打ちそばのこどで、半殺しは、

 ぼだもぢだべし、みな殺しは、うすもぢのごどだべした。」

それを聞いだ、ばが婿はよだれを垂らして、惜しがった、惜しがったと言ったんだと。



チエちゃんは、考えました。
一体、南山とはこの村の何処にあるのだろう?と。
きっと、ずっと、ずっと、南の方角にちがいない。
大人になったら、行けるのかもしれないと。

みなみ山のばか婿 その1は こちら → 第67話 みなみ山のばか婿


てるよし君の きのこ

2009年01月19日 | チエの玉手箱
少し前の話なんですけどね、
なつかしい名前と再会しました。

私が、いつも買い物をするスーパーには、地元や近郊農家の産直品が並ぶコーナーがあるんです。
野菜には、生産者一人一人の名前が入っています。
それから、そのコーナーには顔写真と名前が展示されています。
おまけに、「○○町の佐藤です。私たちが心をこめて作った野菜です。どうぞ食べてください。」と恥ずかしそうにコメントしているビデオまで流れています。

その野菜は、新鮮でおいしいので、私はいつもチェックしています。
その日、見つけてしまったんです。

てるよし君の名前の付いた しめじ。

ああ、お父さんの後を継いで、今でも農業やってるんだ。
どんなお嫁さんをもらったのかな?
私もこんなおばさんになったんだから、すっかりおじさんだろうな。
でも、相変わらずね。
ダメだよ、こんなカサの開きすぎたお化けきのこ。
いくら味が良くったって、売れないよ。
今の消費者は、見た目、姿かたちが肝心なんだから・・・


それから、慌てて展示の写真と名前を探してみましたが、彼の写真はありませんでした。
同級生のミノルっちの写真は見つけましたけどね。

その時、そのきのこを買おうかどうしようか迷ったのですが、次の機会にしようと買いませんでした。

でも、それ以来、彼の野菜は店頭に並ばないのです。
やっぱり、あの時買うべきだったと後悔しても、遅いんですよね。

今度店頭に並んだ時には、このブログで必ず紹介することにいたしましょう。


自分へのプレゼント

2009年01月15日 | チエの玉手箱
1年間、思い続けていたものをとうとう手に入れることができました。

絵画を買うなんて、とても贅沢なことだと考えていました。

それで、迷っていたのですが、今月は私の誕生月。

自分への誕生日プレゼントだと思い、奮発してみました。

描くことは苦手なのに、こんなにも絵が好きだったのかなあと、自分でもちょっとビックリ。

このブログにも、ART-Meterのブログパーツを貼り付けて楽しんでいます。

画像を掲載してよいのか判りませんので、作品をリンクしました。

PAINT MY LOVE No.1

マーブルチョコレート

2009年01月11日 | 昭和なもの
これ、なつかしいでしょう? 
明治製菓のマーブルチョコレート。
昔、よく買ってたなあ。今でもあるとは、オドロキです。

同僚のIさんからのいただき物です。
彼女は、昔なつかしいお菓子を見つける名人です。
いつも何か持っています。
サクマのドロップとか、さくらせんべい、アルファベットビスケット、黒パン、ハッカ飴・・・
「ねえ、ねえ、これ知ってる? 昔、食べたでしょ」
そう言って、カロリーが気になる私に、いつもどっさりとそのお菓子をくれるのです。
せっかくなので、有難くいただいていますけど・・・

それに、私なんかより、はるかにいろんなことをはっきりと記憶しています。
なつかしいアニメの主題歌も歌えるし、あや取りや、折り紙も披露してくれます。

いつも元気で、明るくて・・・私は彼女に元気をもらっています。

そういえば、マーブルチョコレートのCMの上原ゆかりちゃんも元気で、可愛らしい女の子でしたね。
「あの人は今・・・」で、会ってみたいなあ。

明治 マーブルチョコレート


第158話 初 詣

2009年01月05日 | チエちゃん
もう30回も、一緒に初詣に行ったけれど、やっぱり一番思い出深いのは、初めて二人で行ったあの時の初詣。


ヒロシは、暮れに勇気を振り絞ってチエちゃん家を訪れ、「チエさんと結婚させてください」と申し入れをしたものの、チエちゃんの両親からはまだ色好い返事をもらえなかったのです。

一方、チエちゃんはそのことについて話し合うからと、年末年始の休暇を仕方なく実家で過ごしていたのでした。

でも・・・、恋人同士の二人は毎日でも逢いたかった。
やっと、二人で初詣に行くお許しがでて、紅白歌合戦が終わる頃迎えに来たヒロシとチエちゃんは、F市の稲荷神社へと出かけたのです。

参道は人、人、人の波で溢れ、その両脇には縁起物や食べ物を売る露店が並んでいます。二人は、しっかりと手をつなぎ、流れにまかせて拝殿へと進みました。
やっとたどり着いた拝殿では、いつまでも二人一緒にいられますようにと手を合わせたのでした。
帰りには、おみくじを引いて、ヒロシが破魔矢を買ってくれたっけ・・・



片道20㎞以上の道のりを2往復もするなんて、若かったのよねぇ。
いつになったら、いつもいっしょにいられるのだろう、そんなことばかり考えていたような気がします。

2009年 あけましておめでとうございます

2009年01月01日 | チエの玉手箱
2009年の初日の出を見ることができました。
何かいいことがありそうな予感です

「チエちゃんの昭和めもりーず」を
今年もよろしくお願いいたします。

2009年も、素晴らしい1年でありますよう
お祈り申し上げます。