今日、ヒロシはいつもの(まあ、いつもじゃないけど、何度もやってるから慣れてきていた)シャントの拡張術を受ける予定になっていた。
これまでは火曜日か木曜日だったのに、月曜日にやるというのが気にかかっていたのは事実。
それだけ、シャントの状態が悪く、ヒロシの説明によると緊急を要するってことなんだって。
「じゃあ、付き添う? もう、仕事辞めたんだし・・・」
「いや、いいよ。どうせ日帰りなんだから。」
「そう、じゃあいいんだね。」
こんな会話をして、ヒロシを送り出した。
(この病院では、心臓カテーテルには家族の付き添いが必至だが、シャントは付き添い無しでも可能となっていた)
12時30分、昼食を食べようかなと思っていると、病院から電話。
「いますぐ、病院に来ていただけますか? 先生からの指示です。」
電話してきた看護師さんは、ヒロシがどんな状態なのか言わない。
「先生から説明がありますから。」
これは、血管が破れて大出血を起こしたのかな?などと思う。
30分後、病院に到着。
「あ、奥さんですか?
ヒロシさんですが・・・、シャント形成の方はうまくいったのですが、直後に不整脈が出まして、電気ショックと心臓マッサージを行いました。今は落ち着いています。」
「電気ショックですか!!!」
医師は不整脈という言葉を使ったけれど、それって心臓が止まる一歩手前の心室細動ってことじゃないの。
ヒロシ、死にかけたんだ。
顔見知りの看護師さんたちも、ヒロシのベットに寄ってきて心配そうにしている。
「大丈夫? よかった、よかった。」と涙ぐんでいる人さえいる。
ヒロシは、命拾いしたんだと改めて思う。
そんなわけで、経過観察のためヒロシ入院です。
(2018.7.20投稿)