チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
+昭和50年代~現在のお話も・・・

ようこそ! チエちゃんの昭和めもりーずへ

はじめての方は「チエちゃん」のカテゴリからお読みいただくことを推奨しています。 もちろん、どこからお読みいただいてもかまいません。

Catherine

2009年10月29日 | 
 ヒロシは猫に「キャサリン」と名前を付けた。
「え~~、何でそんな名前にしたの? キャサリンなんて、呼びづらいじゃない!」
「いいだろ、べつに。本当は『チエ』って付けようと思ったんだぜ。けど、紛らわしいだろ!?」
「冗談は、やめてよ。まあね、飼い主はあなただから、好きなようにすればいいけど。
 え~と、キャサリンの愛称は・・・キャシーかな?キャシーなら呼びやすいんじゃない!」

 キャサリンは、アメリカン・ショートヘアーのメスです。一応、血統書付き。

 ところが、我が家に来た途端に風邪を引いてしまった。
「ほうらね、言ったでしょ。夏子は駄目だって。」
こう言いながら、私の猫に関する知識は、全て祖母に教わったことだと思った。



 チエちゃん家で、主に猫の世話をしていたのは、おばあちゃんでした。
みぃが子猫を産んだ時、まだ目も開かない子猫たちを、おばあちゃんは川へ捨ててきたのでした。
「ばあちゃん、子猫が可哀相だよ。どうして、捨てちゃうの?」
「夏に生まれの猫は、丈夫に育たないんだよ。冬の寒さに弱いからね。もう少しして目が開いて可愛くなったら、情が移って捨てられなくなるだろ。」
チエちゃんは、ふ~ん、そんなものかと理解したのでした。
でも、冬生まれでも、もらわれていく子猫は稀でした。猫は、一家に一匹いればよいのですから。

 昔は、猫の餌も質素でした。ご飯に煮干を混ぜて与えていました。
キャットフードなどありません。
おばあちゃんは、煮干を細かく砕いてご飯に混ぜながら、教えてくれました。
「煮干を丸ごとあげると頭の苦い部分を残すから、こうやって細かくしてあげるんだよ。苦い部分が猫にとってもいいからね。
それから、イカやタコはあげちゃダメだよ。猫の体に良くないからだよ。」


 猫を飼い始めて、私は忘れていたことを少しずつ思い出している。

 キャシーは遊び盛り、今も、モニターの前でカーソルの動きを興味深そうに眺めています。

『さまよう刃』

2009年10月25日 | チエの玉手箱
 東野圭吾原作、映画『さまよう刃』を観てきました。
やはり、原作とは少し違ったストーリーとなっていましたが、公式サイトの東野さんの言葉をかりれば、物語の本質を理解し、新たなストーリーとして生まれ変わり、完成された作品となっていたと思います。

 残虐な犯罪を続ける少年犯。彼らは“少年法”に保護されている。
最愛の娘が、少年達によって、凌辱され殺された。
ある日、謎の密告電話により、失意のどん底に落ちていた父親・長峰重樹は、犯人を知ることになる。「我が国の法律では未成年者に極刑は望めない!」復讐が何も解決しない虚しい行為だと分かっていながら、父親は自ら犯人を追う…。
そして、長峰を追う2人の刑事。織部孝史と真野信一。被害者の絶望は、永遠に消えない。そして、少年達は犯した罪と同等の刑を受けることはない。法律を守る。という建前の正義を優先する警察組織に、不条理さを感じる刑事たち。
それぞれが苦悩しながら、事件は衝撃の結末に向けて、加速していく…。

(紹介文はgoo映画よりお借りしました)

 物語の中で、長峰は語ります。
復讐の手段は、殺すことではなく、殺されるという究極の恐怖を味わわせることだと。
きっと、被害者遺族の誰もが一度は考えることではないでしょうか。
犯人を被害者と同じ目に遭わせてやりたいと。
それは、人の気持ちとして、否定できないことだと思います。

裁判員による裁判制度が始まったばかりですが、これから、一般人としての意見がどれくらい反映されることになるのでしょうか?

社会生活のルールを守れない人には何らかの制裁が必要なことは理解していますが、人が人を裁くということは、本当に難しいことだと思います。

こんなことを考えさせられた作品でした。


 

ありがとう!ブログ3周年

2009年10月21日 | チエの玉手箱
 2006年10月20日に始めたこのブログも、おかげさまで3周年を迎えることができました。
いつも「昭和めもりーず」を訪れてくださる皆さま、縁あってお立ち寄りくださった皆さま、それから、いつもコメントいただく皆さま、本当にありがとうございます。
あらためて、感謝申し上げます。
そして、相変わらず、こちらからの訪問をサボっている非礼をお詫びいたします。
今年の8月から、ホームページを始めたせいもあって、ますます、更新だけで精一杯の状態になってしまいました。(ま、言い訳なんですけどね

 もうそろそろ、何周年なんてことを書くのはやめようと思うのですが、はやり、感慨深いものがあります。
 これからも、気負わず、のんびり続けていけたらいいなと思っています。

 チエちゃんの昭和めもりーず、今後ともご贔屓の程、よろしくお願いいたします。


写真は、チエちゃん。7~8ヶ月くらいでしょうか?
良い髪の毛になるという迷信で、マルコメにされていた頃。

 

ペット

2009年10月17日 | 
 主人の実家で、ラブラドール・レトリーバーを飼い始めたのがきっかけだと思います。

「犬、可愛いよなあ。なあ、ウチでも犬、飼わないか?」

「え~、誰が面倒みるの?」

「俺がやるからさぁ」

「ダメよ、絶対、途中で放り出すんだから。散歩は誰が連れて行くの?」

「そうかぁ、散歩かぁ・・・。じゃあ、猫ならいいだろ?なっ!」

「ダメよ。家の前は車が通るし、家には猫窓もないじゃない、こんな環境で猫を飼いたくないの!」

 こんな問答を何度か繰り返していました。
一月ほど前からは、ペットショップに通っていたことも知っています。
私をペットショップに誘って、懐柔作戦も取りました。

 そして、とうとう今週、ヒロシは、私が留守の間に買ってしまったのです。

 まあねぇ、私も猫好きですから・・・ 
 それに、ペットであなたが癒されるのなら、しょうがないか!


 昭和めもりーずが猫ブログになりそうな予感!?


ミッレ ミリア 2009 in 飯坂

2009年10月13日 | チエの玉手箱
10月11日(日)、今年も「ラ フェスタ ミッレ ミリア 2009」がやって来ました。
今回は、前回と見るポイントを変更してみました。
温泉街を抜けたりんご畑が点在する所にある信号機の近くです。
信号が赤なら、バッチリ撮影ができます。


強持てのおじさんも可愛い女の子に握手を求められ、ニコニコ。


FIAT 1100 TV


撮影をお願いすると、参加者の誰もが笑顔でOKしてくれます。


Porsche 356A Speedster
名探偵コナンのジンが乗ってるポルシェって、これのルーフ有タイプ?


雅楽師 東儀秀樹さんは MG Aで参戦。ちょうど、信号が赤に!
握手してもらっちゃった


Mercedes Benz 300SLS
我が家のSLのルーツだぁ!


Arrivederci !(さようなら) また、来年!

タクシー

2009年10月10日 | チエの玉手箱
 5月に野暮用で横浜へ行った折、福島駅までタクシーを予約した。
以前なら、横浜くらい車で出かけたに違いないのだが、主人の体調を考慮して新幹線を利用することにしたのだ。
そうなると、駅までの移動手段を考えなければならない。
同居している息子は仕事なので、当てにならない。
路線バス?も考えたが、やはり、少しでも歩く距離を少なくしたいことからタクシーを選んだのだった。

 そのタクシーは、予約時間の10分前に我が家へと到着し、来訪を告げるチャイムを鳴らした。
玄関に出てみると、運転手さんは「予約時間より早めに来ましたので、どうぞごゆっくり、お支度してください。それまでお待ちしています。」と言うので、もうすっかり出かける準備はできていたのだが、焦らずにもう一度、戸締りの点検をする余裕ができた。

 いざ、タクシーに乗り込もうとすると、車外で待っていた運転手さんが乗降ドアを開けてくれ、私たちが乗り込むと丁寧にドアを閉めたのだった。なんとなく高級車に乗るようないい気分がした。
私たちがシートに落ち着くと、車をスタートさせた運転手さんが話しかけてきた。
「今どき、珍しいでしょ?」
私たちが何のことか分からないでいると、「ウチのタクシーは自動ドアじゃないんですよ。」
ああ、先の行動はそういうことだったのかと理解した。
「経費削減で、自動ドアを止めたんですよ。それで、本来のサービスをすることにしたんです。」
「じゃあ、いちいち外へ出てドアを開けるの大変ですね?」
「いやぁ、仕事ですから。ご迷惑を掛ける分、ウチのタクシーは料金が安いんですよ。」

普段車を使っている私は、タクシーに乗る機会は滅多にないのだが、気持ちの良い思いをした。
自動ドアは便利なものではあるけれど、それがないことによって運転手さんの心遣いが感じられた。

 もちろん、駅に着いた時には、私たちより一足先に下りてドアを開けてくれたのだった。



今回の記事は、『タクシー運転手、明番の戯言。』さんのブログを拝見して、書かせていただきました。

45年前カレンダー

2009年10月01日 | チエの玉手箱
 このブログには、gooマスターズのブログパーツ『45年前カレンダー』が貼り付けてあります。
45年前って、昭和だなぁというくらいで、なんとなく貼り付けてみたのです。ピンと来ていませんでした。

 そう、45年前は、昭和39年なんです。
私は小学一年生でした。このブログの第1話に書いた、チエちゃん家にテレビがやって来た年なんです。

あんなに鮮明に覚えているのは、私にとって、それだけ特別な出来事だったに違いありません。

45年前の10月1日のカレンダーは、東海道新幹線開業となっています。
そして、もうすぐ、東京オリンピック開会式の日がやってきます。

45年前の今頃、一家団欒をテレビを見ながら過ごしていたに違いありません。

子供であった私には理解できなかった当時の出来事も、このカレンダーを通して知ることで、改めて体験しているような気分に浸っています。



 ついでに、「菊正宗CMソング」西田佐知子バージョンも貼り付けてみました。
鼻にかかった特徴のある声がなつかしいでしょ。